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耳の手入れ

いぬとねこが健康であるように・・note51

 このテキストをお読みの方は、パートナーの健康に気を使われている方が多いと思います。病気にならないように、病気にさせないためにと食事やサプリメントに配慮するのも大切ですが、日常のお手入れもとても大事です。
 飼い主様がお風呂に入って清潔にするように、パートナーの「耳の手入れ」「歯の手入れ」「シャンプー」「涙目の手入れ」・・などは、病気予防の第一歩です。トリミングにだすこともあるでしょうが、全てお任せでは愛犬・愛猫の変調が見えなくなってしまう可能性があります。
 遊びのついでで構いませんので、全身をくまなく見て触って、そして簡単なケアをご自身でされることをお勧めします。
 そこで、今回は「耳のお手入れ」について、少し触れてみましょう。

■シャンプーの時に気を付けること
 「シャンプーの時お湯が耳にかかるのが心配で、首から上は洗ったことがない」という話しをよく聞きます。耳に綿を詰め、目に軟膏を塗ってシャンプーをすると良いとの意見もありますが、かえって逆効果になることが多いものです。
 犬猫は耳に水が入りそうなら首を振ります。シャンプー時のお湯などは、耳から振り出せますし、少しぐらいの水分なら残っても心配ありません。しかし、シャンプー剤が直接入ることは気を付けましょう。
 また、首を振っても耳の中に水分が残ってしまう場合もあります。これは洗い方ではなく、耳の状態に問題があるといえます。耳垢や耳の中の毛が詰まっていると、水分は出て行きづらく、耳の中もなかなか乾きません。
 そのようなことからも、時には耳の毛の処理も必要になります。

■耳の毛の処理
 耳の穴の周辺の処理は刈り取ることでできます。コードレストリマーなどを使い、細かい刃(0.1mm)で刈り取ります。
 大変なのは、耳の中の毛です。鉗子を使って全てを抜き取ります。一度に多くの毛をつかまずに、軽く閉じた鉗子にかかってくる毛を少しずつ力を入れずに抜いていきます。
 一度に完全に抜き取ろうとしないで、ある程度時間をかけて、お互いが慣れるまで日を置いてされた方が賢明かも知れません。
 耳に異常がある犬猫は特に伸びが早いものです。しかし、健康体であれば一月間隔の作業で心配ありません。

■耳垢
 「耳の中に赤黒い垢がたまっている」「耳からツーンと酸っぱい臭いがする」などなど、これは耳の中に耳垢が溜まっているからです。
 本来健康的な犬猫ならば、このようなことは全くありません。たとえ耳の手入れが一月に1回程度の割合でも、健康であれば使用した脱脂綿に多少の色がつく程度の汚れです。
 耳は本来それほど汚れたりしないものなので、耳を掻くこともないし、臭いもないのが普通です。
 中高年の男性は分かるかと思いますが、耳は脂っぽくなりやすい箇所です。高タンパク質高脂肪の食事が多くなったり、肝臓が疲れているような時には、耳の周辺が脂っぽくなります。 
 この耳の脂分が酸化した状態なのが、耳垢です。油が酸化すると酸っぱい臭いがしたりしますね。また、酸化した油は真っ黒になるものです。
 ですから、脂肪の強い食事を食べ続けていたり、肝臓が弱まってくると、赤黒い耳垢が溜まりやすくなります。耳垢が溜まってきたら、「脂肪が多い? 食べ過ぎ?」「肝臓が弱っているのかしら?」と気を付けてみる必要があります。
 耳垢の処理はなかなか難しいものです。外耳周辺の耳垢は脱脂綿などでぬぐってしまえばいいのですが、内耳に溜まった耳垢を取るのはやっかいです。
 なぜなら、犬猫の耳道が一直線ではなく途中でL字型に曲がっているからです。この為、下手に綿棒などで突っつくと奥へ奥へと耳垢を押しやってしまい、どうにも取れなくなってしまいます。
 耳の洗浄などは「イヤーリリーフウオッシュ」などを使い、一度耳内を洗浄した上で、洗浄されて溶け出した垢や老廃物を脱脂綿でぬぐうのが、家庭でできる一番簡単な耳のお手入れかと思います。

★「イヤーリリーフウオッシュ」洗浄用 118ml 2750円(税込)
 30年以上動物病院でもご使用していただいている製品です。オールナチュラル製品です。マラセチアのような「真菌」にもお使いいただけます。外耳炎、足の肉球の腫れや痒み、傷口の消毒や毎日のケアとしてもお使いいただけます。
★「イヤーリリーフドライ」塗布剤 118ml 2750円
 ウオッシュで洗浄後、ドライをつけて白くパウダー状になるまで乾燥させます。このパウダーが皮膚表面のpHを1.2まで下げて、菌を死滅させます。その後ハーブで皮膚表面を保護します。早い子で10日ほどで改善していきます。
 膿んでしまった場所につけることで、絆創膏の役目もします。アルコールを使用していないので、傷があってもしみることなく、皮膚のケアに使用できます。
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 ティツリーオイルやアロエベラなどの天然成分がマイルドに働き、大切な皮膚と被毛を守ります。ノミ、ダニ、蚊の忌避にもご使用いただけます。
 ティツリーオイルは脂漏性湿疹などべたつく皮膚にも適しています。合成薬物を含んでいないので、デリケートな皮膚にもやさしく、安心してお使いいただけます。
いぬとねこの健康食品の店ソフィア 代表池田


最後まで、お読み頂きありがとうございました。少しずつですが、継続して載せていきますので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。