本を読む早大生たち

早稲田大学にかよう3年生ふたり /「大学生が書く読書感想文」をめざしています / のっぺが好きな大佐とカマンベールが好きなテッド

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最近の記事

「わかりやすい」ってそんな良いこと?

1.「サルでもわかる○○」 最近、分かりやすさを売りにするモノやサービスが増えた気がします。 「小学生でもわかる○○」 「5分でわかる○○」 「○○のビジネスモデルを図解します」 本当によく見かけます。YouTubeでも書店でもインスタでもTwitterでもそれこそnoteでも本当にどこでも。 でも、それで良いんか? 普通に説明されて分からないものを、「サルでもわかる○○」で仮に理解したとして、それ、「あなたサルですよ」と言われているのと同じじゃない? ぼく、

    • 父の話

       突然だけど、僕は父のことがよくわからない。正確には、何を考えているのかがわからない。父は50手前のいたってふつうのサラリーマンで、たぶん世の中で想像される一般的なお父さん像に近い風貌をしている。決して怖い人ではない。勉強しなさいと言われたことはないし、怒られた記憶もほとんどない。僕のやりたいことを何でも尊重してくれて、応援してくれる。ここまで聞くと、何が不満なんだと思うだろう。実際、不満があるわけではないのだ。ここまで約20年間不自由ない生活を与えてくれて本当に感謝している

      • Wiiは僕の母を動かした ”コンセプトのつくりかた”

        僕の母は厳しい。どれくらい厳しいかというと、僕が小学生の頃ならだれでも持っていた、ニンテンドーDSを買ってもらえなかったくらいです。 友達と遊んだとき、他のみんながDSを取り出してニュースーパーマリオブラザーズをプレイし始めた時の僕の気持ちは、国語の試験で80字の記述問題にして出してほしいくらいです。 「ねえ次マリオが死んだら俺の番ね」と横から僕に言われ続けた友人にも同情します。 僕の母は(父も)ゲームにあまりいい印象は持っておらず、彼らにとってゲームとは「楽しいもの」

        • それは誰の怒りか

          「分不相応なんじゃないか」 テラスハウスの木村花さんの事件後の怒涛のツイートを見て思ったことです。 「正義中毒」がTwitterのトレンドになりました。自分が正義だという思い込みが、他者への不寛容を生むということらしいです。 最近、SNSを中心に自分の意見を自由に発信する人が増えている一方で、問題も現れ始めているように思えます。Twitterでは誹謗中傷が飛び交い、また他県ナンバーの車荒らしも問題になりました。いわゆる自粛警察と呼ばれる現象です。確かに自分の正義視点での