心からのお辞儀
外で仕事をしていると、いろんな人に出会う。
同じ場所で15年以上も毎日(平日だけだと思うけど)、発泡スチロール 箱いっぱいにつめた餅を朝から売っているおじさんがいる。
体格はよく、陽に焼けて浅黒い健康そうなおじさん。
最近私が、毎日、タチしてるんで、結構声をかけてくれる。
早口でいうから、聞き取れなくて”えっ?”って聞き返すと
”こんなに理解力が遅くてどうする!”…なんて2度ほど言われたんで、
”私、実は外国人なんですよ”って言ってからは納得してくれたよう。
それにしても、いやー、15年もここで毎日とは大変だな~って思った。
何を考えて、来る日も来る日もこの場所にいるんだろうか?
このおじさん、餅がひとつ(1パックー3,000ウォン)売れると、
ホント、深く頭をさげて”ありがとう”と言う。
こんな真実味の深いありがとうを見たことがない。
このありがとうを繰り返して、箱の餅がなくなるまで頭を下げ続ける。
有り難さをヒシヒシ感じるお辞儀だ。
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