同じゴールに向かって全員でやりきれるか。吉田氏がSODAで描く理想のチームとは?
ソフトバンク・ビジョン・ファンドをはじめ国内外から資金調達を実施し、競合のスタートアップ企業を買収、アジアや北米といった海外への進出など、挑戦を続ける株式会社SODA。SODAで働く人を紹介する”Why I'm Here”シリーズ第4弾。大学2年からプロダクトマネージャーとして複数のサービスのプロダクトマネジメントをリードした経験を持ち、現在ではSODAのプロダクト部門を牽引する吉田(よっしー)氏に、自身の過去・現在・未来について聞いた。
ディズニーにのめり込みすぎて留年した学生時代
— まずは学生時代のことを教えてください
吉田(よっしー): 昔からわりとパソコンやインターネットに触れることが多かった気がします。ハリーポッターを初めて読んだのが、たしか小2だった気がするんですけど、 私もホグワーツ魔法魔術学校に入りたかったので、その招待状みたいのを自分でパソコンで作って、プリントアウトしてポストに自分で入れるっていうのをやった思い出があります。それが初めてパソコンに触れた体験だった気がしています。中学はアニメ、漫画、 BLEACH、テニプリ、乙女ゲームにハマっていて、特にBLEACHにはのめり込んでましたね。高校は2年間オーストラリアのブリスベンに留学していました。子供のころから海外旅行に行くことが多かったので、どっかのタイミングで留学はするって小学生の時に決めていて。2年間のうち1年はひたすら英語を勉強していて、朝3時とか4時に起きて、勉強始めて、学校行って、学校終わって勉強して、21時ぐらいに寝るみたいな毎日を過ごしてました。
— 大学時代について教えてください
吉田(よっしー): 1、2年はアニメ、漫画に時間を溶かし、3年はインターンを始めて、4年はディズニーにどっぷり浸かっていました。4年になって時間ができ始めたのもあって、年パスを買ってディズニーのパークに週5で通い始めたんですけど、朝6時から並んでパレードを見る生活をしていました。キャラクターも好きなので、グリーティングもしたり。大学のテストよりディズニーという生活で、テストの日でもディズニーあるからと言って、大学に行かなかったりして単位を落として、4年ピッタリで卒業できず半年後の9月に卒業しました。
— プロダクトマネージャーを目指したキッカケは?
吉田(よっしー): 大学2年からオンライン百科事典サイトを運営するウェブリオ社(現GRASグループ)でインターンをし始めました。2年の夏に2ヶ月ぐらいケニアに行ったんですけど、現地で色々体験して、ケニアのスラムの人たちが作ったモノをWebで売れるようにできるといいなと思ったんですよね。ただ、Webサービスって私自身そもそもよく分かっていないから、そういう勉強がしたい、経験を手に入れたいと思ってウェブリオに入社しました。翻訳英語の辞書のデータを作っていたので、翻訳の進行管理やデータ確認をしたり、その後はいわゆるPdMみたいな感じで、機能開発の仕様を決めたりとかしていましたね。インターンの時からPdMをやっていたので、PdMを目指すきっかけみたいのも大きな理由も特になくて、本当にインターン時代にPdMやっていたからそのままという感じですね。
複数のスタートアップでPdMを経験し、SODAへ
— 卒業後、ウェブリオ社に新卒入社されています
吉田(よっしー): 私が就活してた時代って、Webサービスがある事業会社でも最初の配属は営業になる確率が高くて、プロダクトのポジションを確約できないところが多かったんですよね。PdMの仕事がしたかったので遠回りになっちゃうなと思って、ウェブリオ社だったら確実にPdMを出来ることが分かっていたのでインターンからそのまま入社しました。主にオンライン英会話サービス「Weblio英会話」の機能開発をしていましたね。良い意味で全部ぶん投げるスタイルで、細分化されたことをお願いされるというよりも、ポンって渡されて、あとはよろしく!って感じだったので、どうやったら取り組んでいいか分からないことに取り組むみたいな経験が多くあったのが、自分にとって良かったですし、今でもそのときの経験が活きていると思いますね。
— その後、スタートアップの世界へ
吉田(よっしー): 2社目ではC2Cのマーケットプレイスを運営する会社に転職して、ここでは新規事業をやって、事業の立ち上げからクローズまで一通り経験しました。やっぱりその事業を立ち上げるっていうときに、これまでのPdMの経験上、最初はその機能を作るみたいなところにすごいフォーカスしてしまったんですけど、学びとしては、じゃあ必要な人員をどうやって確保するかであったりとか、その確保したリソースをどこにアサインするのかとか、どうやって使ってくれるユーザーを集客するのかなど、結構広い範囲で見て考えないといけない。それを実行するための相談や調整をしたりとかするのも自分の仕事として捉えないとダメなんだなっていうのは学びとしてありましたね。
3社目は、ユーザーのさまざまな面倒ごとを解決するコンシェルジュサービスのPdMをやっていたんですけど、事業として成り立たせるハードルがすごく高くて、ただやりがいが感がじられるというかすごく面白かったですね。単純にこうWebだけじゃなくて、人のリソースの部分がすごい関わってくるサービスなので、それをいかにテクノロジーを取り入れて解決していくのか、みたいなところは実際めちゃめちゃ難しかったんですけど、面白かったですね。当時やっていたことはもうなんでもかんでもって感じで、自分もコンシェルジュとしてユーザーの面倒ごとに対して回答していましたし、お店を選んで電話して予約したりもしてましたね。オペレーションを整えることもそうですし、それに必要な機能開発とか。2年くらい働いて、しばらくスタートアップで走り続けたので、その後は少しゆっくりしようと思って、業務委託という形で海外向けVTuber事業をやっているスタートアップで商品企画をやっていたりしましたね。
— その後、SODAに入社されています
吉田(よっしー): 1年間ぐらいゆっくりしていたので、そろそろまた本格的に働きたいなと思ったタイミングで、たまたま想さん(松浦想)に声をかけていただいて。前職で一緒に働いていた方がSODAに多くいましたし、やっぱり一緒に働くイメージが一番持ちやすかったっていうのは正直ありますね。事業を伸ばすために全力というか、内山さん(内山雄太)や想さんやharukiさん(佐藤陽樹)と一緒に働いたことがあったので、意思決定の早さだったり、事業ファーストみたいなカルチャーがSODAにもあるんだろうなと思いましたね。入社する前もスニーカーは履いてましたけど、いわゆるHYPEなスニーカーっていうのは持っていなくて、ただ毎日サービスづくりをしているとやっぱり興味が出てきて、欲しくなってしまって入社してからは結構買いましたね。今日はTravis Scott × Nike WMNS Air Jordan 1 Low OG "Medium Olive”を履いてきました。
限られたリソースをどのような優先度でどこにアサインしていくか
— SODAでプロダクトマネージャーとして、やってきたことを教えてください。
吉田(よっしー): 2022年6月入社なので1年半弱経ちましたね。色々やってきましたが、トレカのジャンルの立ち上げからグロースまでメインで担当してきました。良かったこととしては、トレカが伸びて、スニーカー同様に大きな柱になったことですね。グロースできた要因の1つとしてはトレンドをうまく掴んでいったこともあると思うんですけど、そのトレンドに合わせて、プロダクトの機能、マーケティング、メディア、鑑定、ロジスティクス、ストアなどあらゆる部門部署を横断して連動した流れが作れたのは良かったですね。オンラインのみならずオフラインも。まさにValueの1つであるOne Teamを体現できたかなと思っています。
— プロダクトマネージャーとして、苦労したことや課題は?
苦労したこととしては、やっぱり事業的に伸ばさないといけない分野が色々あるんですよね。トレカだけじゃなくて、新しいジャンルももちろん、一次流通のHYPE DROPも伸ばさないといけないですし、海外ももちろんそうで。そのなかで優先順位をつけるのは結構大変で。嬉しい悲鳴ではあるんですけど、全社でフォーカスすべきことが多くあって、一方で開発やデザインリソースが全然足りない。プロダクトマネジメントのリソースもそうですね。全社的に注力するポイントが複数あって、その中で限られたリソースをどのような優先度でどこにアサインしていくかというのは、もちろん決めの部分もあると思うんですけど、今でも大きな課題というか四苦八苦している部分ではありますね。
— プロダクトマネージャーとして、これからチャレンジしたいことは?
吉田(よっしー): IPOを目指すにあたって、今後2、3年で事業をめちゃくちゃ伸ばしていかないといけないので、そのために1年後にPdM組織がめちゃくちゃ拡大していないといけなくて。今の本当に数倍とかの規模になっているイメージなんですよね。その中で、このプロダクト部門として成果が出せる状態を作っていくというのが必要なのかなと思ってますね。特にこの1年の中で。ちゃんと目指すべき指標がチームの中で共有されていて、その指標に向かってみんなが何をしていくか決められてる状態になっているようにしたいですね。
職種を横断して1つの目標に向き合えるチームをつくる
— SODAはどんな会社で、どういう人が多いですか?
吉田(よっしー): いい人が多いというか、コミュニケーションを取りやすい人が多いっていうのはありますね。文化的にもGatherやSlack(コミュニケーションツール)で、部署とか関係なくどんどん相談していくみたいな文化なので、 協力し合うことにポジティブな人が多いです。色々なことが自分ごとにできているというか、これは他部署のことだからいいやみたいな人はいないなっていう。以前やった大型キャンペーンや新しいストアオープンのときもそうだったんですけど、PdM、デザイン、マーケ、ストアの部署が一緒になって同じ方向性を向いてどう良くしていくか、そのために何をすべきかみたいな話を密にしていたんですよね。キャンペーンだからマーケがやってよとかじゃなくて、そこにPdMも積極的に関わっていたり、逆にマーケも機能的にこうした方がいいよねみたいな話をしてくれたりとか。
— 今後、どのようなことをやっていきたいか?
吉田(よっしー): IPOを目指して実現するためには事業成長、ひいては組織の拡大や成長が必要で、まずは一緒に働く仲間を増やしていきたいですね。IPOを実現する上で明確に目指すべき数字があるので、職種を問わず、 その数字に向き合える環境にして、チームで成果を出すことをしていきたいなと思ってます。特定の人だけがKPIを把握してるとか、PdMだけが機能を考えるとか、 エンジニアだけがその技術負債のことを把握してるとかではなくて。みんなが同じ目標に向かってコミットできる状態にしていきたいですね。
— ミッションを叶えるためにどういう人と働きたいか、そしてどんなチームを作りたいですか?
吉田(よっしー): やっぱり、職種を横断して1つの目標に向き合えるチームをつくりたいですね。そのチームを作るためにも課題を自分ごと化できる人はすごくマッチしていると思うので、ぜひ一緒に働きたいです。あと、本当に余談なんですけど、私は無類のラーメン好きと散歩好きで無限にその話はできるので、もし好きな方がいたらカジュアル面談でぜひお話したいなと思ってます。
— 本日はありがとうございました!
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