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お茶にしましょう

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文人会の若宗匠・如翺(ジョコウ)先生とその弟子・寿(ジュ)との往復書簡。 茶とは? 花とは? 日本的教養とは? 江戸時代以来の「文人茶」を継承しつつ、令和時代の「新しい茶会」を実…
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9|ひやしカステラ、ひやしあめ

寿から如翺先生へ ◇  真珠の目、黄金の鱗 「お茶にしましょう」    早いもので、もう八月。  今日は、煎茶の前に暑気払いのひやしあめをいただきましょう。麦芽水飴に生姜たっぷりのひやしあめは、京都に来て初めて知った上方の味。夏バテ気味の身に滋味がしみわたります。  とろりとした黄金色を喉に感じつつ、杉野遷山の「鯉図」をもう一度、眺めてみました。  ゆるゆると、たゆたう水に身をまかせた魚からは、確かに、龍門突破の覇気など微塵も感じられません。  画の上の賛も拾い読みしてみ