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寿から如翺先生へ ◇ 真珠の目、黄金の鱗 「お茶にしましょう」 早いもので、もう八月。 今日は、煎茶の前に暑気払いのひやしあめをいただきましょう。麦芽水飴に生姜たっぷりのひやしあめは、京都に来て初めて知った上方の味。夏バテ気味の身に滋味がしみわたります。 とろりとした黄金色を喉に感じつつ、杉野遷山の「鯉図」をもう一度、眺めてみました。 ゆるゆると、たゆたう水に身をまかせた魚からは、確かに、龍門突破の覇気など微塵も感じられません。 画の上の賛も拾い読みしてみ