見出し画像

飲み屋にお土産を持って行く理由

ここ数年で知り合った方の話。
もともとお酒も好きだが、仕事の立場上もよく飲む人で、
いろんな飲み屋に顔を出す人。そんな彼は飲みに行くと、よくお菓子を持ってくる。飲み屋の店員さん向けのものだ。

顔が知れている地元の飲み屋ではお土産を、初めてのところでもスタッフがついてくれるようなところだと、その場でティッシュに包んでチップを渡しているのだ。

スマートだなぁと思うと同時に、なんで渡しているのか聞いてみると
「こうしておくとさ、ちょっとなんかあっても目を瞑ってくれるんだよ」
としたり顔。

最初はめちゃめちゃ飲んでお店を汚してしまう時のためのリスクヘッジなのか・・・??とピンと来なかった。

特に何もないこともあるのだが、数回そうしたやりとりを見るうちに、
日本酒の三種飲み比べを注文していたところ、それにもう一つ足して4種類持ってきてくれたり、ドリンクのオーダーが伝票に入ってなかったりということが多々あるのだ。

少しでもその場を楽しく、気持ちよく過ごしたいと思うからこその気遣いだなぁと思うと、素敵なお金の使い方だなぁと思うわけです。


もちろん、チップなんかは自分みたいな若造がやるとかっこつけすぎなので、お渡しする言い訳だとか渡し方に気をつけなければ、と思うのだけど。

ちなみにスマートな側面だけでなくて、とあるお店には
「お酒をこっそり持ち込むんだけど、多分バレてて、これでチャラにしてもらっている」と言っていた。

なかなかにチャーミングである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?