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無職78日目 モンスターズ/地球外生命体

映画「モンスターズ/地球外生命体」を観た。
全く期待しないで観たのだけれど、なかなか面白かった。予算は少なくても、センスと工夫があれば面白い映画は作れる、という好例。監督はギャレス・エドワーズ。

地球外生命体のサンプルを載せた宇宙船がメキシコ上空で大破し、メキシコの半分は謎の生物が蔓延る危険地帯になってしまう。あるカメラマンは現地で怪我をした社長令嬢をアメリカの国境まで送り届ける任務を与えられる。果たしてふたりは無事にメキシコの危険地帯から脱出することが出来るのか、というストーリー。

とはいえ、道中モンスターに襲われまくってハラハラドキドキする映画ではない。何ならモンスターはほとんど出てこない。それでも面白いのは、人間ドラマがちゃんとしているから。ふたりの抱える心の焦燥が胸に迫る。政治批判も無理がないし、移民問題や戦争のメタファーが随所に散りばめられている。

ラストシーンでは、姿形は違えども、生きているという意味では、人間もモンスターも同じなんだ、ということを描いてるのだと思うけれど、それが別れ難いふたりの心情とリンクして胸が熱くなった。

期待していたような映画ではなかったけれど、観た後の満足度はかなり高かった。
けっこうオススメ。

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