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欠勤56日目 砂の塔

往年の名作ドラマをちゃんと観てみようキャンペーン、ゆっくり継続中。

今回は菅野美穂主演「砂の塔」を観た。共演は松嶋菜々子。

完全に松嶋菜々子目当てで観た。松嶋菜々子が出てくるだけで画が締まる。
高級タワーマンションに引っ越してきた普通の主婦がタワマン内のママカーストに翻弄され、隣人の策略で陥れられる様を、子どもたちが連続して誘拐されるハーメルン事件と絡めて描くサスペンス。
カリカチュアされたタワマン主婦たちやミステリーとしてのカタルシス不足はあるけれど、松嶋菜々子目当てで観ただけなので、落胆はしていない。なんだかんだで面白かったし。
2016年放送のドラマなので、松嶋菜々子は当時43歳。

恐ろしいほどの美人。芝居の方も、俺は好きだ。特に怪我をして入院している菅野美穂を言葉でボコボコにするシーン。鬼気迫る松嶋菜々子の表情。思わず涙が出てきた。
松嶋菜々子は判で押したような芝居しかしない、と昔は思っていたのだけれど、今では、浅はかだったと反省している。前にも描いた気がするけれど、松嶋菜々子は、観る側がキャラクターを嫌いにならない微妙なラインで芝居することが出来る名優だと思う。今回の役も、はじめに松嶋菜々子の演じるキャラクターを嫌いになってしまうと、終盤の展開で感情移入が難しくなってしまう。
物語は、「母親とは何か」という、わりとシビアなテーマをしっかり描いていて、好感が持てた。ただ、比重がそちらに傾きすぎて、ハーメルン事件の犯人に関する伏線が全然無かったことは残念だった。意外な犯人だし、犯行動機がテーマと直結しているのは良いのだけれど。
主題歌はイエモン。適度にドラマを盛り上げてくれて良い感じ。



さて、眠りたいのに眠れない。これはつらい。
身体を動かして疲れさせろって?やれやれ。眠れないと、悪いことばかり考えてしまう。薬を飲むべき?なるべく飲みたくないのだけれど。

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