見出し画像

【EL第1節】レアル・ソシエダが対峙するOGCニースのデータと注目選手

レアル・ソシエダのヨーロッパリーグ(EL)第1戦目の相手、OGCニースに関するあれやこれやをリサーチしてみました。

ニースの基本情報

オーナーはイギリス人のジム・ラドクリフ。ロンドンに拠点をおく化学会社であるINEOS(イネオス)のCEOで、億万長者としても知られている。
昨年末にはマンチェスター・ユナイテッドの株式25%を取得した。だがそれにより、同一オーナーのクラブが同一大会に出場できないとするUEFAの規定に抵触。今季はなんとかなったものの、来季以降は厳しくなるためニース売却案が浮上している。

ちなみにソシエダはというと、ソシオ(クラブ会員)の合意により、2%を超える株式を保有する株主は存在しない。


ニースはフランスの南東部に位置する都市。
コート・ダジュールに面し、世界的に有名なリゾート地でもある。
気温はサン・セバスチャンとほぼ同じ。ただ、降水量はサン・セバスチャンの半分以下。そのため湿度も低い。


2002-03シーズンより1部に昇格。
その後は降格することなく、リーグアン在籍23年目を迎えている。

直近のUEFAの大会での成績は以下の通り

20-21   EL グループステージ敗退
22-23  ECL  準々決勝敗退


この辺はあまり意味のない数字。
なんとなく興味がわいて調べたので、サムネ用に載せてみました。



監督とスカッド

・ フランク・エーズ (53)

ニースは昨シーズン末で、有望な若手監督であったフランチェスコ・ファリオーリ(35)との契約を満了。後任には、RCランスを21年振りのCL出場に導いたフランク・エーズ監督を招聘した。

エーズは3-4-2-1のような3-4-3を好むが、時に3-5-2を取ることもある。
いずれにせよ3バックは絶対。両ワイドの選手は攻撃時にWGのような高さを取り、守備時はWBのように5バックを形成することもある。

ただ、23-24シーズンは4-3-3を基本としていたチームにとって、3バックへの変更はまだ馴染みきっていないようだ。


・ FW エヴァン・ゲサン(23) 右利き

昨季11ゴールと、チームで最も得点をあげたCFのテレム・モフィが、プレシーズン中に前十字靭帯断裂の大怪我を負った。
代わりにエースとして据えられたのが、下部組織出身のゲサン。

今季ここまでニースの9番ポジションを務めている。


・ RWG モハメド=アリ・チョー (20) 左利き

言わずと知れた元ソシエダの選手。
当時は噛み合ってない感がすごかったが、最近は調子が良いようだ。
今季ここまで全3試合にスタメン出場して1得点。PSMでも2ゴールをあげている。


・ CB ダンテ (40) 左利き

2012-13から3年間バイエルンにいた、あのダンテ。10月に41歳を迎える。
37歳で前十字靭帯断裂の大怪我に見舞われるも引退せず、復帰後は3シーズンに渡りキャプテンとしてフル稼働。カードによる出場停止以外はまず休まない。鉄人という形容がよく似合う。



・ RSH ジョナタン・クラウス (31) 右利き

クラウスは2020年に移籍したRCランスでエーズ監督と出会い、才能を開花させた。2年連続でリーグアンのベストイレブンに選出。2022年には29歳にして初めてフランス代表にも招集された、遅咲きのサイドアタッカー。
エーズ監督の就任に伴い、今夏マルセイユから完全移籍で加入した。

加入間もないながら、主戦場の3-4-3右サイドで起点を作り続けている。
そのドリブルのキレとスピードは、おそらくソシエダが警戒するところのひとつだろう。ハビ・ロペスとのマッチアップが楽しみすぎる。

ちなみにクラウスは守備が不安と地元紙によく指摘されている。


・ DMF エンドンベレ (27) 右利き

エンドンベレは19-20シーズンにトッテナムに移籍。
移籍金は当時のクラブ史上最高額となる6,000万ユーロ(73億円)だったが、結果を残せずローンを繰り返す。自己管理能力とプロ意識の甘さもあり、結局どこへ行ってもフィットすることなく、今夏契約解除となった。

そこへ現れたニースが移籍金ゼロで獲得
ニースは昨シーズンまでDMFで主軸を務めていた、ケフラン・テュラムをユベントスに売却しており、エンドンベレをその後釜に据えた。

今季はここまで全3試合にスタメン出場。
素早いプレスとデュエルの強さで全盛期の輝きを取り戻しつつある。


・ CF ユスファ・ムココ (19) 左利き

先ほどゲサンの話の時にも触れたが、ニースは去年までのエースストライカーを怪我で欠いている。その代役と今季のELを見据え、移籍期間の最終盤に今夏の目玉となる補強を行なった。

ムココはブンデスリーガでの最年少出場記録(16歳1日)を持っている。
ドルトムントのユース出身で、2020年にトップチーム入り。シュートセンスや細かいタッチのドリブルに加え、強靭なボディバランスも併せ持つ超有望株

層の厚いドルトムントにあって多くの出場機会を得られず、昨シーズンは20試合600分ほどの出場にとどまっていたが、ニースではどうなるか。

ちなみにムココはCL最年少出場(16歳18日)と、ドイツ代表のW杯最年少出場(18歳3日)の記録も持つが、年齢詐称の疑惑もある。



勝手に予想フォーメーション

以上のスカッドを踏まえ、勝手にフォーメーションを予想。

主力と見られていたLWGラボルド、DMFブダウィが怪我により離脱。
CBボンビト、CBアブデルモネムは今夏の新加入組。

新監督、新システム、新加入、怪我人多数とニースの現状は課題が多そう。


そんなところです。



普段はソシエダのマッチレビュー書いてます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?