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白内障にならないために

ペットが健康であるように・・note5

 眼についてのご相談が増えています。
 特に「白内障」という眼が白く濁ってくるこの病気は、「もうトシがトシだから・・」と諦めている飼い主さんが多いようです。

 白内障とは、眼の水晶体が白く濁ってくる病気ですが、治療による効果がありませんと、進行し、ものが見えにくくなり、やがて失明してしまいます。
 眼(水晶体)には「ビタミンC」「グルタチオン」「タウリン」などが含まれていて、これらの「抗酸化栄養素」の働きでタンパク質(クリスタリン)の透明度を保っています。

 その「ビタミンC」なのですが、昼間行動する動物には、水晶体や房水(眼に栄養を供給する液体)にはビタミンCが多く含まれていますが、夜行性の動物(=私たちの飼っている犬や猫も本来夜行性です)には、逆にビタミンC量が少ないことが分かっています。
 夜、行動する動物は日中はおおむね寝ていて、白内障の元凶の「紫外線」を浴びることが少ないので、ビタミンC量が少なくても大丈夫なのだと言われています。
 この辺に「白内障になりにくくするために」の秘密があるのではないでしょうか。

■白内障にならないために その1-紫外線に要注意-
 3月の紫外線量は、9~10月と同じくらいの量があると聞きました。   その紫外線によって、たんぱく質で作られている「水晶体」が、酸化していくこと=白内障であると考えてください。透明だったものが、白濁していく、それこそが「酸化」なのです。

「紫外線」を長時間、眼や身体全体に浴びていますと、「活性酸素=悪玉酸素」が体内で発生します。それに対抗する手段として、動物は抗酸化物質を持つことを覚えました。「ビタミンC」も「グルタチオン」も抗酸化の役を担っています。
 しかし、長時間、長期間、紫外線を浴び続けていると、抗酸化の働きが低下してしまいます。
 ですから、高齢になってくると、適切な抗酸化栄養素を補助してあげる必要があります。

■白内障にならないために その2-不適切な食事-
 例えば、高齢にもかかわらず高タンパク・高脂肪な食事(肉の多い食事)を食べていたり、フードだけではなく、スナック類もたくさん与えていたりすると、これらを消化吸収する時に必要な「ビタミンB2とB6」が過剰に使われてしまいます。
 このビタミンB2とB6は、先の抗酸化栄養素である「グルタチオン」を作りだすのに必要な栄養素ですので、体内でグルタチオンの生産量が足りなくなってしまうのです。
 現代のペットたちの一つの問題は、「食べ過ぎ」「与え過ぎ」という現実があります。
 運動量も多くないのに食べ過ぎていますと、このような栄養素のアンバランスが体内で起こりますので、気をつけなければなりません。
  
■白内障にならないために その3-不適切な飼い方-
 これが、この病気に関しての最大の原因かと思います。
 犬や猫は、薄暗い中でもモノがはっきりと見えるような目の構造になっています。逆に、強い光の下にいるのが苦手な眼の作りになっています。
 つまり、紫外線の照射の強い日中には、本来活動しないようにできている動物なのです。

 子どもの頃飼っていた犬も、近所の犬たちも、みな放し飼いでした。彼らは日中は家の軒下に潜んでいました。学校から帰る頃になると出てきて、一緒に遊んでくれたことを思い出します。
 その頃の犬たちには、白内障はなかったのではないでしょうか。いたとしても、そんなに多くはいなかったように思います。
 夜行性の犬や猫に、昼行性の私たち人間と同じ生活パターンを押しつけるのは、過酷なことだと認識することです。
 春から夏の紫外線の強い時期には、日が出る前と日が沈んだ後の散歩が最適なのです。

 紫外線は生物に必要なものであるのは確かです。ビタミンDを活性化し、骨を丈夫にしたりする大切なものではあります。
 しかし、紫外線の弊害として、「アレルギー性皮膚炎」「日光過敏症=コリーノーズ」「白内障」などが現れることも、また事実です。 

 白内障になった場合、獣医さんでいただくヒアルロン酸入りの目薬だけでは、なかなか根本治療にならないことがお分かりかと思います。
 それではホリスティック療法や栄養療法で治るのかと問われると、治るとは言えませんが、白内障の症状で、①初発 ②未熟 ③成熟 ④過熟の内の①か②の段階でサプリメントなどの栄養療法を始められますと、進行を食い止めることが可能かと思います。 

 その際には、水晶体に含まれる「ビタミンC」「グルタチオン」「タウリン」の補給が必要となります。                    しかし、「グルタチオン」だけは、摂取したからといって細胞内のグルタチオンが増えるものではありません。他の栄養素、特に含硫アミノ酸を含む各種アミノ酸が必要です。

■白内障に役立つと思われる栄養素
ビタミンC:飲み易いビタミンC顆粒サプリメントのご用意があります。 
タウリン:合成ではない、天然タウリンのご用意があります。
含硫アミノ酸:ビタミンBを含む、含硫アミノ酸のサプリメントのご用意があります。 
     
 繰り返しになりますが、白内障には紫外線の照射の強い時間の散歩を控えることが、まず第一の予防となります。
ペットの為の健康食品の店ソフィア https://www.sofia.co.jp/

最後まで、お読み頂きありがとうございました。少しずつですが、継続して載せていきますので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。