マガジンのカバー画像

連載・ワッティーってなに??

25
アンコールワットのゆるキャラの歴史を書き記すワッティー物語。
運営しているクリエイター

#ODA

無免許OKカンボジア【ワッティーってなに?】

2016年末より、カンボジア国内では、125cc以下のオートバイに対する免許が不要になり、運転可能な年齢も16歳から15歳に引き下げられた。 つまり、カンボジアでは15歳から免許なしで、原付バイクが乗れるのである。 選挙の票のために改正した案と言われており、政権の人気取りのために公共の安全を犠牲にしてしまっているのではないだろうか。。。 やはり、カンボジアは地雷やマラリアなどよりも、交通事故が最も危険なのだ。 何しろ、若年層は交通ルールを知らないまま、無免許(合法)で

下水道と往年のクイズ番組【第11回ワッティーってなに?】

『プノンペンの奇跡』を知っているだろうか? プノンペンでは蛇口をひねると、飲める水が出てくる。日本人にとっては当たり前に感じることだが、東南アジアはもとより、ヨーロッパなどの海外では珍しいことだ。 水にあたってお腹を壊すということは、アジア旅行では定番あるある。海外生活ではどのような形であれ、飲料用の水ははミネラルウォーターが常識だと思う。 これはまさに軌跡的なことなのだ。 カンボジアの首都プノンペンの上水道施設整備は、日本の北九州市などが主導で行ったプロジェクトだ。国

日本のバスはどこへ行く?【第8回ワッティーってなに?】

カンボジアには公共交通機関がなかった。電車もなければ、公共バスもない。あるのは、トゥクトゥクや原付タクシーだけだった。 ドアtoドアで、目的地に行ってくれるトゥクトゥクや原付タクシーはとても便利。しかし、人口増加や所得増加による車両保有台数の拡大で渋滞が発生し、交通事故死亡者数の増加もし始めていた。 そんなプノンペンに、日本から無償資金協力でバスが送られた。この協力で路線バスの運行・車両点検・整備、乗務員の育成、組織の経営管理などバス公社の能力向上の支援が行われた。 プ