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GELATIN OCT 2023 SODAFLAVOR WEB BOOK


GELATIN OCT2023

COVER

どうしてそんなタイトルをつけるの?
と聞いてくるひとはほぼいないし聞かれたとしてもなんとなくとしか答えられないのだけれど、なにかにタイトルをつけるのは割と楽しいことだと思っている。
で、ゼラチンとつけてみた。

さて。友人がほとんどいないせいだと思っていたのだがこの数年、休みの日でもあまり外に出て行かなくなった。もちろんコロナなんかも原因のひとつにはなるのだけれどいちばんの理由は実のところ年齢だと思う。以前はカメラさえ持てばひとりで少し遠くまで出かけて行ってちゃんと帰ってきたのに。
いまはそれが出来ないことを仕事のせいにしている。
体調万全でないとフルタイム残業ありの仕事と向き合えない気がしてきたのだ。
若い頃とは体力も視力も違う。
遠くまで出かけたら1日はゆっくりしたいなぁなんてゆるいことを思ってしまう年齢になったのだ。
写真を撮ること創ることが仕事だったらよかったのに。
などとつまらないことをブツブツ言ってるばかりでもさらにおもしろくなくなるから、家の中、部屋の中で、撮ったものを今回のテーマにしてやってみようと思う。

表紙にした写真はある日のおやつ時間のテーブルの上である。
ボンヌママンのビンに入れたのはプリン。
卵を割ってあれこれ混ぜて濾して蒸してつくるやつじゃなく100円ショップでも売っている、箱に入った粉に牛乳を入れて混ぜて鍋に入れあたためてそして冷やすという簡単なものなんだけど、付属のカラメルが子供の頃たまらなく好きだった記憶が残っていて大人になってから久しぶりにそれを再確認したのだ。そういえば前にも書いたことあるよね。
バケツプリン、いける。いけるけど健康診断で引っかかりそうだからバケツはやめておいた方がいいはずだ。

ガラスのカップに入っているのはルイボスティー。
この写真を撮った頃はハマっていたのだルイボスティーに。
濃く入れた緑茶にハマったりミルク入りの紅茶にハマったり。プリンにハマったり。
ハマりがちの人生なのだきっと。
ココアにハマったこともなんなら砂糖をたっぷり入れたインスタントコーヒーを飲み続けたこともあった。
ハマって飽きる、この繰り返しなのだ。
話が違う方向に向かうのも年齢のせいだきっと。
同じ年の友達がいたらわかり合えるのになあ。もう。

そして白い蓋のビンは大好きweck。
大好きっていうほど数が揃っていないので買い足したい。
さきほど書いたプリンのカラメルソースを入れた。
これをひと匙すくってプリンにかけて食べるのだ。至福。
大好きと言えばプリンを入れたボンヌママンの瓶はかなり溜めすぎて家にある食器棚を圧迫している。
しかしながら絶対捨てられない。だっておフランス製だよね。
あ、weckはおドイツ製だっけ。
高級ブランドバッグやお洋服でなくてもカブれたり、安くて美味しいものにハマれたりする自分ってなんて幸せなオバはんなのだろう。

PAGE001

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茨城県にあるインテリアショップで買ったトレイ。
机の上でごちゃごちゃしたものを抱え込んでくれてる。
トレイももちろん気に入ったけれど、心惹かれたのはロゴのシールでこれは絶対剥がさない。
ボロになってもきっとかっこいいはず。

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角砂糖。角はおだやかで丸みがあってなんだかかわいらしくて瓶に入れて眺めてた。
基本、コーヒーや紅茶に砂糖は入れないから長い間キッチンのカウンターに置いてあったのだけれど、ある時肉じゃがに入れる砂糖を切らしてしまっていてこのかわいいコを入れてしまった。
かわいいコ入りの肉じゃが。
味はふつうだった。

PAGE003

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雑貨店で買ったはずのドライフラワー。
なんていう花なのか。
自分では花かんざしだと思っている。
B型の自分と長いこと付き合っているから多分これははなかんざしではないのかもしれないとも思っている。
スマホのgoogleアプリで写真を撮ったら大概のことは教えてくれるのを知ってはいるけど、あえて調べない。
誰ひとりこれはなんて言う花なのかわたしに尋ねてこないから困りはしないのだ。
たとえば今後尋ねられたりしたらもちろん知らないと答える。
知らないと答えるけれど花かんざしだと思い続けるのだ。

PAGE004

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このビスケットの箱を見た時にときめいたのだ。
シンプルなものを選びがちなオババであるが、時々、なんて可愛いいの!と思うのが水色のパッケージであることが多く、このビスケットも先日行ったカフェのマラサダが入れられた箱もなんだかとても可愛い水色だったのでつい買ってしまった。
パケ買いバンザイ。
3年ほど眺めたら捨てる。(お菓子の箱だからね、シミがちょっとついちゃってる)
ちなみに30年近くなるんじゃないかと思われるキャンベルのスープの缶詰も(これは水色じゃなかったね)ある。
これはあるのです。まだあるのです。
捨ててないのです。
10年くらい前にインスタグラムで話したフォロワーさんにあげるね、と言ったのでいつか届けなくてはと思っている。
中身入りだ。
(他のパケ買いしたお菓子はちゃんと美味しく食べてるよ)

PAGE005

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ヒョロヒョロなドライになってしまったけどこれは間違いなく花かんざしの花である。
花かんざしを連呼してるあたりこれがわたしのいちばん好きな花なのだろうか。
寒さが少しやわらかくなった頃にお店に行くと鉢植え用のものが売っていて買ってくる。
春の楽しみのひとつになるのだ。
季節の楽しみ方って子供の頃は全身で感じていたけれど忙しい大人になってしまうとなかなかちゃんと浸れなく今思うと少し損をしていたかもしれないと感じてしまう。
そしてこの年齢になって思うのは、春にはとにかく花だ。
団子は冬でも食べられる。
花を植えたり散歩の途中で眺めたりして春だなあとひとりごちればそれでなんかちょっと良い感じ。
そうやってぼんやりした幸せを溜めていけば良いじゃないか。
そしてドライにした花は『なんかちょっと良い感じ』の思い出なのだ。

PAGE006

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YOUTUBEでキャンプ動画を見てばかりいた頃に購入したこの灯、お気に入りでキッチンとダイニングの間あたりにぶら下げているので毎日目に入る。
そして、思うところは色々集めた道具たち。
今年に入って嬉しいことや寂しいことや難しいことなんかがたくさんあってキャンプに行く感じではなかったんだよね。
と、色々言い訳を並べながら、キャンプ道具がところ狭しと並んだ4畳半の部屋をのぞいてはキャンプ行きたいけど今は忙しいし、なんならこの道具は災害時にはきっと役に立つんだから、と更なる言い訳を積み重ねて、ついでに埃も積み重ねている日々である。

PAGE007

PAGE007

庭のアナベルが夏前にものすごい勢いで咲いた。
いつだかどこだかのカフェで見たアナベルのドライフラワーが可愛くて衝撃が走って庭に植えて増やしてドライにしてひっそりと楽しんでいる。
ご存じの通りわりと衝撃は走りやすいたちである。
どこかの記事で漂白剤に漬けると白くなるというのを読んだのでやってみたいとスレッズで書いたらアドバイスをもらった。ありがたい。
アナベルよりも普通の紫陽花の方が成功しやすいとのこと来年まで待つことにした。
来年のお楽しみ。
お楽しみが来年にあるというのはとても良いことのひとつである。

PAGE008

PAGE008

何年かに一度マイブームになる編み物。
そして会社に通わずして収入を得ようというのがここ数年の憧れであるので、せっせと麻糸を染めて楽しくカゴバッグを編んで出品をしてみたらありがたいことに購入して頂いた。嬉しい。
作ったものを気に入って貰えるのは非常にありがたく嬉しいことだ。
しかしながら続けていくには色々な問題が発生した。
おそらく想像通りの色々であるが大きな問題を提起するのであるならば、せっせと糸を染めるところあたりである。
とても時間と手間と材料費がかかる。隙間時間なんかでは出来ないのだ。
そしてそれ以上の問題はその作業の動画を上手く撮ることが出来なかったことである。
人気Youtuberへの道は遠すぎるらしい。
考えが浅はかであるのは今に始まった事ではないのでせっせと出勤して労働を続けている。

PAGE009

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お土産でもらったこのシロップ、炭酸で割って氷を入れて飲んだら最高に美味しくて。
オシャレな場所のオシャレなパン屋さんで買ってきてもらったのだ。
この瓶は捨てられないってことで飲み終えたらしっかり洗って梅酒を入れて冷蔵庫にしまった。
冷蔵庫を開くたびに、可愛い。。。と眺める。割らないように気をつけようって思っている。
しかしながら似た形の瓶にお酒が入ってコンビニで売られているのを見た時には少しちょっと微妙にちぇって思った。
ニッカウィスキーのおじさんが微笑んでいるようでさらにちぇって思った。
冷蔵庫の瓶、ラベルを剥がさないように気をつけようって思った。



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