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体癖と環境~三人寄れば”○種界”~

※こちらの記事は『週刊・現代を体癖で生き切るためのタイヘキスト』という月額制マガジンに収録されています。
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五種界の住人だった

いきなり自分語りで恐縮ですが…

私はかつて”五種界”の住人でした。

五種界には、五種っぽい人がたくさんいました。
周りは皆ポジティブで、そのポジティブさの裏には常に計算がついて回って、利益にならないものはそれとなく遠ざけられる。
優しくするのは役に立つ人間に対してだけで、自分とは関係のない人にはすれ違いざまに肩がぶつかっても謝らないような人も少なくなかった。

ゴシュゴシュしい世界。
それが五種界です。

が、私は五種っ気は薄く、八種と九種が濃い。
特に八種が色濃いのです。

そんな体癖の人間には、五種界はとてもしんどい世界でした。
否定すべきことも前向きに受け止めねばならず、締め切りのために中途半端なものでも出さなければならない。
誰かの、利益のために。

具体的に言えば、講師の業界がそうだったのです。
私は企業様から依頼されて講座を担当させていただいておりました。
講座の監修をやったこともありますし、取引先の新規集客のための作戦も考えたり協力したりしていました。

死ぬ死ぬ詐欺を仕掛けてくるような生徒さんにもポジティブに接しなければならなかったし、講座の曜日を間違えて私に伝えるような取引先の一部の担当者さんともポジティブに接しなければいけなかった。

結果として、臓器を一つ切除するくらいの大低潮を食らってしまったのです。

そして、そんな紅に染まったこの私を慰める五種は一人もいなかった(笑)。
それまでは「先生!先生!」と持ち上げてくれた人も、使うだけ使って用がなくなりゃ離れていく…
外面では良い顔をするけれど、心の中では良い顔をする以上の関心など持ち合わせてはいない。
利益のためなら、どんな顔もできる。

それが五種界です。

同じ価値観・感受性を共有する○種界

もちろん当時「あぁ自分は五種界の住人だな~」と思っていたわけではありません。
体癖を発信しているうちに、あるいは人の相談に乗っているうちに「自分の体癖とそのときの環境が合っていなかったのだな」ということに気づいたのです。

さらに環境には、その環境にいる人々の動力源となっている価値観や感受性があることにも気づきました。

そしてそれらの環境の動力源は、一種なら毀誉褒貶、七種なら闘争といった、体癖でいうところの”○種”の持つ価値観・感受性とピッタリと一致するのです。

当然、発言も似てきます。
みんな、同じようなことを言う。
中には同じような服を着て、同じような靴を履いて、同じような恋人を連れているような環境もあります。
小さな差異で「みんな個性的」と認め合うが、「同じ環境にいる中では」という条件付きで、実際はみんな同じ穴のムジナちゃんなのです。

「朱に交われば赤くなる」とはよく言ったもので、周囲の環境というものは元々赤くなかったものを赤く染めてしまう。
いや、正しく言えば、染め「ようとして」しまう。

そんなわけで、そういった環境のことを私は”○種界”と呼ぶことにしました。
もちろん体癖を発見された野口晴哉先生が言っているわけではありません。

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