引退を迎えて

私が外部コーチをしている
高校の部活にも世代交代が来ました

引退試合は高総体ではなく
有志のOB,OGとの校内交流戦

最後の高総体を目標に取り組んできたものが
ポッカリなくなってしまって残念な反面
これにより新たな幕引きの場を作ろうと
OB,OGたちが駆けつけてくれました

望んでいた大会はなくなってしまいましたが
みんなの記憶に残るという意味では
いい試合になったのではないかなと感じました

さて、みなさんの周りでは
どのような対策が行われているのでしょうか?

県内の規模で行われるところもあれば
私の所のように各自の判断に任されている所など
様々あるかと思います

規模や形はどうであれ
引退試合が行われたことが
私は本当に嬉しかったです

大会が中止になってしまった理由が
コロナウィルスの感染拡大防止のため
やりたいからで大会を開いて
感染を広げてしまっては意味がありませんが
部活に携わる一人のコーチとしては
きちんと対策を練り、管理できるレベルで
部活引退の場を作ってやるべきだと考えています

もし、例年通り大会があったとしても
緊張で納得できるプレーが出来なければ
それはそれで結局後悔は残りますし
部内ミーティングだけで引退としたとしても
試合が出来なかったことに不満が出ます

みんなが納得できる形で
引退は難しいと思います

だからこそ
指導する側が引退の場を設けるのはもちろん、
そして選手側にも納得する気持ちが必要です

選手でもない、
当事者でもないやつが何を偉そうに…
と思われるかもしれませんが
今後の人生を歩んで行く上で
今回の事象は大きな経験になると思います

たとえ大会であっても
結果によって無理やり引退を迫られます
自分たちの力不足か他による影響かで
印象は大きく異なりますが
どこかで線引きをしなくてはいけないのです

最後まで部活をやりきったんだ
という達成感は必ず自信に繋がります
自分を支える大事な柱になっていきます

中途半端は心に良くありません
たとえ引退の場がなくても
これまでやってきたことに後悔はなく
スッパリと次の目標へと踏み出せるなら
それでも構いませんが
誰しもがそういくとは思えません

オンラインでのミーティングなら
同じ部の仲間として切磋琢磨してきた皆と
これまでの部活を感想を言い合って
健闘を讃え合うでもいいんです

次へと進む
きっかけが必要なんです

もう、どこの部活でも世代交代を迎え
みんながそれぞれ次のステップへと
進んでいることと思いますが
もし、納得のいかない引退を迎え
心にポッカリ穴が開いてしまっているのなら
仲間と部活の思い出話をしてみるのはいかがでしょうか?

『大会』というのは
今まで頑張ってきたことを『結果』として出す場
それを『思い出話』の中で『感情』に変換しましょう
悔しくて泣いてしまってもいいと思います

今までやってきたことが無駄だったなら
記憶にも残ってないはずです
そうじゃないならたくさん語りましょう

どんなに部活が辛くても
苦しさの中に楽しかったことがあり
一緒に戦ってきた仲間となら共感し
互いに励まし合えるはずです

不運な世代であったことは確かに認めますが
次の目標に大きな一歩が踏み出せるかどうかは
自分の気持ち次第です

当てどころのない不満もありますが
何かきっかけがあれば
きっと解消されていくはずです

次のステップへと進むためにも
自分の中でけりを付けましょう

どこぞの誰かも分からない一人のコーチですが
みんなの今後を応援しています

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