【本紹介📚】『何者』著:朝井リョウ
朝井リョウさんの名著の一つ、『何者』を紹介していきます!本作は2013年、直木賞も受賞しています。
あらすじ
舞台は就活。
主人公の大学生、二宮拓人は同じ大学の神谷光太郎とルームシェアをしている。拓人らは大学3年生で、就職活動の時期に差し掛かっていた。
そんなとき、拓人は田名部瑞月と偶然再会する。瑞月は拓人の好きな人であり、光太郎の別れた恋人であった。
一方で、瑞月の就活仲間である小早川里香が、偶然にも拓人らの住むアパートの上階に住んでいることを知る。里香は恋人の宮本隆良と同棲しているらしい。
そんな偶然が重なり、拓人、光太郎、瑞月は里香の家で就活準備をするようになる。拓人らは正解が分からないまま、各々悩みながらも就活を進めていく。
自分とは一体『何者」なのか。現代就活と、それに直面する大学生のリアルが見事に描かれる。
感想
やっぱり朝井リョウさんの作品は良い具合に暗くって、好きだなぁと思う。人間心理の闇深さと愛嬌、この辺をいつもベストな形で表現してくれている気がする🤔
現代の就職活動を経験した俺みたいな人たちにとって、とても共感できるし、時にグサッと刺されたり、いろんな方向から心を揺さぶってくる。
だから、就活真っただ中の学生にはオススメは出来ないかも(笑)自分の就活している姿をメタ認知してしまって、自分のことをすごく滑稽に思えてしまう可能性が高いと思った。読むのに一番ベストな時期は、就活を終えて何年かの間だと思う。朝井リョウさんの作品は心を平気でえぐってきたりするから、就活を無事終えた猛者たちが一番楽しめるんじゃないかと思う👍
『何者』は拓人視点でのみ描かれているけれど、群像劇的要素も上手く組み込まれていて、それも面白い。光太郎視点で読んでみたり、瑞月視点で読んでみたり、色々楽しめるから、何度でも美味しい!(笑)
最後に
以上になります✨
結構容赦なく心えぐってくる作品ですけど、とにかくめちゃくちゃ面白いことは保証します(笑)
ぜひ本選びの参考にしてみてください😊
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