いつも後半に失速するインテル。 今シーズンはホントに信じていいの?
文=細江克弥
開幕前、僕は今シーズンの優勝予想を「ユヴェントスが50パーセント、期待するならナポリで、インテルはちょっと厳しい」としたのですが、大外れでした。インテルファンの皆さん、ごめんなさい。
現時点で平謝りしたくなるほど、今シーズンのインテルは強い。イタリア・ダービーの敗戦はともかくとして、第9節のパルマ戦で手痛いドローを演じながら、続くブレシア、ボローニャ戦で連勝したところに“違い”を感じました。マジで強いですよ、これは。
アントニオ・コンテのすごいところは、20歳のDFアレッサンドロ・バストーニや1年目のDFクリスティアーノ・ビラーギ、さらに17歳のセバスティアーノ・エスポージトまでも積極的に使いながらチームを作っているところ。そして、ステファノ・センシの負傷離脱を利用して(下手したら腐ってしまってもおかしくなかった)ロベルト・ガリャルディーニのパフォーマンスを引き上げたこと。その起用法を見るほどに「もしかしたら」と思えるのです。
でも、皆さんよくご存知のとおり、“失速癖”のあるインテルは年明けからが勝負。だから今回はこのへんで終わりにしておきます。でも、信じていいと思いますよ。今年のインテルは本物――かもしれない。
この記事は、11月15日発売の雑誌『SOCCER KING』12月号から抜粋したものです。このほかにも「異変だらけの序盤戦、36のなぜ?」と題し、各国の序盤戦で生まれた疑問に迫っています。
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