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解決したい課題を解決するために進んだファーストキャリア

「わたしのソーシャルビジネス物語」はソーシャルビジネスに携わる人を発信する企画です。読者の皆様に「ソーシャルビジネスを身近に感じてもらうこと」を目的として運営されています。

株式会社ボーダレス・ジャパン。ソーシャルビジネスを通じて社会問題の解決に取り組む、社会起業家集団だ*1。同社はRISEという社会起業家育成プログラムを提供している。同プログラムを通じて2021年にボーダレス・ジャパン様に就職をして社会起業家になるべく奮闘している人物がいる。育児の負担を解消し、家族みんなが笑顔で生きられる社会を目指して修行中の成田 好様にお話を伺いました。

成田 好(なりた このみ)|埼玉県出身。株式会社ボーダレス・ジャパンに2021年に新卒入社。現在はRISEプログラムで社会起業家になるべく奮闘中。

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面接官の一言で見つめ直した、自身の解決したい課題

――本日はよろしくお願いします!RISEプログラムを通じて就職されたのですね。

はい!RISEプログラムは新卒1年目から社会起業家になるためのプログラムです。そこで私は『お母さんが抱える育児の負担』を減らして家族みんなが幸せに生きられる社会を実現するためにボーダレス・ジャパンに就職しました。

――他にもボーダレス・ジャパン様に就職した理由はあるのですか?

今一番やりたいことを最短ルートで実現できると感じたこともひとつの理由です。

――確かにすぐに課題解決に向き合えるプログラムですもんね。では、なぜそもそもそのような課題に関心を持ったのでしょうか。

実はボーダレス・ジャパンを受ける前に他の会社を複数社受けていました。その中で「海外の問題を解決したいんです!」と面接官の方に言ったら「日本の問題は関心がないのですね。」と言われたのです。それがグサっときて自分の就職活動に違和感を持ちました。

――その後どんなことをしたのですか。

まずは自己分析をしました今の自分がいること、今の自分の性格は家族のお陰だと感じました。その時に自分は家族に恵まれているけれど、そうではない人もいると考えたんですよね。産後鬱や虐待などの問題にもそこで関心を持ち始めました。

――そこからなぜ、お母さんに焦点を当てたのですか。

色々と調べていく中で虐待などは虐待をしてしまうお母さんだけの責任なのかな?と疑問を持ち始めたことがきっかけです。家族の問題だから家族だけで解決「しなきゃいけない」という風潮に違和感を持ちました。また、卒論でそのテーマを扱ったたことも大きかったですね。

『怪しい』と思ったからこそとことん調べた就職活動

――そのような背景があったのですね。そこからどうやってボーダレス・ジャパン様に出会ったのですか。

そこから自分で課題解決をしようと思いました。その後にFacebookでボーダレス・ジャパンを見つけました。ただ、当時は『怪しい』と思ったのが本音です。(笑)
そこから自分でめちゃくちゃ調べました。それでボーダレス・ジャパンが主催するイベントに申し込んだんです。

――怪しいと思ったのですね!(笑)そこから怪しいという感情が払拭されて選考を受けたのですか。

いえ、その時点ではまだ払拭はされておらず、そこも自分の目で見てみよう!と思い選考を受けました。あとはHPでメンバーというページがあるのですがそこでどんな人が働いているかなどをみたり、OB・OG訪問アプリを活用して実際に働いている人とお話をしました。

――自分の目で見るのは大事ですもんね。そこから2021年4月に入社されて、今日まで働いてみてどんな感じでしょうか?

入ったことに後悔した瞬間は一度もないですね。本当に起業家になりたい人のプログラムなんだ。と感じました。具体的にはいきなり自分の事業に着手するのではなく、既存事業で3か月修行をします。その前に既存事業で3ヶ月働いて修行をしていきます。そこで事業がどう回っているのか。人と働くとはどのようなものなのか。起業するうえで大切なことを学ぶことができました。

――具体的に修行ってどのようなことをするんですか?

ハチドリ電力という部署で働きました。部署や業務は人によって異なります。私はハチドリ電力でお客様とやりとりをするオペレーションなどをやらせていただきました。そこでお客様の視点を学べましたね。どうすればお客様は喜んでくれるのか。どんなサービス設計だとお客様にとって便利なのかを学ぶことができました。そこで大切な姿勢を叩き込んでもらいました

社会起業家ファーストの仕組みだからこそ、募る焦り

――しっかりと修行をされたのですね。そこから、修行期間を経て、今は何をされているのですか。

7月からは3人1組のチームに別れて事業を作っています。まずはユーザーヒアリングなどをしてソーシャルコンセプトシート*3を完成させることから始まりますね。ソーシャルコンセプトシートが完成して、ボスから承認がもらえたら事業スタートです。

――他にやっている業務はあるのですか?

いえ、今は本当にその事業作りだけをさせてもらっています。あとは会社にかかってくる電話を取るくらいです。

――とても社会起業家のために設計されたプログラムですね。良いことばかりに聞こえるのですが、何か葛藤などはないのでしょうか。

まだ事業ができていないのでお金がなくなっていくだけなのが現状です。そのお金を作ってくれているのは会社の先輩方*4です。そこに対してまだ自分が何の役にも立てていないと思うと焦るばかりです。

――確かにそれは焦りますね。

そうですね。一度サービスの形が見えるところまでいったこともあります。ただ、私たちが価値を届けたい人がこのサービスを使うのか。と考えた時にシーンとして思い浮かびませんでした。きっと原因に対する解決になっていないと感じました。ボスが『違和感を持って進むな』と言っているので立ち止まってはいます。ただ、立ち止まる期間が長すぎてまたそれが焦りに繋がりますね。


次の社会起業家の背中を押す存在に。

――踏ん張り時ですね!直近の目標はありますか?

1日でも早く子育てをしている方のためになるようなサービスを届けたいです!

――ありがとうございます!もう少し先の未来のお話も聞きたいです。

今は起業家としてこれまで話した課題を解決したいと思っています。もう少し先で言うと子育てをしている人や彼らを支えている人、そして子供たちをもっと温かく支えられる社会を作りたいです。

――素敵ですね。在りたい姿みたいなものはありますか?

『こんな人でも起業家になれるんだ』と思って欲しいです。私は1人でぐいぐい進められるタイプではありません。だからこそ、私が上手くいくことで『課題を解決したいという想い』があればどんな人でも課題を解決できると伝えていきたいと思っています。

*1:参照元
*2:ボーダレス・ジャパン様では社長の田口様のことを『ボス』と呼んでいます。
*3:数々の社会課題を解決してきたボーダレス・ジャパン様が編み出したソーシャルビジネスを作る上でのフレームワークです。
*4:同社では恩送りのエコシステムというものがあります。各社で出た利益を元に、次の会社や事業に投資をすることを目的としています。参照

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