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SocialCompass活動レポート

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『社会貢献&SDGs×アート&デザイン』をコンセプトとした 一般社団法人ソーシャルコンパスの活動報告をまとめていきます!
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2021年5月の記事一覧

【読むラジオ】#010 あいさつは「ご飯食べた?」

デザインの力でカンボジアに貢献したい今井)4回目の今回はずばり、貝塚さん自身について伺いたいと思います。貝塚さんの今のお仕事や活動についてお話を伺えたらと思います。 . 貝塚)私は神奈川県の出身で、高校まで普通の生活をしていたんですけれども、高校卒業のタイミングでカンボジアに初めて行くことがあり、そこでカンボジアにドハマリしたんです。大学に進学し、デザインを専攻していたんですけれど、そのデザインのかたわらカンボジアに行きたくてしょうがなくて、第3外国語でカンボジア語を専攻し

【読むラジオ】#009 挑戦しやすい空気感

笑いが大好きなカンボジア今井)カンボジアと日本でデザインの仕事をされている貝塚乃梨子さんにお越しいただいています。今回は普段から一緒に仕事をされているカンボジアの人たちについてお話を伺いたいと思います。早速ですが、カンボジアの人たちの一番の魅力って、どういうところにあると思いますか? 貝塚)これは、楽観的なところです。お二人は「コブミカン」って、ご存知ですか? エスニック料理とかによく使われるミカンのゴツゴツしたやつなんです。日本だとこぶがあるように見えるからコブミカンなん

目が見えなくても、耳が聞こえなくてもアニメーションは作れる?!

カンボジア国営放送TVKの朝のニュース番組内の1コーナーで、SocialCompassの活動が取り上げられた。 取り上げられたのは、2021年2月10日にカンボジア情報省の要請でコンポンチャム学校の特別学級の聴覚障害・視覚障害の学生を対象に、アニメーションワークショップについて。 目が見えなかったり、耳が聞こえない学生たちと共に、アニメーションを作ったのだ。 前回の記事でも取り上げたように、我々ソーシャルコンパスは考えたキャラクターを作るファシリテーションを行い、それを

灌漑ってなに?【第5回ワッティーってなに?】

2017年は、国際協力機構(JICA)のワッティーの啓発アニメーションを4本作ることになっていた。 その第1弾、そしてワッティー動画としては5本目が『灌漑』だ。 『かんがい!?』 聞き慣れない単語すぎて、最初にワッティーでアニメーション化すると言われた時は困惑した。灌漑とは、つまり農業用用水路だ。 果たして、灌漑のアニメーションとは一体なんなのだろうか? ポルポトと灌漑カンボジアと灌漑は切っても切れない因縁がある。 ポルポト政権時代、農村部に移動させられた国民は、収量

カンボジアの子どもたちとアニメーションつくろう『SocialCompass活動レポート0002』

あなたもカンボジアの子どもたちといっしょに、アニメーションを作りませんか? 大丈夫!アニメーションの作り方がわからなくても、これを読んでいる日本人の方ならきっと誰でもできるはずだ。 画用紙に自分の考えた好きなキャラクターを描いてもらい、それをハサミで切り取る。ちょっと器用な人は関節部分も切り離し、ホッチキスで関節が可動自由に留めてもいいかもしれない。 それをスマートフォンで、1枚撮っては、ちょっと動かす、1枚撮っては、ちょっと動かす、を何度も何度も繰り返す。コツコツと少

交通渋滞はなぜ起こる?【第4回ワッティーってなに?】

プノンペンで一番心配なことは?東南アジアの渋滞の問題は年々深刻化している。特にインドネシア・ジャカルタなどは深刻で、目の鼻先の場所でも数時間がかかってしまうことは日常茶飯事らしい。 プノンペンも例に漏れず、年々交通渋滞が深刻化している都市のひとつだ。 (とはいえ、2021年現在はコロナの影響で交通渋滞はほとんど発生はしていない。) そして、初めてカンボジアへ来る人は地雷やマラリアなどの、いかにも発展途上国感があるものに不安を感じるかもしれない。しかし、実際プノンペンで住ん

カンボジアでプロジェクションマッピング『SocialCompass活動レポート0001』

プノンペンのリバーサイドに、日本によって作られた地下施設があることはあまり知られていない。そこで、カンボジアでは珍しかったプロジェクションマッピングをやりたい!!そんな軽いノリから全ては始まった。 プノンペンの巨大な地下施設 この巨大な地下施設は、国際交流機構(JICA)のODA『プノンペン洪水防御・排水改善計画』の一環で作られた貯水ホールだ。 私がカンボジアに住み出した2012年当初、プノンペンの街の中心部でも洪水の被害は多発していた。実際に、私も自転車に乗っていた時に

絵コンテ作ったよ。【ワッティーってなに?番外編】

ただいま、夜中の2時55分。もう目は半分、閉じ掛かっている。 毎日投稿を続けていたが、残念ながら3時間のオーバー。実はとある記事を書いていたが、先ほどデータが消えてしまった。。。もう心が折れたので、その文章は後日書き直してリベンジすることにする。。 正直、日が跨いてしまったので毎日投稿は途絶えてしまったのかもしれないが、どうしても今日(昨日?)のぶんをアップしたい。どうにか更新しないと、悔しくて仕方がない。 代案はないものか、と思案にくれる。もう何時間もかけて書くほどの

ゴミってなに?カンボジアの環境問題【第3回ワッティーってなに?】

カンボジアに来て一番驚くのは、道端に落ちているゴミの多さだ。 4月5月の灼熱に季節になると、そのゴミと湿気がなんとも言えない悪臭を放つことになる。 カンボジアの人たちはゴミをゴミだと思っていない節もある。生まれた時から、当たり前のように落ちているので、土に帰るゴミとビニール袋の土に帰りづらいゴミの違いも特に意識できていない。 だから都会だけではなく、カンボジアの田舎の街道などに行くと、ビニール袋のゴミが永遠と続いているという風景をかなりよく見る。 そして、そのゴミにハエ

カンボジアのテレビ体操【第2回ワッティーってなに?】

カンボジアへ来て3年経った2015年、ワッティーとインディーいうキャラクターのデザインを作った。しかし、キャラクターを作ったからといって、それがすぐに『キティちゃん』や『ドラえもん』のようになるわけではない。 みんなに知ってもらわなければ、それは単なる落書きだ。 当時、まだ通訳だったJessyAnと議論した。どうすれば、ワッティーとインディーはカンボジアで有名になるのか? 出てきた意見が、カンボジア人は「体操」や「ダンス」が大好きだということだ。確かにカンボジア人は夕方に

ワッティー誕生秘話【第1回ワッティーってなに?】

「カンボジアのキティーちゃんを作りに来た人」 とカンボジアに来た当初に、言われた。 2012年、カンボジアへ来た理由は、ノマドワーカーでふらりと軽い気持ちで来ただけだ。カンボジアへ来て、何ができるかまだ探っていた時期だったので、ちょっと困った感情に陥ったのを覚えている。 カンボジアへ来てソーシャルゲーム作ったり、アドバルーン飛ばしたり、カンボジアの学生たちとアニメーションを作ったりと、毎回支離滅裂だけど自分的にはその時々に一番おもしろいと思ったことをことをやって過ごしてい