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いつかフラットシューズを履いて|詩

あなたの持っている絵の具を使ってみたい
私の画材で良ければ好きに使っていいから

あなたしかもっていないその色を
私の世界に足したい
だからあなたを選んだ
一緒にいてみることを選んでくれてありがとう

私達は恋に落ちるには
既に賢すぎて臆病すぎるみたいだけど
一緒に恋に降りていけたら
傷つかずにたどり着けるって
賢すぎるから思うんだ

あなたの絵の具は独特で
私の絵の具だって珍しいはず
背伸びして一緒に選んだこの街は
憧れていた街の隣駅
隣駅より大人なここに
未熟な私を放り込む

これから時間をかけて
この街に私が馴染んでいく
あなたが教えてくれた曲がり角の花の匂いとか
あなたが絶対食べないと言った饅頭屋とか
あなたが好きと言った古風な家とか
あなたが急によじ登った電柱とか

街に色が足されてく
すべて色付いたら
次は色を重ねて

読んでいただきありがとうございます。週に3記事程度投稿していきたいと思っていますので、よければお楽しみください。

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