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ティール組織勉強会         第Ⅱ部 第2章 信頼のエネルギー(P136)

<著書より>
 フォルクスワーゲン・チームの工場作業員が、自分が作業していたパーツに品質上の問題があることに気がついた。
 彼は機械を止め、品質チームのメンバーと一緒に、他のすべての完成品と仕掛品を検査した。欠陥品は見つからなかった。
それでもこの問題をフォルクスワーゲンの営業担当者と協議することにした。
二人は社有車に乗ってフォルクスワーゲンの工場に出向いた。
ドイツまで片道八時間の旅だった。
到着すると突然の訪問の理由を説明し、FAVIが以前に出荷していた類似のパーツをすべて調べる許可を得た。
製品はすべて完璧であることがわかり、欠陥は一つも発見されなかった。
 フォルクスワーゲンの品質管理マネージャーの驚きたるや大変なものだった。普通なら、サプライヤー側で何かの欠陥品が見つかったときには、正式な通知書が発行されるなどの法的処理がなされるが、これは最もうまく事が運んだ場合である。悪くすると(こちらの方が多いかもしれないが)、工場作業員が経営陣からの処罰を恐れて問題をこっそり隠蔽することだってあるかもしれない。
 ところが、この作業員は自分のミスを自ら認めたばかりか、自分の責任を痛感し、考えれるあらゆる問題の可能性をつぶそうと顧客の元まで自ら足を運んだのだ。
 このケースは極端かもしれないが、FAVIやビュートゾルフをはじめとする自主経営組織で日常的に見られる精神を証明している。
 結局のところ、大きな阻害要因となるのは「恐れ」なのだ。
組織が暗黙の恐れに立脚しているのではなく、信頼と責任を育てる構造と慣行の上に成り立っていると、驚くほど素晴らしい、予想もしないことが起こりはじめる。

◆◆ スタッフTさん 感想 ◆◆

 自分の仕事に責任感を抱き誇りを持ち恐れに負けない自分になりたいと思いました。
人が人としてありのままで、恐れや不安の中で仕事をするのではなく喜びや楽しさそして使命を持って創造的に仕事に取り組むことができれば、おのずと主体的に生きることができるのだと感じました。
 また、信頼できる仲間がいることで恐れに打ち勝つことができるんだと思います。
 今まで1人職場で働いていたのでこのような信頼できる仲間と働くことができはとても幸せです。

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◆◆ 加藤院長より ◆◆

 ありがとうございます。
人類始まって以来、生き残るために 恐れの感情はとくに発達させているのだとおもいますが、組織論からいくと みんなで信頼しあって というような流れになりますが、 発生源を 自分自身 各個人におくと 「どこに 恐れを 感じるか」 なのかなとは思います。
 目先の 利益が減ることに、また目先の信頼を失うことに 恐れを 感じるのか あるいは 自分の信念を 偽ること、 自分自身に 嘘をつくことに恐れを 感じるのか? 
 自分に嘘をつくということは 本来の自分で生きないことになり 本来の自分自身を ある意味 殺してしまうほど 怖いことなのですが、 目先のことのために それを 捨てててしまうことが 大人になると よくあることなので 少しずつ 気がついたときに そこに 「恐れ」をおき 自分を取り戻していきたいです。 
 いつもありがとうございます。

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◆◆ スタッフSさん 感想 ◆◆

 信頼と責任はとても重要だと思いました。そのために、自分自身がどういう行動を取るべきか意識していきたいです。

◆◆ スタッフHさん 感想 ◆◆

 自分の恐れは何なのか、きちんと自分自身が理解し、それに向かっていけるように自分自身の理解から始めていきたいと思いました。

◆◆ スタッフNさん 感想 ◆◆

 自分らしくいられる職場に身を置きたいと思っています。
自分を見失う無意味な恐れは不要ですが、組織が信頼を失う事への恐れは根本に持ち続け、考え行動していきたいと思いました。

◆◆ スタッフNさん 感想 ◆◆

 恐れは漠然としていると対処の仕方も分からず、足かせになり、自分の恐れの形が見えてくると、逆に変革のチャンスにもなり得ると誰かが言ってたような…。
 恐れは自分を守るための本能的防御反応と思うので、それが悪いというよりその反応を示している自分を分析してみるとゲーム攻略みたいで面白く感じられるかもと思いました。

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◆◆ 加藤院長より ◆◆

 僕自身が考えるティール組織の精神は 各個人が どのような 組織に メンバーとして加わっても、 自分がティール組織の発生源になるということが、 ティール組織を 創っていく上で 必要条件ではなかろうかと考えております。

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