無職21日目 SCIENCE FICTION
宇多田ヒカルのベストアルバム「SCIENCE FICTION」をSpotifyで聴いた。
めちゃくちゃ良いアルバムだった。
ベストアルバムといっても、単なる過去曲の寄せ集めではなく、ほとんどの曲は新しくミックスし直されているし、一部の曲はレコーディングし直されているので、知っている曲でも新鮮な気持ちで聴けた。
ミックスし直された曲も、レコーディングし直された曲も、原曲とは異なるニュアンスが生まれていて、驚いた。
特に「First Love」の2022mixが顕著だった。
原曲は、恋が終わりを迎えて少女が大人に成長するというニュアンスだったけれど、2022mixだと、失われた純粋な気持ちを回想するようなニュアンスに変わっていた。mixをし直すだけでこんなに変わるものなのか、と思った。
宇多田ヒカルは過去の人ではなく、現在進行形のミュージシャンなんだなぁ、と改めて思った。
残念ながら「SCIENCE FICTION」には未収録だけれど、俺が宇多田ヒカルで一番好きな曲は「Passion」。
「Passion」を聴くまで、宇多田ヒカルのことは好きではあったけれど、あまりきちんと聴き込んでいなかった。
どういうきっかけだったかは忘れてしまったけれど、学生の頃に「Passion」を聴き、あまりに素晴らしく、めちゃくちゃカッコイイ曲だったので驚いた。
終盤の歌詞がとても良くて、歌詞カードを読みながら涙ぐんだ。
以下にその歌詞を引用する。
詳しく状況を説明しているわけではないのに情景が頭に思い浮かんで切なくなる。恐ろしく良い歌詞だと思う。信じられないことに、この歌詞を書いた時、宇多田ヒカルは二十代前半だったのだ。作品の善し悪しに年齢は関係ないと分かっているけれど、それにしたって驚きを禁じ得なかった。
それ以来、宇多田ヒカルに注目するようになった。アルバムをすべて聴いたし、新曲がリリースされればチェックした。
いつかライブに行ってみたい。
宇多田ヒカルにまつわる思い出は幾つかあるけれど、まぁ、機会があれば話すよ。
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