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無職26日目 ブラックホーク・ダウン

かなり久しぶりに映画「ブラックホーク・ダウン」を観た。

アメリカ映画でアメリカ軍がここまでフルボッコにされることなんてなかなか無いよな、という意味で貴重な作品。もちろん、めちゃくちゃ面白い。ただ、戦争映画史上まれに見る絶望的な状況なので、誰にでもオススメできる映画ではない。楽勝な作戦だと思って舐めていたら反撃を食らって絶望的な状況に叩き落とされるアメリカ軍の様子をひたすら緊張感のある映像で描く傑作。実話ベースというのが恐ろしい。

初めて観たのは、確か社会人一年目の時だったので、もう16年前だ。
実は個人的にけっこう思い出深い映画だったりする。
というのも、終盤、怪我人だらけの救護室で、指揮官のおっさんが床にぶちまけられた部下の血を必死に拭き取るシーンで泣いてしまったのだ。社会人になったばかりだったので、こんな上司は果たして存在するのだろうか、とか、俺はきっと何かあっても上司に見捨てられるだろうな、とか、色々と考えてしまって。
まぁ、もちろん、死と隣り合わせの戦場と俺のぬるい職場では全く比べものにならないのだけれど、当時は社会人になったばかりで柄にもなく悩んでいたので許してほしい。

ちなみに、日本版の予告編だと、感動大作っぽい感じになっているけれど、全くそういう映画ではない。観た後の虚無感がハンパ無いので、予告編に騙されて映画館で気まずくなったカップルがたくさんいたんじゃないかな(笑)
まぁ、「仲間のために戦う」ってセリフは確かに出てくるのだけれど、けっこう色んな意味合いを含んだセリフなので、手放しで感動的なセリフではないことは間違いない。

そんな感じで、久しぶりに観て良かった。

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