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ソシオニクスってなに?どんなことに役立つの?理論をわかりやすく解説

初めまして、ソシオスクールです。

このアカウントではチームビルディングや自己理解に役立つソシオニクスの理論について簡単に解説していきます。

さっそくですが、皆さんは「ソシオニクス」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

ソシオニクスは私たちが持つ心理のパターン(性格)を16タイプに分類し、それを元に各タイプ間の関係性・相性までを説明している心理学の一分野です。

16タイプの性格分類と聞いて、「MBTIじゃないの?」と思った方もいるかもしれません。

ソシオニクスも、世に広く知られるMBTIやエニアグラムなどと同じタイプ論の1つですが、中でも「タイプ間の相性、チームビルディング、自己理解」などに強みがある理論です。

MBTIとソシオニクスの違いについてはこちらの記事で解説しています。

ソシオニクスを活用することで、

  • リーダーに向いている人の見つけ方とその弱点

  • リーダーを補佐するのに最適な人

  • 各タイプ間の相性

  • タイプごとの悩みの傾向

などをちょっとした観察を通して、見極めることができるようになるのです。

「シナジーを生むような人員配置を行いたい」
「採用においてスキルや経歴は充分だったのに、カルチャーフィットしなかった」
「価値観の合うパートナーを見つけたい」

ビジネスのシーンからプライベートの人間関係まで、ソシオニクスを用いることによって課題を解決したり目標に近づくことができます。

今回の記事では、さっそくソシオニクスとはどんなものなのか、解説していきます。

ソシオニクスの成り立ち

ソシオニクスとは、日本語では「社会人格学」とも訳され、リトアニアの研究者、アーシュラ・アウグスタが開発した理論です。

この理論は、ユングのタイプ論とケンピンスキーの情報代謝理論、フロイトの構造論が組み合わさっています。

冒頭で、ソシオニクスはタイプ間の相性についても知ることができると述べましたが、それはそもそもソシオニクスが「人が社会を作る理由」を心理面から着目する理論だから、と言えます。

社会が発展していくため、また集団がうまく物事を進めていくためには、「役割分担」「価値観の一致」という2つのポイントが大切です。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ソシオニクスと役割分担

人間は、古代から集団を作ることで環境を生き延びてきました。

私たちは1人ひとり「得意分野、不得意分野」というものが必ずあり、それこそが正に人間が集団を作らねばならなかった理由の1つでもあります。

これは、皆さんが働いている企業などをイメージするとわかりやすいですよね。

「目標を高く掲げてチームを率いるリーダー」
「メンバー間の対立を防ぎ、人間関係の調整役を担う人」
「困難な状況を打破するアイデアを提供する人」
「細かい部分まで微修正を行い、製品を高品質なものへと仕上げる技術者」

これらの役割分担が、それぞれの得意分野とうまく一致している場合、チームは効率的に成果をあげることができます。

一方で、役割分担と得意・不得意分野がミスマッチしてしまうと、たとえ優秀な人材が集まっていたとしても、組織はギクシャクしてしまったり、離職率が高まってしまったり…。

なかなか成果を上げていくことはできませんよね。

ソシオニクスはこうした得意・不得意を構造的に捉えて説明します。

ソシオニクスで得意・不得意をタイプごとに整理し、どのような役割分担をするのが最も効果的かを考えるヒントになるのです。


ソシオニクスと価値観

また、集団においては役割分担の他にも価値観が大きく作用します。

得意・不得意はひとまず横に置いても、重視している解決法、考え方、手段等の統一が取れない場合、それは集団内の対立を生むヒビとなりえます。

たとえば、
「団体スポーツなどで、個人の成績を最大化するようなプレーヤーと、チームの利益を最大化するようなプレーヤーが同じチームにいると、活動の中で対立が生まれてしまう」
なども、こうした考え方や手段の不一致と言えるでしょう。

また、政治の分野でよく言われる、タカ派とハト派の対立も、古来から続く価値観の対立です。

「仕事自体は面白いけど、会社の雰囲気に馴染めない」
「どれだけ話しても互いの言っていることがすれ違いつづける」
「一緒にいると互いに牽制し合うような雰囲気になってやりづらい」

ソシオニクスでは、こういうあるあるな人間関係のストレスを説明することができます。

逆に、

「経歴やバックボーンはまったく違うのに、意見が一致することが多い」
「この人と話すと、有益な意見や情報をもらえる」
「この人と仕事をしていると、自分が気づかない点をフォローしてくれてとても助かる」

といった人物もソシオニクスを活用することで見つかりやすくなります。

人事採用のときには、こうしたソシオニクスの観点を取り入れることによって、事前にカルチャーフィットしやすい人材をスムーズに採用することができます。

また、マッチングサービスなどを利用するときにも、「ものすごく価値観の合わない人に当たってしまった」というような状況を避け、相性のいい相手と出会い易くすることができます。

まとめ

今回の記事では、ソシオニクスとはどういう理論なのか

  • ソシオニクスの成り立ち

  • ソシオニクスと役割分担

  • ソシオニクスと価値観

という内容から解説をしました。

これからソシオスクールでは、ビジネスシーンにもプライベートな人間関係にも役立つソシオニクスについて、どんどん解説していきます。

少しでも興味を持っていただけたら、フォローしてお待ちください!



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