氷結海峡

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

さて、ゴルゴ13が好きだ。
超メジャー作品なので今まで読んだことはあったけれど、どハマりしたのはここ数年のこと。
さいとう・たかを氏死去のニュースをテレビで観て、「そういえばゴルゴ13でめちゃくちゃ印象に残ってるエピソードがあるんだよな。なんてタイトルだったかな」と、そのエピソードを探すために文庫版を買って読んだことでハマった。世の中にはこんな面白いものがあったのか、と。ゴルゴ13ことデューク東郷の理不尽とも思える男の美学や究極のプロ意識がカッコイイ。参加している脚本家によってエピソードの色が異なるのも楽しい。
ちなみに、俺がさっき書いた「めちゃくちゃ印象に残ってるエピソード」は、耳がやたら良い最強のイヌイットを射殺するため、ゴルゴはイヌイットの恋人を乱暴し、恋人がイヌイットに助けを求める悲鳴を録音。その音声でイヌイットをおびき寄せ、射殺する、というもの。後にタイトルは「氷結海峡」と判明。SPコミックス文庫版28巻に収録されている。
ファンからの評価はめちゃくちゃ低いようだけれど(まぁ当然だろう。ゴルゴが鬼畜すぎるし)、俺は好きだ。ゴルゴは正義の味方ではない、というのが良く分かるから。

ゴルゴ13の中で俺が一番好きなエピソードは、なかなか選べないけれど、やはり、なんだかんだで「海へ向かうエバ」かな。仕事のためには、愛するひとさえも殺さなければならない、裏の世界に生きる男女のダンディズムを味わえる超名作。脚本をさいとう・たかを氏自身が書いているのも良い。こういう豊かな人間ドラマもゴルゴ13の魅力のひとつ。
あとは、「白龍昇り立つ」もめちゃくちゃ面白い。プロ同士が極限状態で火花を散らす超名作。あのゴルゴでさえ生死の境をさまよう8000メートルの高地。敵の名言がビシバシとキマりまくる中、果たしてゴルゴは任務を遂行することができるのか!?という感じで、ハリウッドで実写化するか、原作忠実方向でアニメ化してほしい。
アニメ化といえば、俺が学生の頃、ゴルゴ13は深夜にアニメ化されていて、たまに弟と二人で観ていた。ゴルゴの声は舘ひろしが演じていて、意外と良かった。

これからもゴルゴだけはどんなことがあっても読み続けていきたいね。

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