マガジンのカバー画像

お茶にしましょう

11
文人会の若宗匠・如翺(ジョコウ)先生とその弟子・寿(ジュ)との往復書簡。 茶とは? 花とは? 日本的教養とは? 江戸時代以来の「文人茶」を継承しつつ、令和時代の「新しい茶会」を実…
運営しているクリエイター

#日本文化

3│ラテとソフトクリーム

寿から如翺先生へ ◇    スタバで「お茶」 「お茶にしましょう」  先生がスタバのドリップコーヒーで「お茶して」いらっしゃる姿を思い浮かべた私は、つい最近、私も同じように言って娘とスタバに入った時のことを思い出していました。   「抹茶ラテ、ふたつ」  娘がカウンターでそう言うと、お店の方に、 「抹茶ティーラテ、ふたつですね」 と言い直されたそうなのです。  テーブルに戻ってそう報告する娘に、私は思わず反論していました。 「抹茶ラテ、でしょ。抹茶ティーラテじゃ、まるで

2│ドリップコーヒーと和装の麗人

如翺から寿さんへ ◇ 自分の部屋に戻って来て    私もお茶にさせていただこうと思います。  寿さんの文章の中で「バナナ(芭蕉)」が出て参りましたが、ちょうど、昨日お稽古に来られた方が、大阪・四天王寺近くにお住まいの方で、有名な土産物のひとつ、バナナカステラ「名代 芭蕉」を持って来てくださいました。  これには軽くコーヒーかな、と思い、スターバックスのドリップコーヒーを持ち帰りました。バナナカステラを食べて、コーヒーはまだ残しておいて、私のパソコンに向かう時間です。