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柑橘類の甘酸っぱさたるや🍊※下ネタ注意

30歳になった今でも、イケているかどうかではなくキモくないかどうかで全てを判断している。

学生時代に一部の女子軍団から『キモい』と言われすぎて人格が変わった。
これはキモいと言われてきた人じゃないとわからないと思う。
小学生の頃、自分と手を繋ぐことが女子の中で罰ゲームとなっていた事実を知り、
女子が怖くて一切関わらないようになった。

高校生ではアニメキャラに恋をして、大学生では釣りとゲームしかしていなかった。

大学卒業のときに、研究室の後輩がデジタルフォトフレームとそのデータを記念品でくれた。同級生は4GBくらいのUSBメモリだったが、自分のは512MBだった。
どうやら素材が無さすぎて動画を作るのに苦労したらしい。マジでごめんなさい。
ギガにすらだどりつけない男で。

けど、そこそこの清潔感には自信がある。
なぜなら、キモいと思われないための最低限の努力はしていたからだ。
口内ケアや制汗にはとても気を遣うし、鼻毛やムダ毛のチェックも抜かりがない。

脇に塗るタイプのやつ、ベーシックな84的なスプレー、足専用のスプレーも使っている。この前試した評判が良い脇に直塗りするタイプのやつを使ったら肌に合わず、脇に赤いブツブツがたくさんできて痒くなってすぐ捨てた。ボディペーパーはメンズビオレのやつが1番丈夫で使いやすい。毎日昼と夕方にトイレでこっそり体を拭いている。

嫁に口が臭いって言われてから高い電動歯ブラシを買ったし、マウスウォッシュも使っている。100円のミンティアから300円のフリスクに変えた。会社の人とは至近距離で話さないように気をつけるようになった。今はマウスジェットウォッシャーが欲しい。

眉毛は剃っていたが、今は割としっかり生やすのが主流らしく薄くするのをやめた。鼻毛カッターも色々なやつを試して最適なやつが見つかったが、刃の部分が鼻クソで汚れるので週1でハイターに漬けている。鼻毛カッターを使った後は、切れた細かい鼻毛が出てくるので24時間は人とは会わないようにしている。

ファッションも流行りは度外視しているがリーバイスのデニムにレッドウイングのブーツ、ユニクロのオーバーサイズTシャツという当たり障りのない格好をしている。
仕事の時はメガネをかけていたが、お客様に『オタクみたい』と言われたのでコンタクトに変えた。

と言うような形でとにかくキモいと思われないように必死に生きているのです。
そんな僕にとって1番の地獄イベントがそう、性交渉である。

服を着て普通に生活していてもキモいって言われてきたので、女子の前で裸になったらもっとキモいと思われると、そう考えていた。
(ちなみに行為自体に興味はありましたし、AVは違法サイトでの閲覧ではなく、ちゃんと購入しています。)

大学生の時に初めて及んだ時に気疲れして以来のあの日。
社会人になって先輩に連れて行ってもらった初めての風俗では衝撃を受けた。
自分のことをキモいなんて一切言わずに優しく接してくれるし、
一期一会の出会いなのでウジウジ気にすることもない。

風俗嬢に言われて嬉しかったことがある。
◯◯さんは清潔感があるし、連絡先も聞いてこないし、変なプレイもしないし、
痛いこともしないし、話が面白い!と。

キモいって思われないために今までやってきたことは間違いなかったんだと感じた。
ぶっちゃけ当たり障りない人で自分の予約を埋めた方がその子にとって仕事が楽になるから、という思考が大半だと思うが僕はそれで良かった。

その子とはなぜか結構仲良くなり、プレイベートの話も向こうからどんどんしてくれるようになった。会いに行くのが楽しく、毎月行っていた。60分コースのうちほとんどが会話の時間だった。けど、連絡先は一度も聞かなかった。

今は行為に対してそこまでコンプレックスはないのだが(無いわけではない)
あるエピソードが要因だ。

『◯◯さんは手が上手ですよねホント!』
お世辞でもそう言ってもらえて心の霧が晴れたのを今でも覚えている。風俗嬢に褒められて自己肯定感が上がるのクソダサすぎて今でも笑う。今は何か辛いことがあっても『俺は手が上手だから』と思うことで自分を強く保てる。

自己肯定感は直接誰かに何かを言われないと上がらない。

ああ、みかんちゃんにまた会いたい。

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