Mini Metro最強の戦略
TL;DR
ノーマルモードに限れば時間をかければスコアを伸ばせる戦略があります。
マップの形状や駅の配置に左右されにくいため再現性が高い戦略です。
ついでにほとんどの実績を解除することができます。
1. Mini Metroというゲーム
どうも、ひーす*と申します。
Switch版の大阪のリーダーボードで1位を取ったのでこの記事を書きました。
この記事ではこのハイスコアを狙う際に使用した戦略を解説したいと思います。細かい部分については解説を控えますが、ここは自分なりの工夫を見つけていただければと思います。
余談
この記事には有料エリアが含まれていません。
このように記事と深く関係しない内容は、余談という形で表示します。
さて皆様はMini Metroというゲームをご存知でしょうか。遊んだことがあることを前提に解説を書いたため、まだ知らない方は以下のゲーム解説を読んでいただければと思います。既に知っている方は以降を飛ばして、次のセクションを読んでいただければと思います。
Mini Metroは駅を接続する路線を構築して、混雑しないようにより多くの乗客を運ぶゲームです。私の言葉で説明するよりもずっと良いと思うので、ゲーム内のガイドの画像を使いたいと思います。
Mini Metroは、限られたリソースの中でより効率の良いネットワーク(路線ネットワーク)を構築するゲームという面白さがあると思っています。ジャンルとしては最適解のないパズルゲームという感じです。興味が湧いたのであれば、以降を読まずに今すぐ自分で遊んでみることをおすすめします。この記事を読むのはそれからでも大丈夫です。
余談
Mini Metroのゲームシステムなどを解説している、steamのコミュニティガイドを紹介します。内容は良いのですがどうにも検索で探しにくいので、ここに貼り付けておきます。日本語の解説であればwikiがおすすめです。
2. ちょっとした裏技
Mini Metroは限られた資源で作った路線を使って、乗客を効率よく運ぶゲームであるということを説明しました。ところでこのゲーム、路線のリソースを使わない列車を走らせることができます。方法は以下の通りです。
始点となる駅と、始点とは異なる次の駅を路線で接続します。
自動的に配置された列車が始点駅から出発していることを確認します。
路線を削除します。この時、路線は再利用することができるようになります。列車は次の駅に到着して、乗客を降ろします。
列車はその駅で運行を終えますが、列車は手元に戻って再利用できます。
これがどれだけゲームバランスを壊すテクニックであるかは、先駆者様の言葉が物語っています。
この"実体のない"路線の呼称には表記ゆれがみられます。この記事では英名のGhost LineやPhantom Lineを和訳して幽霊線と呼ぶことにします。この記事で解説する戦術は、この幽霊線が非常に重要な役割を果たします。
余談
"Phantom Line"の記述を引用したsteamのコミュニティガイドを貼り付けておきます。どんな戦略でも使える内容なので、一度は目を通すと良いのではないでしょうか。
3. スコアを伸ばす戦略
長々と前提知識を解説してきましたが、ここからが本題の解説です。
私がハイスコアを狙うために使用した戦略は、1つの駅に全ての乗客を集めて、その駅から最短経路で乗客を運ぶというものです。乗客を集めた駅は非常に混雑しますが、それでも乗客をさばき切ることができます。これは駅でどれだけ乗客が並んでいても、ゲームオーバーまでのカウントダウンの速さが一定だからです。戦略を路線の設計に落とし込むと、以下のようになります。
マップ上の全ての記号を1回ずつ通るような基幹路線を構築します。
基幹路線全てが通っている中央駅を作ります。
基幹路線に含まれていない駅の乗客を、幽霊線で中央駅に運びます。
特に、以下に注意してください。
全ての乗客を運ぶためには、1番の条件が必要です。
基幹路線以外の駅は、路線で繋がっている必要はありません。
基幹路線による乗客の輸送が間に合わない場合は、幽霊線である程度補うことができます。
実際に路線を設計すると以下のようになります。
今回は三角の駅を中央駅としています。色が濃い上の3路線が基幹路線、色が薄い2路線が幽霊線として使用している路線です。この戦略の長短は以下の通りです。
長所
幽霊線が走る場所を柔軟に変更できるため、無駄がないです。
駅の種類が一部で偏ってしまっても、影響が少ないです。
以上から、確実にスコアを伸ばすことができます。
短所
ポーズを多用するため、1ゲームにかかる実時間が数時間になります。
乗客の乗り降りで生じる軽快なSEがポーズ音にかき消されるため、即興の音楽が生じるゲームデザインを否定している気がします。
週ごとに獲得できる設備は、乗換駅$${\ge}$$路線$${\ge}$$客車$${\ge}$$橋の順で重要だと考えています。以下それぞれについての解説です。
乗換駅
指定した駅を乗換駅にすることで、乗客の乗り降りにかかる時間を短縮できます。また、乗客が怒り始めるまでにかかる人数が増えます。乗換駅は乗客の乗降にかかる時間を短縮できる唯一の設備です。マップによっては1週間ごとに選ぶ設備の中に乗換駅が含まれていないため、そもそも乗換駅を使えないことがあります。
乗換駅は基幹路線の中央駅に使用します。中央駅は乗客の乗降が最も多い駅であるため、乗換駅の効果が最大限発揮できる場所です。乗客の輸送で最も問題となる部分(ボトルネック)は、乗客の乗降です。特に乗客が中央駅に集中すると乗り換えが多発して、基幹路線が中央駅に停車する時間が増えます。この結果、乗客の輸送効率は下がります。中央駅を乗換駅とすると中央駅の停車時間が短くなるため、輸送効率を上げることができます。以上の内容は1つ目の乗換駅を設置する際の話です。中央駅以外に乗換駅を導入するかは、基幹路線の形状に応じて臨機応変に考える必要があります。
路線
路線を増やすと同時に使用できる幽霊線の数が増えるため、乗客の輸送効率が上がります。路線は列車の運行間隔を大幅に短縮できる手段です。幽霊船を並列化することで、ボトルネックをある程度改善することが可能です。また基幹路線に使う路線の数を増やすと、中央駅の混雑を改善できることがあります。
路線は重要な設備ではありますが、ある程度削減可能な設備であると考えています。これは列車の数に制限があり、路線をむやみに追加しても持て余すことがあるためです。獲得できる列車の総数は初期値の3に週数を加えた数になります。約12週でゲームオーバーになるとして、基幹路線に使用する列車の数を差し引くと、幽霊線に利用できる列車の数は最大で12本程度となります。これは幽霊線に路線を4本使用した場合に、最初に発車した幽霊線の到着を待つ前に3回運行すると列車が枯渇してしまいます。このような状況では路線をむやみに追加しても、幽霊線の運行間隔を短縮することができません。
客車
指定した列車の後ろに客車を接続することで、列車に乗車できる人数を列車1台分だけ増やします。この設備は選べる設備としては、運送可能な人数を増やすことのできる唯一の設備です。特に路線は運送効率を上げるだけであり、運送可能な人数を増やすわけではない点に注意してください。
客車は基幹路線の運送力確保に使用します。この戦略の終盤には、中央駅に同じ行先の乗客が30人以上固まっている状態が発生します。このような状態の解消には、客車を複数台接続した列車を使用すると効果的です。
橋 / トンネル
路線が川を横断できる回数を増やすことができます。路線を敷設する際に川をまたぐと、橋やトンネルを消費します。ところが路線を削除して幽霊線とすると、使用していた橋やトンネルは返却されて再利用できます。すなわち幽霊線は、橋やトンネルを使用せずに川をまたぐことが可能です。
基幹路線に橋やトンネルを使用して不足が生じた場合に、このアップグレードを選ぶ必要が出てきます。この戦略では川をまたぐ回数が少ないことに加えて、幽霊線が橋やトンネルを必要としないため、このアップグレードを選ぶ必要があまりないと考えられます。
余談
ここで解説した戦略は航空ネットワークを参考にしています。中央駅という言葉は、ハブ空港のもじりでハブ駅とするか悩みました。実際のネットワークを参考にしてMini Metroの路線を実装してみるというのも面白いと思います。
4. おわりに
この記事ではMini Metroの戦略の1つとして、
乗客を1つの中央駅に輸送するために、
必要なタイミングで幽霊線を走行させて、
中心駅の乗客を基幹路線で輸送する
ことで、スコアを安定して伸ばす路線設計を紹介しました。設備は1つ目の乗換駅が重要であり、盲目的に路線を追加することの悪影響について言及しました。特に言及しませんでしたが、この戦略はゲーム終盤まで適用することができます。
この戦略は非常に強力で、都市ごとに設定されている実績解除の大きな助けになると思います。例えばこの解説をそのまま実装すれば、大阪や東京で10週目に到達することができると思います。またアディスアベバでは環状線のみを利用して1800人の乗客を運ぶ必要がありますが、幽霊線は元の路線が環状線であっても走らせることができます。一見この戦略では達成できないと思われる実績も、基幹路線の引き方や幽霊線の引き方を工夫することで達成につなげることができるかもしれません。
皆様のMini Metro攻略の役に立てたのであれば幸いです。
それではまた。
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