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無職25日目 アウトポスト

アマプラで映画「アウトポスト」を観た。
かなり面白かった。
はじめは、やたらテロップばっか出てうるせー映画だなぁ、と思ったけれど、そんなことはすぐにどうでも良くなるくらい引き込まれた。緊張感がハンパない。

アフガニスタン紛争の中でも屈指の激戦と言われるカムデシュの戦いをベースにした作品で、米軍の前哨基地が300人以上のタリバンの精鋭部隊に包囲されてしまう、というストーリー。実話ということが信じられないくらい絶望的な状況で、観ていて涙が出た。タリバンは兵士300人以上に対して米兵はたったの50人弱。前哨基地は険しい山に囲まれていて包囲される側は包囲する側の動きがほとんど分からない。底を尽きつつある弾薬。どんどん死んでいく仲間たち。降り注ぐ銃弾の雨。応援のヘリが来るまで約40分。どう考えても応援が来る前に全滅だろ、と思った。実話ベースなので最終的にはヘリが助けに来ると分かっていても。

戦闘シーンが長丁場なので、ずっと緊張感が続く。米兵は「頭を使って戦うんだ!」と仲間同士で励まし合って決して諦めない。正直、彼等は国のために戦ったというよりは、生きている仲間のため、死んでいった仲間のカタキをとるために戦ったんだろうな、と思った。俺が日本人だからそう感じるのかもしれないけれど。

エンドロールでは実際にこの地獄を経験して生き残った米兵たちのインタビューが流れる。
仲間の死に言葉を詰まらせる姿が印象的だった。最後の最後でまた泣いてしまった。

ただ、実話ベースで戦場での絶望的な状況下という作品でいえば、「ローン・サバイバー」や「ブラックホーク・ダウン」の方が上かなぁ、と思った。
まぁ、あの2本の絶望感は別格なので、比べるのは野暮かもしれないけれど。

とにかく、面白かった。オススメ。

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