やわらかい松永

北海道の田舎でMaterial Sciencesを学ぶのが本業だけど自転車とアルバイト…

やわらかい松永

北海道の田舎でMaterial Sciencesを学ぶのが本業だけど自転車とアルバイト中心の生活を送っている残念な大学生備忘録としても使っていきたい

最近の記事

中国シルクロード見聞録①陝西省西安市〜甘粛省武威市

はじめにシルクロードを自転車で旅する。この少し風変わりな旅行の始まりは大学院を休学して大学のある北海道を離れ、神奈川県小田原市でフリーターをしている時だった。シルクロードは歴史の授業ではよく耳にする道路だが実際、どんな景色が広がっているか自分では全く想像できなかった。気になってインターネットや文献から情報収集を試みるも、他の海外とは異なり中国の西の辺境を自転車で走った記録は日本語はおろか英語でもあまり存在しなかった。そこで今回の見聞録では実際に自転車でこの謎道を走って得られ

    • 2023年冬季マレー半島縦断ツーリング

      Abstract/概要僕は2020年3月にベトナムのハノイから自転車でタイのバンコクを目指した。しかし、新型コロナ感染拡大の影響でカンボジアのプノンペンでツーリングは中止となってしまった。そこで今回は前回あまり見ることが出来なかったプノンペンを起点とし、タイとマレーシアを経由してシンガポールを終着点とする自転車旅行を計画した。この4カ国はそれぞれが独特な文化や言語、歴史を有している。今回のツーリングでは「変化」をキーワードにそれぞれの国の素晴らしさを体感したい。 Obje

      • 厳冬期ツーリング:3日目 日高幌別〜大樹町晩成

        朝、毎度のようにアラームの音で起きる。寒すぎて深い眠りに着くことができないので体が夏ほど回復しない。常にレム睡眠状態で夜中も何回かトイレで目覚める。冬は何をするにも寒さのせいで手間がかかる。夏のありがたさが身にしみてわかる。テン場から数百メートルのセコマですら長く感じてしまう。 今日は国道236号(通称:天馬街道)の峠を越える。標高600m近くまで登り、補給も峠を超えて大樹町まで(60km)走らないとないので日高幌別のセコマで念入りに補給食を買い込んで出発した。 日高幌別

        • 厳冬期ツーリング:2日目 鵡川〜日高幌別

          早朝、アラームの音とともに起床する。気温が低いので夏以上に寝起きが悪い。シュラフやテントは結露でベチャベチャになっていて最悪だ。とりあえずテント内を整理してお湯を沸かしカップ麺を食べる。クソ寒い中体を震わせながら食べるカップ麺はとても美味しい。家がどんなに便利な場所かも再認識させられた。家なら暖かい中眠れて、お湯もポットで簡単に沸かせるし電子レンジまである。テントはトイレに行くにも靴を履かなきゃならないし、EPIだとお湯が出来上がるまで相当時間がかかる。早速おうちが恋しくなっ

        中国シルクロード見聞録①陝西省西安市〜甘粛省武威市

          厳冬期自転車ツーリング:1日目 室蘭〜鵡川

          「冬休み暇?北海道をツーリングしない?」イイネキ(以下ネキ)の一言で人生最も過酷な年越しが幕を開けたのであった。 2020年の春、ベトナムから帰ってきた私は今後の計画として2021年の夏は研究や院試で忙しく長期のツーリングは不可能であるから、実質学部生最後の夏休みである今年の夏は北米大陸横断(ロサンゼルス〜ニューヨーク5000km)をするつもりでいた。それに向けて準備や貯金を進めていたが、コロナのせいでとてもそんなことできる状態ではなくなってしまい計画は白紙になってしまった。

          厳冬期自転車ツーリング:1日目 室蘭〜鵡川

          DAY12,13 3月7日〜8日 Đà Nẵng停滞 新型コロナの深刻度:☆☆☆

          読者の皆さんお久しぶりです!前回のダナン到着で一区切りついてしばらく記事の更新をサボってました。ただの自己満で始めたブログなのに楽しみだから早く更新してほしい!!と何度も言われ(自慢ではない)やっと重い腰を上げました。現在、レポートに追われる日々ですが、合間を縫ってまたぼちぼち始めていこうと思います!! 今日は待ちに待ったダナン観光だ。今回のツーリングで一番楽しみにしていた街と言っても過言ではない。朝はいつもの癖で5時ごろに自然と目が覚める。しかし、今日は停滞なのでこんな朝

          DAY12,13 3月7日〜8日 Đà Nẵng停滞 新型コロナの深刻度:☆☆☆

          DAY11 3月6日 Huế〜Đà Nẵng 新型コロナの深刻度:☆☆☆

           今日の目的地はダナン。ベトナム中部最大の都市であり有名な観光地だ。今回のツーリングでも非常に楽しみにしていたスポットの一つだったので朝からワクワクが止まらない。ホテルを出ると空は曇っている。今日は雨降らないでくれと心の中で祈る。  とりあえず昨日タイヤがダメになったのでスペアタイヤを買うためにフエ市街のジャイアントショップに向かう。フエも中部第二の都市であるため朝から交通量は多くて走りにくかった。ジャイアントショップに到着して40Cのタイヤはあるか尋ねる、うちにはマックス3

          DAY11 3月6日 Huế〜Đà Nẵng 新型コロナの深刻度:☆☆☆

          DAY10 3月5日 Đồng Hới〜Huế 新型コロナの深刻度:☆☆

           昨日がっつり休んだおかげで朝起きると足の疲労感は普段より幾分かマシになっていた。今日の目的地はベトナムの古都フエ。日本で言う京都といったところだろうか。早く到着したらフエを観光したいね、とコサミオと話す。後にこれがフラグとなるのだが。  ドンホイを出てからはいつもの田舎道が続く。この頃には私たちにとってベトナムでの生活は日常となっていたので、読者には大変申し訳ないがほぼ写真が残っていない。最初は全てが新鮮で写真を撮りまくっていた私たちも疲労や慣れから、いつの間にかただペダル

          DAY10 3月5日 Đồng Hới〜Huế 新型コロナの深刻度:☆☆

          DAY09 3月4日 Đồng Hới停滞 新型コロナの深刻度:☆☆

           今日は華の停滞日だ。生活リズムが出来上がっているので、一度朝4時ごろに目が覚めるが二度寝する。これほどまでに気持ちいい二度寝はそうそうない。ぐっすり眠って10時ごろ目が覚める。窓から外を眺めると天気は曇りだった。どうせなら停滞する今日雨が降って、明日は晴れて欲しい。  起きてからベッドでダラダラしていると何やら部のグループLINEが騒がしい。部のLINEを開くと北海道で緊急事態宣言が発出され、部活動が当面の間停止されるという内容であった。こっちに来てから日本のニュースは全

          DAY09 3月4日 Đồng Hới停滞 新型コロナの深刻度:☆☆

          DAY08 3月3日 Hà Tĩnh〜Đồng Hới 新型コロナの深刻度:☆☆

           この日は午前中から雨の予報であった。確かに朝起きると不吉な雨雲が空を覆っている。 本格的に雨が降る前になるべく距離を稼ぎたい。休憩を短くして先を急ぐが努力の甲斐も虚しく10時ごろには雨がぱらつき始める。 レインウェアを着用するために近くのペトリメにピットイン。レインウェアを着て行動食を食べていると本格的に降ってきた。しかも日本のゲリラ豪雨とは比にならない強さだ。これがスコールってやつか。完全に若旦那状態である。  しばらくやむ気配はないため渋々出発する。先頭を走っている

          DAY08 3月3日 Hà Tĩnh〜Đồng Hới 新型コロナの深刻度:☆☆

          DAY07 3月2日 Hoàng Mai〜Hà Tĩnh 新型コロナの深刻度:☆☆

          早朝お世話になったホテルを後にする。フロントのお兄さんは英語も話せたのでやりとりがスムーズで助かった。ホアンマイを出てからはお馴染みの田舎道だが、QL1A沿いには断続的に名もなき町が現れる。暑くなってきたので道沿いの商店に立ち寄る。 コーラを買おうと奥に声をかけると出てきたのは小学生くらいの女の子でびっくり。女の子も外国人は予想外だったようでお互い一瞬固まる。しかし、普段外国人に会う機会が無いからなのか、まるで芸能人が来たかのようなテンションではしゃぎ始める。大声で何

          DAY07 3月2日 Hoàng Mai〜Hà Tĩnh 新型コロナの深刻度:☆☆

          DAY06 3月1日 Ninh Bình〜Hoàng Mai 新型コロナの深刻度:☆

           この日、ベトナム初の雨が朝から降っていた。雨と言っても東南アジアにありがちなスコールのような雨ではなく、霧吹きのような雨だった。ベトナムでもムロレイン降るんやな。朝からかなり萎える。朝、少し時間を潰せば止むかなと考えホテル付近のフォー屋さんで朝食をとる。雨ですこし肌寒い朝に、暖かいフォーは体に染みた。私はパクチーが苦手なのでフォーと一緒に出された山盛りパクチーは申し訳ないが残した。というか、多すぎて地元の人も残している。この頃にはハエに集られながらご飯を食べたりするのも特に

          DAY06 3月1日 Ninh Bình〜Hoàng Mai 新型コロナの深刻度:☆

          DAY05 2月29日 Hải Phòng〜Ninh Bình 新型コロナの深刻度:☆

          朝食は昨日のあらかじめBigCで買っておいた惣菜とVfreshを胃に流し込む。相変わらず美味い。ラブホはハイフォン郊外で住宅街だったので野犬?飼い犬?が朝からガンガン吠えていてすこしびびる。犬に噛まれて狂犬病にかかったらツーリングどころか人生も終わる。日本で事前にワクチンを摂取することも検討したが、室蘭付近では札幌でしか受けれず、価格も非常に高いので断念した。その代わり海外保険は手厚いものを選択したのでもし噛まれたら暴露後ワクチン摂取でなんとかするつもりだった。  ホテルを出

          DAY05 2月29日 Hải Phòng〜Ninh Bình 新型コロナの深刻度:☆

          DAY04 2月28日 Hà Nội〜Hải Phòng 新型コロナの深刻度:☆

          今日から本格的にツーリングが始まる。気合を入れて早朝に起床、準備をする。朝食のカップ麺の水が足りなかったのでまだ暗い時間に昨日のサークルKに買い出しへ行く。昨日宿に戻った時はびっしりと前の道路に駐輪してあった原付は一台もなくなっていた。人もほとんど歩いていない。帰り道にグラブバイクのおばさんに「お兄さんブンブンしない〜?ハイになるよ!」と誘われる。おそらくヤク関連の隠語だろう。もちろん無視。  準備を終えて宿を出発する。ベトナムの朝は交通量が少なくて涼しい。ハノイ市街を槇原や

          DAY04 2月28日 Hà Nội〜Hải Phòng 新型コロナの深刻度:☆

          DAY03 2月27日 ハノイ観光 新型コロナの深刻度:☆

           本日はハノイ観光とチェーンオイルやグリスなど飛行機に載せられない装備の現地調達が主な任務である。自転車での移動は時間と体力を浪費するので、グラブタクシーで移動した。グラブとは東南アジアのUberである。アプリで目的地を選択すると自分がいる場所まで迎えに来てくれる。配車する前に値段が提示され、支払いはカードから後日引き落とされる為、スマホだけで全てが完結する。客が乗った後に運転手を評価するシステムがあるので、ぼったくりもない。グラブのデメリットは田舎町では使えないという点だけ

          DAY03 2月27日 ハノイ観光 新型コロナの深刻度:☆

          DAY02 2月26日 桃園国際空港〜ノイバイ国際空港〜ハノイ市街 新型コロナの深刻度:☆

          この日の朝、ベトナム行きの便に搭乗する。台湾からベトナムは4時間ぐらいなので機内食付きの国内線のような感覚であった。ほぼ定刻で飛行機は着陸して、まっすぐ入国審査場へ。入国審査場はコロナの影響で中国人と韓国人は特別な申請書を書かされたり、体温測定をされていた。そのせいでえらく混雑していたが、日本人はそのまま審査ゲートに行って問題なかったので、外国人の列に並ぶ。入国拒否されないかな?ビザに不備があったらどうしよう?とてもドキドキであったが入国審査官の簡単な質疑応答の後、入国を認め

          DAY02 2月26日 桃園国際空港〜ノイバイ国際空港〜ハノイ市街 新型コロナの深刻度:☆