9年前にそこそこ褒められた、W杯最終予選アウェーのオマーン戦遠征日記を再公開してみる
ブラジルW杯アジア最終予選・オマーン戦 & U-19アジア選手権応援旅行の前日、唐突に
南アフリカで出した、ザクお面&ガンヲタゲーフラの新バージョンとしてシャアの名言
「さらにできるようになったな!ガンダム!」
をザッケローニ監督に代えたゲーフラなんて良いんじゃないかと思いついて、急いでキンコーズに駆け込みA1サイズのコピーをしてもらう。
800円で大判A1でコピー作ってもらって
その上に幕を置いて。
あとは、1本150円のポスカでなぞるだけ。
よくゲーフラ作成解説サイトでかで 「アクリル絵の具使え!」 とか書いてあるけど、ゲーフラごときにアクリル絵の具とか面倒な代物を使う必要まったくなし!!
有名プラモデラーも作品に使ってるポスカの隠ぺい力と発色は最強ですよ!!
で、ポスカとキンコーズのおかげでゲーフラはサクっと完成。
シャアザクのお面は、李忠成がスーパーボレー決めたアジアカップ決勝@カタールで、清水サポーターグループDの応援巨神兵、デカイ方のスズキ君に渡しておいたままだったので、中東へのフライト5時間前にサンシャインで待ち合わせして、わざわざシャアザクお面を持ってきてもらう。
しかし、サンシャインのスターバックスで渡されたのは、シャアザクのお面じゃなくて
シャアのお面だった!!
アジアカップ決勝で渡したのはシャアザクじゃなくてシャアだったらしい・・・・
あれ?俺のシャアザクはどこに?????
シャアザクお面の行き先を御存知の方は連絡ください!!
なんか、フライト直前に企画倒れの不吉な前兆を経て、成田空港へ
空港で、ちょんまげ隊長ツンさんと合流。
たまたま同じエティハド航空の便だったのだ。
冗談抜きで、この人は本当にどこでもチョンマゲを被ってる。
まさか機内でも被ってるとは思わなかった!!
一瞬で機内が不穏な雰囲気に!!
10時間近いフライトの後、UAEはアブダビ空港に到着。
まずは3大会ぶりのワールドユース出場が掛かる、AFC U19選手権が行われているラスアルハイマ首長国に向かう。
今回はレンタカーでアブダビからドバイを抜けてラスアルハイマ首長国へ砂漠のドライブ。
しかし、機内で全く眠れなかったので、車に乗るなり即熟睡。
気がついた時には既にアブダビを抜けてドバイの中心部だった
運転させっぱなしだったツンさん、本当にゴメンネ(いまさら)
せっかくドバイに来たんで、ベッカムの別荘があるというパームアイランドに寄ってみる
↓御覧のように気が狂ったようなデザインの世界最大の人口島である。
しかし、超高級リゾート地ではツンさんのチョンマゲが怪しまれて怪しまれて大変だったので早々に退却。
ベッカムの別荘に 「オマエの奥さんBITCH byギャラガー兄弟」 って落書きはできませんでした。
その後、これまたドバイならではの気が狂った施設
砂漠の真ん中にあるスキー場で仲間を一人拾って、いざ決戦の地、ラスアルハイマ首長国へ
ドバイからラスアルハイマ首長国へは2時間ほどのドライブ。
何もない砂漠の道をひたすら北へ北へ北へ
あまりに単調なんで、再び熟睡・・・・
起きたら、もうラスアルハイマ首長国でした。
我々はラスアルハイマ首長国の、ちょっと外れにホテルを取っているのだが、まだ宿が無いツンさんの為に街の中央部に。
とりあえず、ツンさんの知り合いが泊っているホテルへ向かう。
しかし着いてビックリ、そこは、超豪華なプライベートビーチ付きのホテル!!
しかも、入り口の係員に何か適当な事を言ってみたら、あっさり入れてくれたもんで、
ホテルのビーチで、勝手にアラビア海を堪能
更に隣接するプールも超豪華。
プールに入りながら楽しめるバー付き。
と、勝手にリゾート気分を味わっていたら、
先にUAE入りしていた、日本代表応援ど真ん中のサポーターグループに遭遇!奴らも勝手に入っていた!!
なんか大らかで良い人だらけだ、ラスアルハイマ首長国!
とりあえず、みんなで潜って今晩のU19の応援をどうするか水中会議。
面子をよく見ると、スポナビやGoal.comで若年代の日本代表のコラム担当、ユース世代に関する著書も出しているユース教授の安藤さんが混じっていた。
普通、ライターはライター同士でまとまって居る事が多いんだけど、なぜかこの人はいつもサポーターと居るところを見かける。
「安藤さん!今晩の試合の景気付けに、なんか派手な事やって!!」
と無茶ぶりすると
監視員の目を掻い潜って
橋の上からダイブ。
そしてツンさんと大盛り上がりな、安藤教授。
今から、こんなにテンション高くて、今晩のYahooのコラムは大丈夫なんだろうか?と若干心配になる。
当然、高級リゾートプールでも、もちろんツンさんはチョンマゲだ。
本当に豪華なプールで、脇のカフェから水中の様子が見れる仕組みになっていた。
こうして、日が暮れてくるまで、プールで遊び呆ける。
だが、我々はまだホテルにチェックインもしてないので、スタジアムに直接向かうツンさん&日本代表応援ド真ん中グループと分かれてホテルに。
車で30分ほど運転して、スタジアムのある中心部から離れた我々の宿、ゴールンデン・チューリップ・ホテル到着。
インターネットの予約サイトで見た画像で、
なんか外観が007の悪役が最後に篭る要塞みたいでカッコ良い!
という理由だけで決めたホテルなんだけど、中身も良くて大満足ですた。
荷物を置き、休み間もなく、再び車で今来た道を戻り、U19日本代表・3大会ぶりのワールドユース出場を掛けた決戦の地、エミレーツスタジアムへ。
しかし、キックオフ1時間前に、ちょっと急ぎながら来たってのに
まだ誰~~~~~~も来てなかった・・・・・・・・
所在なさげにスタジアムで、まったりと過ごす事30分あまり。
日本代表サポーターが集まりだしたので、応援ダン幕貼りを手伝って廻る。
だんだん気合が入ってきたぜ。
そうこうしていると、プロサポーターとして有名なアシシ氏が、そんなに日本代表の試合の応援に馴れてない現地UAE在住の日本人の為のビラを配りだした。
プロサポーターは海外でこういう地味な活動もやってるからプロサポーター名乗れるんですね。
で、肝心の試合は・・・・・・・・・・
皆さん御存知のように、本当に不甲斐ない残念な結末に・・・・・
プロサポーター様と同意見で御座います。生で観ていても、本当に声の出てない、最後まで闘争心に掛けるチームでした。
またしても目前で逃したワールドユースの切符。重苦しい気持ちのまま、真っ暗で恐っかないラスアルハイマの夜道を帰り、40時間ぶりに足を伸ばしてホテルで就寝。長い中東の1日が終りました。
2日目
疲れていて、もっと眠っていたかったが、ホテルの朝食の時間があるので、ちゃんと朝起きてホテルのレストランへ
バイキング形式の飯を食べてると、
どこかで良く見た、凄く目立つピンクと青のユニフォームを着たアジア人夫妻を発見。
「それセレッソのユニですよね?」
「やっぱり、わかりますか!?」
「そりゃあ、そんな色のユニは世界に他にないでしょう!!」
という事で、
100メートル先からでも認識可能、世界でも稀有なピンクのユニの御蔭でスグに日本人のセレサポとわかり意気投合。
後に合流して、世界一楽しい娯楽施設 ドバイのワイルド・ワディに一緒に行く事に決定。
その前に、ホテルのプールも味わっておこうと、屋外のプールでロシア人のお姉さんの大きなオッパイ眺めながら、昨日の心の傷を癒す。
で、お昼頃にホテルのロビーに集合して、俺が運転する車でドバイに。
約2時間ほどのドライブ。
砂漠の道を運転しながらセレサポ夫妻と話していると
「いつも日本代表の試合で ドカベン香川 の弾幕が出てるじゃないですかぁー」
「アレ出してるの僕なんですよ」
という衝撃のカミングアウトが来た!!!
思わず、砂漠の途中で
「おまえかーーーーーー!!!」
とハンドル握りながら叫んでしまいました。
なんでも、最初は3段落ちの一枚で、香川本人もあまり気に入っておらず、いつも出している本人も仕舞い時を考えてるんだけど、香川の祖母がなぜかこの弾幕を気に入ってしまい、何となく出し続けているんだそうな。
まさか、香川の御祖母のお気に入りの弾幕だっとは知らなかったwww
ほんで、だらだと話ながら2時間ほどドライブして、ドバイの中心部へ
世界で一番楽しい娯楽施設(俺認定)ワイルド・ワディに到着!
年に数日しか雨が降らない砂漠のドバイなのに、溢れる水・水・水!!
30メートル、時速80キロで落ちるウォーター・スライダーとかもクソ楽しい。
ワイルド・ワディは本当に世界で一番多幸感に満ちた場所だと思う。
ハブ空港として、世界中の国から様々な人が集まるんで、普段いがみ合ってる黒人も白人もアジア人もアラブ人も、みーーーんな水着になって子供のように楽しんでいる。こういう姿を見ると、「こうして余計な物を何も持たない姿になって、みんなで楽しむ事に夢中になれば世界平和も何とか実現できるんじゃまいか?」という幸せな気分になれる場所、それがワイルド・ワディ。
ドバイに行った際は、絶対に寄る事をオススメします。
ほんで、たっぷりワイルド・ワディで遊んだ後は、
すぐ隣にある、40ヘクタールもある複合ホテルリゾート施設 マディナ・ジュメイラで
古いアラブの雰囲気を味わいながらまったり過ごす。
その後、車でダウンタウンに下り、運河沿いのオープンレストランで、ちょっと豪華に食事。
あんまりにも楽しかったんで、調子に乗ってシーシャもガンガン吸ってみた。
しかし、これが失敗の始まりだった。
普段、タバコも吸わないのにシーシャをガンガン吸ったら、気持ち悪くなってきて
いま食べたばかりのモノをトイレで全て吐いてしまった・・・・
しかも、頭痛隠しながら食事を終え、
車に戻ったら駐車違反のキップ張られている始末・・・・
いくらドバイ楽しくても、あんまり調子乗ってるとスグにしっぺ返しが来るね!!
さらに、
セレサポ夫妻は賢くドバイに宿を取っていたが、我々の宿は100キロ離れたラスアルハイマ・・・
「なんで2日目はドバイのホテルにしなかったんだろうか・・・・」
と反省しながら、セレサポ夫妻をドバイに下ろし、
寂しい気持ちで、また2時間掛けて真っ暗な砂漠の道をラスアルハイマに帰還。
途中、結構な距離を運転してるのでガス欠になり、ガソリンスタンドでハイオク満タンにしたら
約800円でした。
マジで水のほうが高いよUAE!
2日目終了。
と、以上、全力で楽しんでる様子を読んでもらったとおり、
俺は、この狂気の街、ドバイが大好きである。
ところで、皆さんは、なんでこんなにドバイが発展しているのか?
どうしてドバイだけが中東で、これほど近代的な都市になっているのか?
疑問を持った事はないでしょうか。
たぶん漠然と、
「アラブだし、石油がたくさん出るからお金持ちなんでしょう?羨ましいねぇ~」
ぐらいに考えてると思うんですけど、ドバイって中東なのに石油が殆ど出ないんですよ。
GDPでの石油の割り合いは10%以下です。更に言えばGDPは青森県程度です。
それなのに、どうしてこんなに発展してるのか?
それはもう、この地を治めた王族・首長が他に比べて格段に優秀だったから と言い切ってしまって問題ないと思ってます。
ここドバイは
UAEの七人の首長の一人に過ぎなかった
マクトゥーム・ビン・ラーシド・アール・マクトゥームが
「この地を近代的な都市にしたい」
という強烈な願いだけで、発展を遂げた夢の都です。そう考えると、全く見る目が変わってきます。
ドバイというと石油マネーが潤沢にあるように思われるが、実は石油は殆ど無く、エミレーツ航空や近代的な都市もラーシド首長がクェートから借金をして作ったそうな。
このマクトゥーム・ビン・ラーシド首長と弟のムハンマド・ビン・ラーシドは歴史的な英雄だと思ってますよ。
歴史的に見ても、中東で比せる人物というとトルコ建国の雄=ケマル・アタテュルクぐらいしか思い当たりません。
ドバイに対して、よくないイメージを持っている人も多いと思います。
確かに、平等で開かれた、民主的な国家とは、とても言い難いです。
女性に自由は無いし。虚構の街だと言えば、その通りだと思います。
だた、それは歴史的に恵まれた日本や西欧から見た視点でしかない。
ドバイとラーシド兄弟のやってきた事を、同じ中東の支配者達と比較して欲しい
イランのパフラヴィー朝の王族達は権力に固執し、市民の自由を抑圧し、革命起されて追い出された。
イラクのフセインは軍事強国化を目指し、クェートに侵攻して世界中から叩きのめされた。
サウジアラビアの王族はいまだに外国人を排斥し、富を独占したままだ。
シリアは今日も改革派の民衆を虐殺している。
UEAの他の首長国だって、ドバイよりも遥かに恵まれた石油資産を持っていながら旧態依然としたアラブの国のままだった。
それらを鑑みれば、借金して経済特区を作り、宗教に固執せず、エミレーツ航空と巨大空港を作り人集め、何も無かった砂漠の村を超近代的な都市にしてみせたマクトゥーム・ビン・ラーシド・アール・マクトゥームと、その改革を引き継いでるムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥームの偉業が如何に破格だか判ってもらえるだろうと思う。
ただ、この中東で異形の発展をしてきたドバイなんだけど、
最近ちょっとマズいんです・・・・
サブプライムローンから始まった世界経済の低迷で、投資の引き上げという大打撃を蒙った上に
ドバイショックと言われる信用不安を引き起こしてしまいました。。。。
これによってドバイの様々な開発が現在も止まったままです。
そしてドバイの低迷に反比例するかのように伸びてきてるのが、お隣のアブダビです。
アブダビは見る度に発展しています。
アブダビがドバイの真似をするようになったんで、よけいにドバイの低迷が目立つようになってきてしまいました。
アブダビに同じ事をされたら、ドバイじゃ勝負にならないんですよ!
UAEといえばドバイが一番の都市ですが、
国の面積と石油埋蔵量の言ったらアブダビのほうが遥かに大国なんです。
↓これがUAEアラブ首長国連邦の地図で
黄色がアブダビ、茶色がドバイです。
ドバイが落ち込んできていて、アブダビが伸びてきてる一番わかりやすい話として、
ミッション・インポッシブルの最新作でトム・クルーズが登った
このドバイタワーも完成間近でドバイの資金が枯渇し、最終的にアブダビからの融資で完成に漕ぎ着けたんで、建物の名前がドバイタワーから
アブダビの王様ハリーファ・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーンの名前がついた
ブルジュ・ハリファ
に変更になってしまいました。
例えるなら東京スカイツリーを完成させる金がなくなったんで
中国に金借りて胡錦濤タワーになったような感じです。
石油からくる資金力の差は如何ともし難く、このアブダビが本気でドバイと同じ事をヤリだしてきてるんで、ドバイはヤバイんです。
そして その非常に分かり易い例を、我々サッカーファンはイングランド・プレミアリーグで実は見ています。
アブダビがドバイのエミレーツ航空の真似をするかのように作った航空会社がエティハド航空。
そう、今やPSGと双璧を争う金満クラブの代表格、
マンチェスター・シティーのメインスポンサーです。
マンCはアブダビの金でリーグ制覇に漕ぎ着けてるんですよ。
一方、ドバイが作ったのがエミレーツ航空で、御存知のように長年に渡るアーセナルのスポンサーです。
低迷するアーセナルと、躍進しはじめたマンチェスター・シティー、これも 低迷するドバイと躍進しだしたアブダビの中東代理戦争と考えると、非常にわかりやすい構図になってます。
更に面倒臭い事に、最近は対岸のカタールも元気で、バルセロナの胸スポンサーになり、2022年のワールドカップ開催も決定しました。
現在、中東の経済状況は、否が応にも世界のサッカー事情にダイレクトに反映されます。ある程度、中東の事に詳しくなるとサッカー観るのは、もっと楽しくなりますよ。
3日目
昨日、深夜に帰ってきたのに、今日も早起き。
また2時間のドライブでドバイに向かいレンタカー返して、いよいよ飛行機でオマーンへ
なんか馬鹿馬鹿しいが、また砂漠の道を延々とドライブ。
しかし、ここUAEでも、
早起きは三文の徳!!
ラスアルハイマとドバイの境界線のあたりで、貴重な野生のグフ発見!!
「ハモ~~ン、ハモ~~ン 、ハモ~~~~~~~ン」
と呼びかけると近づいて来てくれました!!
朝日をバックに立つ野性のグフ、最高にカッコ良かったです。
グフと別れた後、1時間ほど運転して、ドバイ空港へ
レンタカー返して、レンタカー屋と揉めて、追加料金取られて(;´Д`)
一路、オマーン、マスカットへ
ドバイ→オマーンへの空路はオマーンエア
約1時間のフライトでオマーンに到着。
さっそく念願のツイートをブチんでみる
このツイートを実現できて、なんかもう大満足。
オマーン到着3分で、もう何とも言えない達成感に包まれる。
しかし、フォロアーが激減したのは言うまでも無い。
オマーンでは同行者のすぃ~の君がガイドを雇ってくれていたので、空港前で待ち合わせ。
今回の日程は、オマーンから日本への帰路の便が日本代表戦終了2時間後にフライトという非常に厳しいスケジュールなんで、明日スタジアムからのタクシーが拾えなかったりしたら日本に帰れない。
万が一を考えて、車付きの現地ガイドを手配しておいてくれてあったのだ。
ガイドさんと色々話ながら、ホテルへ
現地ガイド曰く、
「明日はオマーンに勝たせてよ」
「もう、日本は勝ち抜け間違いないじゃん」
「最近、オマーンはサッカー盛んだよ」
「みんな海外サッカーよく見てるよ」
「俺はバルセロナが大好きね」
そして、
「あなた達の試合後スグに空港行くスケジュールは本当に厳しいね」
「明日、オマーンが勝ったら国中の人間が大騒ぎしにスタジアムに集まってくるよ」
「だから、明日オマーンが勝ったら、大渋滞間違い無しね。絶対に空港には間に合わないよ」
「明日オマーンが勝ったら、日本に帰るのは諦めてね」
と、ガイドさん、サラッとどんでもない事を言い出した!!
明日は本当に 絶対に負けられない試合になった。
あと、
「明日の試合は3時からだ。オマーンはこんなに暑い昼間にサッカーするのが普通なのか?」
って聞いたら
「こんな時間に普通やらないよ!普通サッカーの試合は太陽が落ちてからよ!」
だって。
やっぱり日本のTV局の都合DAYONE!
そして、予約してあるホテルに行く前に、オマーンVS日本戦のチケットを取りに指定のホテルに寄ってもらう。
オマーン戦のチケットは西鉄が全部仕切っていて、
日本で予約して、スタジアムの近くのホテルで受け渡しという非常に面倒臭いシステムになっていたのだ。
指定のホテルに到着、
この祭、西鉄の職員の人から明日のスタジアムの注意事項として
旗禁止
ゲーフラ禁止
食べ物持込禁止
そして
水の持込禁止
と、たくさんの注意事項を言い渡される。
クソ暑い、このオマーンで水の持込禁止は耳を疑った。
明日、警備員をどう突破して水を持ち込むか相談しながら予約していたホテルで下ろしてもらい。
そこからは、タクシーを使って、
明日の試合が行われるスタジアムへ。
しかし練習は非公開だったので、ゲートの隙間から
「勝ってくれないと、明日フライトに間に合わないんだよー頼むぞ~~~」
と念を送る。
なお、この時、明日のキックオフと同じ時間帯で
気温は34度。中東の強い日差しがガンガン照りつけていた。
しばらくすると前日練習終了、選手達が出てくる。
特に聞きたい事があったわけじゃないけど、
とりえあず
遠藤の囲み取材には混じってみた。
現地在住の日本人がサイン色紙を持って待つ列の前を、
ニコニコ笑顔のザッケローニ監督が通る。
ザッケローニ監督は望む全員の握手&一緒に写真に応じていた。
ハーフナー・マイクも子供達の希望に応じて色紙にサインして廻っていたが
あまりにも身長差が大きく、腰曲げてサインして廻るのが辛そうだった。
一方、子供達からの人気はあまり無かった っていうか、なんか真面目そうで近寄り難かったのか敬遠されていた長谷部キャプテンだが
やっぱり女性には大人気。
そして本田圭祐
1人だけオーラが違う感じ。子供も女性も全てを引き寄せる、スーパースター感が凄まじい。
選手用のバスの前まで戻ってくると、ほんの僅かな時間でも選手達を鼓舞しようと、日本代表ゴール裏の若手達がゲートに応援弾幕を貼って待機していた。
彼ら、私生活は不真面目で問題だらけだけど、日本代表の応援に関しては本当に真面目で一途だ。
彼らの愛情と情熱は、もう日本代表スタッフも重々承知でアウェーでの幕の張り出しなども、便宜を図ってくれるし、関係も良好な様子。
日本代表技術委員長の原博実さんも自身のツイッターで、
こんな風に彼等を歓迎してくれていた。
ジーコJAPANの頃と比べると、彼等のおかげで、サポーターと代表の関係は本当に改善していると感じる。
日本代表イレブンを見送った後は、
前日練習に来ていた若手コアサポーターとオッサン交えて、大所帯で移動開始。
まずはスークでお買い物して、
中東のよくわからない巨大魚を食し、
若手グループが集まって泊っているホテルのプールに勝手に押しかけて、
若手の水着を借りて、
3日連続、中東のプールで泳ぐ。
中東は熱風を浴びながらプールで泳ぐ場所だ。
写真をUPしてくれたハラヒロミ技術員長に向けて
ハラの水上人文字 の作成などで無駄な時間を過ごす。
気持ち良くプールで泳いだ後、若手達とは別れ、オッサン&オマーンで再び合流したセレサポ夫妻で
現地のアラブ男子会の横で再びシーシャを吸いに繰り出す。
昨日、ゲロ吐いたばかりのに全く懲りない。
しかし、中東は
プール&シーシャ&コーヒー
プール&シーシャ&コーヒー
プール&シーシャ&コーヒー
プール&シーシャ&コーヒー
を延々とループするのが正しい満喫の仕方なのだ!(たぶん)
こうして、三日目が終了。
4日目
起床。今日もクソ暑い。
こんな状況で、スタジアムに水無しってどんな罰ゲームだよ!
と文句言いながらも、
ペットボトルじゃなくて紙コップなら持込OK!でも、日本みたいにゲートで移し変え用の紙コップは用意してくれてないよ。
という情報を得たんで、オマーンのショッピングモールに水と紙コップの買出しへ
オマーンの近代的な最新ショッピングモールで、
なぜかコイノボリと富士山のタペストリーが売っていた。
インド料理の売店のお兄さんに紙コップを分けてもらい
いざ、スタジアムへ。
試合開始2時間前ぐらいに到着したんだけど、
もうオマーンのサポーターが大挙して集まっていて
なんか凄く盛り上がっていた。
駐車場に車止める渋滞に並んでいても、
完全に、盛り上がっちゃって急いでスプレーで書いちゃった、と思われるテンションのおかしい車が!!
そんで、
駐車場で下ろしてもらい、試合後の待ち合わせの相談。
駐車場はもう既に混雑しており、試合後の出庫に時間が掛かりそうなんで、
スタジアム前の大通りのゲート前で待ち合わせをする事に。
駐車場から日本人専用入場ゲートに辿り着き、弾丸ツアーでやってくる後発組のチケットもたくさん発券してあるんで、手配して廻ったり、水持ち込み禁止を知らないで来ちゃった人達に紙コップ配ったり、なかなか入場できないでいると、遠くのほうから、ちょんまげツンさん&植田朝日という珍しい組合せが歩いてきた!
完全イロモノ と 完全ガチなコアサポ の相反する組合せ。そしてどこでも本当にチョンマゲ。
ゲート前でやる事もなくなり、万が一を考え2枚目のゲーフラ&伸縮棒の隠蔽も完了。
ドキドキしながら入場ゲートへ
試合前日、あんだけ西鉄がうるさく言っていたのに警備員全然チェックしねーでやんの!!水もノーチェック。事前情報何だったんだよオマーン!
スタンドに上がり、一番応援の激しそうなゾーンのやや後方に陣取ると、
誰もが我が目を疑う、信じられない奴が、何の前触れもなく平然と階段登ってきた・・・・
水はダメだけど、カエルはOKなのか!!
どんな判断基準になってるんだAFC!!
とりあえず一平と記念写真。(ここオマーンです)
やべー、完全にイロモノ集団の一員に溶け込んでしまった・・・・・
そしてキックオフ。
しかし、試合が始まるも、
前に座るカエルの一平から漏れてくる
「暑い・・・・」
「し、死ぬ・・・・」
「もう無理・・・・・」
という呻き声に、試合に集中できない!!
この時、オマーンのスタジアムは35度。
さすがに一平には厳しかったのか、前半途中で寂しく廊下に消えていった・・・
一平、わざわざオマーンにまで来たのに前半途中しか見れずか!!
そんで、 試合は皆さん御存知の通り、岡崎の劇的逆転ゴールで日本の勝利。
しかし、我々はここからが本当の勝負・・・
後半44分、岡崎ゴールが決まり、ロスタイムが4分と表示された段階で、荷物をまとめ、仲間に別れの挨拶をし、ダッシュでスタジアムを出る。
コンコースに出ると、岡崎のゴールで勝利は諦めて、もう帰宅の途についたオマーン人で溢れていた。
表通りに出ると既に渋滞で規制中・・・
なかなかガイドとも電話が繋がらず脂汗かきながらスタジアム前を右往左往して、なんとかガイドと合流、
チェックインカウンターの閉まる10分前でギリギリセーフ。
そして第二の関門、 アブダビ空港でのオマーン航空からエティハド航空への乗り継ぎへ
オマーン航空の到着が遅れたら日本に帰れないギチギチのスケジュール。
しかし、これが物の見事に、30分遅れやがった!!
※9年前はここに同行者の実況Twitterでギリギリの臨場感を載せていたんですが鍵アカになってしまったんで、海外で空港に取り残される恐怖を想像しながらお読みください。
仕方ないので、アブダビ着くなり、ファーストクラスの客にも、先に荷物チェックに並んでいた他の便の客にも、「ソーリー、ソーリー」言いながら、全員掻き分け空港内を全力猛ダッシュ。
これまたギリギリセーフで搭乗し、なんとか帰国しました。
Googleアースで到着ゲートからエティハド航空のゲートまで、アブダビ空港をどんだけ全力ダッシュしたか調べてみたら
1キロもダッシュしてた・・・
しかし、まあ、なんとかなるもんだ。
こうして日本人サポーター最速で無事に帰国。
空港からそのまま仕事に向かうも、アブダビ空港での乗り継ぎには成功したのに、蒲田での乗り継ぎ間違えて遅刻という嫌なオチで、今回の遠征は
終了
※もう10年近く前の文章なんで、時代に合わない箇所は御容赦ください。
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