見出し画像

タバコの続き ネットのなかった時代のフォークロア

タバコの続き書きます


コーヒーの話 というか カフェバー談義もしないとね と思うけれどひとまずタバコの話の続き。

タバコは、本当にネットのなかった時代のフォークロア になりつつある。

それでいいと思う。でも、ヒロポン(覚醒剤で、合法化されていた時代もある)などとは決定的に違うのはタバコってダンディズムや、女性にの社会進出を演出する カルチャー的な要素も持ち得ていた、のも事実である。

アレン・カーの「読むだけで絶対やめられる禁煙セラピー」

というスーパーベストセラーがあるけれど、読んでやめられるかどうかはわからないが、この本が面白いのが、ニコチンやタールの害を語るよりも、吸う行為が格好いいと思っているのがカッコ悪いと説くページが結構あること。

そう、ネットのなかった時代は、タバコを吸う 行為が 社会的 文化的に 意味のある(健康という判断基準を無視して)ような気分があった。

タバコを吸う、ファッションとタイミング、そのシチュエーションがハマった時のなんとも言えぬ格好よさ は、21世紀の今となっては想像もできないが、、、、。

それが幻想だということをアレン・カーは正面切って語る。

しかし、その「タバコを吸う行為がハマった時のなんとも言えぬ格好よさ」を求めてタバコを吸っていたんだ。本当に。

ジャケットから パッとシガレットを取り出す。パッケージをトントンと叩いて1本取り出す。さっとライターで 火を付ける。そのパッと、トントン、さっとの一連の流れで、その人物が分かったものだ

また、人のタバコに火をつけることも親愛なコミュニケーションであった。

人のタバコに火をつけることは、酒を注ぐ注がないなどとは全く違って、上司部下や男女といったことも超えた、ある種ダイバーシティ的 な表現であり、そこから信頼が生まれるような 気さえした。

首と肩で挟んで左耳に固定電話の受話器、左手タバコ、右手にペンを持って仕事していた 僕はそんな職場に就職して、社会人になった

でもね21世紀入ったら

パーソナルコンピューターの時代が来たんだ

90年代後半、ネットとマイクロソフト・オフィスのの普及で、仕事はパソコンでという流れが出てきた。一人に1台とまで行かなくても、オフィスのOA化は、それなりに進んで行った。ヤニで黄色いパソコン よく壊れたものです。で、もちろんキーボードは両手で打たないと、、、。

でタバコは まず、オフィスから締め出された。

そこで、喫煙ルームなどという おぞましい スペースができたりした(今でも病院とか、大きなホールなどにありますね)。

駅のホームでタバコを吸って、線路に捨てていたのはマナーが悪すぎ、かもしれないが、新幹線や飛行機の中で普通にタバコは吸えていた

そして、空港、駅での全面禁煙

イタリア、ミラノのマルペンサ空港 2000年に大改修が終わったと記憶するんだけれど、その頃マルペンサからイタリアに入った時、全面禁煙になっていて、まさか イタリアの空港で タバコが全く吸えない というのはすごいな〜っとショッくを受けた記憶がある。

そう、21世紀 タバコはもう前世紀の遺産となってしまったんだ。

シアトル系コーヒーショップは、ネット、パソコンの普及とともに世界中にショップを広げていった。もちろん店内 全面禁煙で

しかし、路面店のオープンデッキは喫煙可能だった。御堂筋本町の東芝ビルのスタバはオープンデッキでスモーカーがコーヒーを楽しんでいるのが絵になる店だった。そこにタバコを楽しみやってくる大阪的雑多な人々が魅力的でもあった。そんなオープンデッキももはや喫煙できない。(2017年11月からスタバのテラス席での喫煙もでき無くなった)


時代は変わる でも、いまだタバコって売っているし 嗜好する人もいる





 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?