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来たれ30代

先日、30歳になった。

体調に振り回されていた20代を経て、まさかいま結婚して子どもが生まれているなんて思わなかったなあ。ありがたいことです。

最近つらつら思うこと。

無意識に社会に負け続けている

夫は、平日ほぼ家にいない。いっしょに親になろう!と思っていたのに、子どもと過ごす時間は差がつくばかりで、ちょっと寂しい。あまりに戦力外なので、腹も立つ。

けどまぁよく考えれば、それって夫個人のせいだけではないんだよね。

もっと子どもがいる男性に配慮のある職場ならば、そういう職場が推奨される社会ならば、現実はもっと違っていたかもしれない。

女性の側にしても、産休育休の期間が長いゆえに、どうしても家事育児を担うことが多かったり、「収入の壁」といわれる扶養の範囲を超えると社会保険料をがっつりとられたり。そりゃ、仕事セーブして家のことやった方がいいかな…と思わざるを得ない。そういうふうにできている。

わたしは別にバリバリのキャリア志向じゃないけれどね。そうやって、世の中の仕組みに選択肢を狭められてるのって、なんかめちゃくちゃ悔しい!!と思う。たまに。

結婚して、姓が変わって、さまざまな名義が夫になって。夫の育休はとれたけど、育休という名の有休消化で。実質、ほとんどの家事育児を女であるわたしが担うようになって…。

もちろん、それぞれの場面で最善の選択をしてきたつもり。だけど、ずっと無意識に社会に負け続けているような気がする。抗わなかったことと、受け入れていることとは違う。わたしはこれでよかったとしても、社会がこのままでいいとは思わない。

美しいものをつくりたい

いよいよ30代ということで、転機がどこかで訪れそうな予感。

いままでやってきたことが有機的につながって、これをやりたい!ということが見つかったらいいなあ。

これまで言葉を使う仕事、出版業にしぼってやってきたけれど、全然違うことをはじめてもいいんじゃないか、とも思っている。いや全然いまの仕事も半人前なんですけども…。

何か人を元気にするような、そっと寄り添うような、そんなものがつくれたらいい。

言葉の限界というか、言葉では表せないものにも惹かれている。写真とか、絵とか、自然とか。そこにあるだけで、人を励ますようなもの。そんなものをつくってみたい。

全てのモチベーションは子ども

4月から息子の保育園通いがはじまり、わたしは仕事に復帰する。育休中、本当はもっと仕事の勉強をするつもりだったけど、結局は子どものことに意識と時間を持ってかれて無理だった。(リスキリングの時間なんてどこにあるんじゃい!)

よく「子育ての経験を仕事に活かして〜」とか言われるけど、別に仕事のために育児してるわけじゃないのでねぇ。でも、仕事で知り得たことを子育てに生かすのはあり。せっかく福祉に関わる仕事をしているのだし、子どもと向き合うためのヒントを探したい。

仕事も生活も、子どもの存在があるから頑張れる、ほんとに。母強しというけれど、子を見てると本当に、わたしがしっかりしなくてどうするんだ!!!という気持ちになる。母、強くならざるをえない。

ちょっと抜けてるけど、朗らかで、どーんとかまえた母ちゃんになりたいな。

あら、30代めっちゃ楽しそう。

トップの写真は、この前ジュエリーショップで試着した指輪。こういう堂々とした美が似合う大人になりたい。

毒にも薬にもならない文章ですが、漢方薬くらいにはなればと思っています。少しでも心に響いたら。