深部静脈血栓症について

深部静脈血栓症とは

下肢や骨髄内の深部静脈内に血栓が生じる

原因

①血流停滞・・・・・長期臥床 麻酔 下肢静脈瘤

②血管内比障害・・・手術 骨折 喫煙

③血液凝固能亢進・・悪性腫瘍  薬物 脱水 感染

下肢の血栓が飛ぶと・・・・

下肢の運動により血栓が飛ぶと血栓が肺を閉塞してしまう!!!

これを急性肺血栓塞栓症(APTE)といいます

急性肺血栓塞栓症(APTE)の病態

①血栓が肺動脈を閉塞してしまう

②肺血管抵抗上昇⇒肺高血圧⇒右心負荷・右心不全

③血栓から神経体液性因子を放出(セロトニンなど)⇒気管支攣縮・血管攣縮⇒換気血流比不均等⇒低酸素血症

症状と所見

症状:呼吸困難感 胸部痛 頻呼吸 頻脈

診察所見:SpO2低下 下腿浮腫

血液データ:Dダイマー高値 FDP高値

治療

・呼吸・循環管理(酸素療法)

・抗凝固療法:ヘパリン ワーファリン DOAC 重症の場合はt-PA

・内科的治療が無効な場合はカテーテル治療や外科的な血栓摘徐述

予防のために行うこと

ワーファリンの長期投与 下大静脈フィルター

早期離床

弾性ストッキング

間欠的空気圧迫法(IPC)

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