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母の日のサファイア

しょうもない話なんだけれど、母の日に夫から何もなかったことに、やたらへこんでいて。

別に夫の「母」ではないわけだけど、、「いつもありがとう」の一言すらなかったのは、自分の存在をないがしろにされている気がして、ひどくこたえた。

やっぱりいつになっても、記念日に何もないというのは寂しいものだな…。

そんなことを思っていたところ、

今日、母にプレゼントと手紙を渡して喜んでもらえたのが、とても嬉しかったのでした。

母に贈ったのは、祖母のサファイアのイヤリングをリメイクして、ネックレスに仕立てたもの。

アクセサリーは身につけないと言っていた母が、それは嬉しそうに、今から仕事につけていくと言って、すぐにつけていた。

母の日も誕生日も、いつも何も変わらないと笑っていた母。「やっと母の日が来た」と言って、本当に幸せそうな顔をしていた。

母にはいままでずっと甘えていて、親孝行らしいことを何もできていなかったのだけど、少しだけ恩返しができたかな。

もう一粒のサファイアは、子育てがひと段落して、自分にとびきりのご褒美をあげたいときに、指輪にリメイクしたいと思っている。


追記: これを書いた後、結婚記念日に夫から大きな花束をもらった。玄関で夫から花束を受け取って、たたたたた…っと駆けてくる息子。わたしにも、遅れて母の日が来た。

毒にも薬にもならない文章ですが、漢方薬くらいにはなればと思っています。少しでも心に響いたら。