ソブリテン

北海学園大学文学会会長です。今日も素敵な言葉に出会えた偶然を心より嬉しく思います。

ソブリテン

北海学園大学文学会会長です。今日も素敵な言葉に出会えた偶然を心より嬉しく思います。

マガジン

  • 北海学園文学会ウェブエッセイ

    • 26本

    北海学園大学文学会の共同運営ウェブエッセイとなっております。

  • ソブリテンの書くほどでもないこと

    書くほどでもないことをたまに書いては投稿します。読まれるのはけっこう恥ずかしいです。でもみんなに読んで欲しい気もします。

最近の記事

  • 固定された記事

北海学園文学会ウェブエッセイ①「寂しさと文学」

 心を風に乗せて。少しだけ遠くまで、旅をさせてみたいな。寂しさを感じたときは、いつもそう思います。  何でもないところ。たとえば、住宅街のアンダーパスとか。閑散とした田舎町の、平成の色を残した歩道橋とか。そういう、なんでもないところまで。心を歩かせて、立ち止まらせて。しばらく座り込んで、眠りのない居眠りをさせて。時間を忘れた頃に、帰ってきてもらうのです。  それでもきっと、心の寂しさは消えません。喜びはきっとあります。十分すぎる幸せと、退屈を抱えて。それでもやっぱり、寂し

    • 北海学園文学会ウェブエッセイ㉗「鍋と自由と」

       教授の許可を得た上で授業中に鍋をやる学生が現れた、というXのポストに関するネット記事を読みました。 大学の授業中、学生が鍋を食べる...驚きの光景にSNS賛否両論 許可した教授が明かす「自由」めぐる深い理由. (2024, January 28). Livedoor News.  これ、最高です。ぜひ多くの方に記事の本文を読んでみてほしいです。教授の考え方や実行した学生とそのプロセスが、自由への問いかけとして本当に面白いと思いました。  僕の個人的な願望ですが、学びの

      • 北海学園文学会ウェブエッセイ㉑「足の爪がもげました」

         足の爪がもげました。部分的に。親指です。いちばんかけがえのない爪が、かけました。  完全に剥がれたわけではありません。ギリギリくっついたまま、ある程度剥がれかけていました。とりあえず爪をギリギリまで切ってダメージの割合を狭めよう。そう思って、階段をのぼり爪切りを取りに行く。その過程で、剥がれ具合がやや増しました。  爪をギリギリまで切ったのですが、言うほどヤバみは変わりませんでした。爪付近を洗ったりなんだりで清潔にしてから、とりあえず絆創膏を貼ってみました。とれました。

        • 北海学園文学会ウェブエッセイ⑰「言葉に酔いしれて」

           ごきげんよう。文学会部長のソブリテンです。ウェブエッセイではお久しぶりですね。蒸し暑い日が続いたり続かなかったりしていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。  明らかに今日終わらせないとやばいレポートをほったらかして読む百合漫画が面白いし、レポート終わったら飲もうと思って昨日冷蔵庫に入れたラムネは冷えていて美味しいし、今日は良い日だな……みたいな。致命的な怠け癖といっしょに、僕はこの夏をだらしなく過ごしています。  僕の怠け癖は大したものです。たとえばウェブエッセイ。そ

        • 固定された記事

        北海学園文学会ウェブエッセイ①「寂しさと文学」

        マガジン

        • 北海学園文学会ウェブエッセイ
          26本
        • ソブリテンの書くほどでもないこと
          1本

        記事

          北海学園文学会ウェブエッセイ⑥「感情の魔法」

           文章は、人間の感情と強く繋がっていると思います。切っても切り離せないほどに、力強く、確実に。  僕は、文章に込められた感情に触れるのが好きです。読んでいるだけで、嬉しくなったり、悲しくなったり、勇気が満ち溢れたり。人間が感情を込めて書いた文章には、読んだ人間の感情を呼び起こすような、そんな素敵な魔法がかけられているのです。  僕の人生に魔法をくれる感情は、時に僕を残酷なまでに苦しめます。  最も僕を苦しめてきた感情は、誰かの怒りです。怒っている人を前にすると、明らかに

          北海学園文学会ウェブエッセイ⑥「感情の魔法」

          北海学園文学会ウェブエッセイ②「電子辞書」

           電子辞書さん(三代目)が、起きてくれなくなりました。電気をいくら食べさせてあげても、すぐに眠ってしまいます。バッテリーさんの寿命が来てしまったみたいです。  三代目さんと僕は長い付き合いです。大学に入ったとき、色々な言語に対応した電子辞書が必要になって。生協の通販で友達になって、それからずっと一緒です。  三代目さんはとても賢いんですよ。日本語や英語はもちろん、ドイツ語も、フランス語も教えてくれます。世界の文学作品も知り尽くしているし。ラジオ体操だって流してくれます。最

          北海学園文学会ウェブエッセイ②「電子辞書」

          ソブリテンの書くほどでもないエッセイ①「良い無駄を」

           エッセイって言うのでしょうか。こういう感じの文章を書くのはほとんど初めてです。なぜ「ほとんど」という言葉を使ったかというと、正直よくわかりません。多分まったくをもっての初めてなのですが、そう言い切る自信がちょっとだけなかったのかもですね。  スマホもしくはパソコンの画面の向こうのあなた。(タブレットとかガラケーで見てる人への配慮はしません。)あなたもしかして、「無駄の多い文章だなぁ」とか思いましたか?おめでとうございます。あなたは無駄のない人間です。  冒頭の長ったらし

          ソブリテンの書くほどでもないエッセイ①「良い無駄を」