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ティール組織勉強会         第Ⅱ部 第2章 経営陣はなく、ミーティングもほとんどない(P126)

<著書 引用>

ピラミッド型の組織の場合、情報が指令命令系統の中を円滑に上下するよう、情報を集めたり、まとめたり、浸透させたり、伝達するために、すべての階層でミーティングが必要となる。
自主経営の組織形態では、こうしたミーティングの必要性は全くと言えるほどない。従来型組織では、トップに近いほどミーティングの負荷が重い。組織の上に行けば行くほど多くの情報が集中する。
トップだけが判断材料や交換条件を多方面から得られるので、必然的に意思決定の権限は上に押し上げられる。
ピラミッド型の組織では、この図式はほとんど決定的だ。
組織のトップはミーティングが多すぎるとこぼし、組織の下にいる人々は権限が奪われていると感じている。
私が出会ったビュートゾルフやFAVIなどの自主経営組織で採用されている組織構造では、権限は組織の最下層、つまりチーム内に集中している。チームは短時間のミーティングを開いて方針を確認し意思決定を行う。
これ以外に定期的なミーティングは一切ないといってよい。
メンバーの注意を引く必要のある、何か特別な事情が持ち上がるときに限って、関連する人々がテーブルに集まって臨時のミーティングが開かれることがある。
これは有機的な組織運営方法だ。
ニーズが持ち上がってから組織化されるのであって、最初に組織ありきではないのである。

◆◆スタッフTさんの感想◆◆

 当院でも仕事が終わったあとに短時間のミーティングで方針を確認したり、問題点の共有、相談、意見を出して改善していくということを行っていますが、それによって色んな人の意見が出て皆が他人事と思わず自主的に関わっていると思います。
 先生は皆に決定することを任せてくれているので各自が権限を持っているという責任を理解していて、だからいい加減なスタッフがいないんだなと思いました。
 改善していくことはまだあるとは思いますがいいチームだと思っています。

◆◆スタッフTさんの感想◆◆

 ミーティングする事で共有出来る機会が増えたり、問題点があっても何となく流されて先延ばしになっていた事が発言する機会がある事で次の段階に進むようになったと感じます。
 今は形式的に行うことで問題解決思考が定着し、その次の段階として自然と自発的にとなっていくのではないかと思いました。

◆◆スタッフMさんの感想◆◆

 ニーズが持ち上がってから組織化される。
 つまり必要な時にはいつでもプロジェクト化され、必要なくなったら解散する。
一つ一つの改善提案に対して、惰性にならずそれを繰り返していきたいと思いました。

◆◆加藤院長 コメント◆◆

 まず、職員それぞれが、存在目的をもって、勤務に入ると、なにか、課題におこったときに、思考の背景、前提条件が同じなので、 無駄は 話し合いがかなりへりますね。
 無駄な会議の多くの時間は、 「なにをベースに話しているのか」をすり合わせる時間が多いので、 今回の新型コロナ騒動の様々な局面での議論をみていても 噛み合わないのは、 議論の 背景や 前提条件 がそもそも違うので話が噛み合っていないことが多いです。
 その上で、 勤務ごとからにこまめに話をすり合わせていくと、多くの誤解がないのかなとは思います。 
いつもありがとうございます。

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◆◆スタッフNさんの感想◆◆

 今もピラミッド型の組織が大多数を占めると思いますが、理念や方針をかかげていても、本質的な意味で共有できていないことや、行動がそれに沿えてないから階層別での隔たりが出来やすいのではないかと感じます。
 下層に権限をもたせることは素晴らしいですが、その分、きちんと方向性を共有していないと大変なことになりそうです。

◆◆スタッフNさんの感想◆◆

 意味もなく惰性で行われるミーティングには無駄が多いと思われますが、これに対してニーズが持ち上がってから組織化され、臨時で行われるミーティングは建設的な議論の場となると思います。
 立場によって辿り着く答えは変わってくることもあるかと思いますが、現場の意見は無視できないものなので、全ての人にそのチャンスがあることはとても良いことだと思いました。

◆◆スタッフHさんの感想◆◆

 その都度ミーティングが行われることによって問題を先延ばしにせず、それぞれが考える場を持てると感じました。
 問題がある時、目的と手段を取り間違えている時もあるので、目的はなんなのかを考えてミーティングをしていく必要もあると思いました。

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