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孤独な運動会-2-(小3娘)

運動会で娘が参加した種目は3つ
①全校大玉転がし
②綱引き
③レク競走(障害物競走)

大玉転がしは赤・白組に別れ全学年全員参加します。
頭の上に玉を転がしていきます。
娘は皆が位置に着いた頃、先生と一緒に端から入りました。
が、戻ってきたら途端に大号泣。
「失敗したよ〜玉に触れなかったよ~
入った場所の周りの友達から誰?なんで居るの?みたいな顔されたて
怖いかった。大玉転がしやりたかったよ〜」

と孤立席で更に涙が止まらず延々と泣きじゃくり大注目……。

先生は忙しいのもあり、私が娘の傍にいたこともあってか、
全く気づいていないか構う様子なくでした。
「失敗が頭から離れない。辛いよ〜みんな怖いよ〜」

「帰る?」って聞きましたが他の競技はやりたいそうで……。
次の競技を楽しく参加出来たらきっと失敗が頭から離れるよと話し落ち着かせるため鎖骨と胸の間辺りをトントンして落ち着かせました。
(このトントン!また詳しく話せたらと思いますが、御自身にもお子さんにも気持ちを落ち着かせるのに良いのでおすすめです)

失敗に対し極度にメンタルがやられてしまうのは何故だろう?
自分が失敗だらけな人間ですのでさほど失敗で叱ってきた記憶もない

成功体験を重ね失敗よりも成功に目を向けられる子になってほしいなぁと思います。

綱引きも皆が位置についてから恥から後方に付きこちらは何とか無難に参加できました。「勝てたよ~」って戻ってきました。

そしてレク走(障害物競走)。娘から出た言葉。
参加したいけどゴールできないんだよ。」
どういうこと?
1~3位までの子はその場に残って座って待機する競技でした。

最終レースで走る娘はゴールの先に1~3位までの子供達が座っていることが怖いためゴールテープを切れないというのです。

そんなことがあるのか?!
私にはこのような体験も感覚もないため困りました。
練習では走れたと聞いていたし。
間もなく始まるのに…

母ちゃんの精一杯の脳みそで考えた結果。
「ゴールしたらそのまま席に戻ってきな!先生には話しておくから」と。
勝手なルールを決めてしまいました(笑)

このタイミングで担任の先生が来たので状況を話し、
「とりあえずゴールに先生がいるから周りを見ないで走ることに集中しよう!」
「ママもゴールの前で見てるね。」

ってことでレースが始まりいよいよ最終の15レース目。
娘は身体が大きめなので、しっかり走れるかゴールできるか心配でしたが、
満面の笑みで2位でゴールできました。

そしてゴールした途端、2位だったことも嬉しかったようで
ADHD発動?かのように周り見えずニコニコしながら大暴走
席に向かうというより走り回っているような…。

別の先生が一度引き留め、帽子に2等シールを貼ってもらい担任の先生と席まで戻りました。

娘の精一杯の参加方法だったのかもしれませんが、久しぶりに見た、
明るい生き生きとした楽しかったぁっといった笑顔でした。


全てにおいて「何?あの子…」的な行動ばかりでしたが、
娘から失敗の念と話しはこの瞬間に消えました。

「娘は学校や運動会が嫌なわけではないんだ」と思いました。
学校にも行きたい。運動会も参加したい。
でも怖くては入れない。
娘はこの日、先生だけで、誰とも会話をしていませんでした。
お友達と呼べる子がいない。誰とも話さない運動会。辛くないのだろうか。

これは、いったい…。
どうしたら?どう寄り添ったら?どう対応したらいいのか。
白黒はっきりしたい傾向の私には「学校怖い=行きたくない」
と思いこんでいたので、娘の感覚が分からず理解できず困惑しております。
グレーとして受け入れればいいのか?

このような私自身の課題は残りましたが、
それ以上に、生き生きとした娘の笑顔は今年の運動会で一番の思い出となり
私へのプレゼントになりました。

今日もお読みいただきありがとうございました。


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