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【ご報告】学生向けコーチングワークショップやってきました

こんにちは、そでこです。

先日、大学生向けにコーチングを学び体感してもらうワークショップを実施しました。
同ワークショップは去年に引き続き今年で2回目の開催で、今回はオンラインでの開催でした。

今回はワークショップの概要と、そこで得た気づきを共有できたらなと思います。

ワークショップ概要

今回のワークショップ参加対象者は、学生団体AIESECに所属する学生18名でした。
僕がこの団体の出身ということもあり、ゲスト講師として呼ばれた形です。

AIESECのメンバーはコーチになるために勉強するというのではなく、コーチングのスキルを自分たちの活動の中で使えるようになりたいという目的がありました。

AIESECとは、カナダに本部を置く世界最大級の学生団体であり、海外インターンシップの運営事業を行っています。(HP
海外にインターンシップに行く学生に対しては、AIESECメンバーがインターンシップ渡航に向けて目標を設定をしたり目標達成をサポートしたりします。
ここでのいわゆる1 on 1が参加者にとってどれだけ有意義なものにできるかどうかで、インターンシップ中の成果にも関わってきます。
そのくらい重要なものとして考えられているこの1 on 1において、コーチングのスキルを活かしてより良いものにしようというのがAIESEC側の狙いでした。
そしてコーチングを仕事にしていた僕に声をかけてくれた、という流れです。

昨年にこの話を初めてもらった時に、AIESEC側と同じ問題意識を共有できたというのと、僕自身がコーチングのスキルというよりかは考え方(人への向き合い方など)を広めていきたいという想いがあったためワークショップを開催。反応はとても良いものでした。
https://www.facebook.com/kohei.sodekawa/posts/2318197805120458

そして今年も同じ目的で開催となったわけですが、今回はより専門的な内容をコンテンツに取り込められたと思っています。
その理由としては「AIESEC側が自主的にコーチングを学び実践する場をつくっていたため、コーチングに対する考えをある程度持っていた」というのがあります。 
つまり下地がすでにあったということですね。これには最初驚きました。
コーチングを自分たちの活動の中で使おう、向上させようとする意識がもう既に芽生えているのだなと。
これも昨年にワークショップをやった事が一因になっていたとしたらとても嬉しいですよね。コーチング が世間に浸透してきていることもあるかもしれません。

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ワークショップは以上のアジェンダでお送りしました。
アジェンダ自体は昨年と変わっていません。

アジェンダ①コーチングで大切なこと

ここでは、事前にAIESECメンバーからアンケートでコーチングを学習・実践する中で感じる課題についてヒアリングをし、僕の方で仮説をもって伝える内容を構成しました。

アンケートで多かった声は以下の通りです。

・コーチングがクライアントの手助けになる事は理解しているが、具体的にどう手助けになるのか理解し切れていない
・実際に自分がコーチングを行うことへの不安(1人で出来るか、上級生相手や初対面だと緊張してしまう…など)
・どうやってクライアントから引き出せばいいのか分からない(質問が思い浮かばない)

そこで特にコーチングを勉強し始めた人が、コーチングで難しく感じてしまう要因について説明をし、その後のポイント説明へと導線を敷きました。

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思い返せば僕もここはつまづいていたポイントで、学生たちの気持ちが良く分かりました。
なので、昔の自分への戒めとしてコンテンツは組みました(笑)

詳しい内容はここでは省略しますが、主に伝えた内容は以下の通りです。

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ワークショップのアンケートからも、
「今まで目の前にいる人の可能性をその人以上に信じ切れていなかったかもしれない」
「コーチが1人で頑張っていたりしていてスケベ心が出ちゃっていた」
「クライアントの反応をもっと良く観察しようと思った」

というような声もいただきました。

アジェンダ②デモコーチング・解説

ここでは僕が実際に参加者をクライアントとしてコーチングをしてそれを解説しました。

これは今回のワークショップで一番大事なパートでした。
というのもここでのコーチングを一つの正解例として提示する目的があったためです。

僕も経験がありますが、やはりコーチング上級者の実際のコーチングを生で見る機会はとても学びがあります。
コーチでもクライアントでもない第三者としてその関わりを観察出来るためです。
なので今回の参加者にも「コーチングってこういうものなのか!」と伝わって欲しいので、失敗は出来ませんでした。(スケベ心丸出し…笑)

昨年のワークショップもこのパートが一番緊張していたこともあり、今年はどうなるかなぁと思い臨みました。

ただ、結果としていつも通りのコーチングが出来ました。
変に緊張もせず、クライアントと濃い時間を過ごせました。
これが僕の1年間の成長の証なんでしょうか…(笑)
アンケート結果からも、このデモコーチングは好評だったみたいでした。

解説パートでは、なるべく一つ一つの関わりを紐解いていき、スキルの話も多めにしていきました。
実際にスキルを使った関わりを見た後なので、一つ一つのスキルの意味も理解しやすかったはずです。

自分のコーチングを人に解説をする機会は初めてだったかもしれないです。
言語化する過程で僕自身も良い振り返りが出来たので、これは良かったですね。

アジェンダ③コーチング実践

ここでは、2人1組になってお互いにコーチングをしてもらいました。
7分間のコーチングの後にクライアントからコーチへフィードバックをし、役割を交代しまたコーチングからのフィードバックという流れです。
本当はもう1人オブザーバーを立てて、フィードバックに幅を持たせたかったのですが、時間の都合上このような形となりました。

zoomのブレイクアウトルーム機能を使ってそれぞれの部屋に別れてもらい、僕もちょっと巡回しました。

そこで気づいたのは、コーチの目が泳いで考えてしまっているということでした。
恐らく自分では自覚はないのですが、オブザーバーとして見るととてもよく分かります。
やはりまだ慣れないうちはクライアントから目を逸らしてしまうのだなという事が分かったので、これは次もしワークショップを企画する際は意識したいなと思いました。

アジェンダ④質疑応答

ここでは、事前にメンバーからいただいていた質問に答えていきました。
具体的には以下のような質問です。

Q「クライアントからどう引き出せばいいのか分からない」
A「話を聞く姿勢として、『事柄ではなく人に焦点を当てた聞き方をする』というのを大事にすると良いです。自分が普段会話をしている時でも、事柄に焦点当てていることに自覚して、人に焦点を当ててみる。これだけでも大分変わります。あとは、『好奇心100%で相手に意識を向けてみる』という事ですね。中々相手に対して100%の好奇心で見ることってないと思うんですよ。これをあえて意識してやってみる。こうすると自然と聞きたいことも湧いてきますよ。」

ワークショップのアンケート結果

さて、ワークショップのアンケート結果です。

なんと、満足度5段階中のオール5でした!
ありがとうございます、素直に嬉しい!

以下アンケートの声からの抜粋です。

「比喩や好奇心100%で相手のことを見るなど、自分では思いつかなかったことなどがあって、ワークショップを通してコーチングのイメージが湧いた」
「コーチングで行き詰っている中、改善する方法を見つけられました。」
「プロの方のコーチングが実際に見られたことがとても良かったです。そでこさん流のコーチングを知ることで、『コーチングってもっと自由でいいんだ』、『何を聞いたらいいかきっちり決めてからじゃなくてもいいんだ』と、コーチングに対する硬いイメージを払拭することができたのも良かったです。そでこさんの言葉も心に響くものばかりでした。」
「コーチングはダンスをするようにつくっていく、ということに驚きました!事前に質問とか考えておいたほうがいいのかななどと思っていましたが、そうではなく、相手の様子を細かく分析し臨機応変に対応していく必要があるのだと学びました。」

アンケート結果を見る限り、ワークショップの最初に挙げていた「コーチングを難しいと感じる要因三つ」に対してのメッセージも届いているみたいで良かったです。

終わりに

今後、様々なところでコーチングを取り入れようとする動きは活発になると思っています。
コミュニケーションスキルの一つとしてコーチングスキルはビジネスの場に留まらず求められています。
そういう時にこういったワークショップが必要とされる機会も増えるんじゃないでしょうか

今回のワークショップ開催を通して、コーチングを取り入れたい、コーチングを向上させたいという人たちのサポートをしたいなと僕は強く思いました。
今回の経験をもとに、またコーチとして、コーチングを広める者として僕自身も精進していきます!

今回誘っていただいたAIESECの皆さん、参加してくれたメンバーの皆さんありがとうございました!
今後の益々のご活躍を祈っております。

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