見出し画像

時間の流れ方には個体差がある【24.06.30】

今日は休みなので読みたかった本を読んでいました。鈴木祐さんの「Your Time」っていう本です。これ、とんでもない本ですよ。全人類読んだ方がいい。ビジネス書のコーナーにおいているので、読まない層は絶対に読まない。もったいない。僕も久々にビジネス書コーナーから本を選びました。装丁がいかにも最近のビジネス書って感じで良くないと思う。もっとクラシックにしたほうがいい。現代人は全員読んだ方がいいし、学校で取り上げた方がいいレベルの本。簡単に本の概要を紹介しておきますね。

まずこの本の目的は、時間の使い方を捉え直して生産性を上げることです。こうかくといかにもビジネス書って感じでしょ?でも違うんですよ。まずこの本の特異な点は「そもそも、時間とは何?」っていう哲学的な問いを科学的な目線から語っている点です。で、そのお話がとっぴなものではなく、実に実感のある話でとっても面白いんです。

時間の流れ方って年齢や人によって様々じゃないですか。子供の頃は時間の流れがゆっくりで、大人になると早くなる。そういう感覚を抱く人は大勢いるわけです。人によって、あるいは年齢によって時間の流れ方が違うという話は、わりとすんなり受け入れられますよね。で、状況によっても変わるじゃないですか。今日は早いとか、今週はいろんなイベントがあって長く感じるとか。つまり、時間の感じ方って個体差があるし、とても主観的なんです。時計を使えば客観的な数字は出せますよ。でも同じ一時間でも、人、タイミング、年齢、様々な要因によって感じ方が違うでしょ。拷問一時間と焼肉食べ放題一時間が同じ流れ方なわけがない。

でね。ぼくらって常に時間に追われているでしょ?あれを何時までにしないととか、何時にあの人と会う約束があるだとか。今日中にこれをここまで終わらせるには、このくらいのペースでやらないととか。でもそうやって時間を気にして生きていると焦りが出てきたりするんです。すると、主体的な時間の感じ方も変わってくるんですね。一日の中でやることがたくさんと感じると胸がつまるような感覚になる。

するとどうですか。脳は焦るとパフォーマンスが落ちるんです。つまり生産性が落ちる。それに、主観的な時間の感じ方も時間を気にすることで変わってきます。

大人になって、時間が短く感じるのは、大人になって自立する必要がでてきて、そのときに時間を気にする必要がでてきて、結果的に主観的な時間の感じ方が短くなってるんじゃないかなって、この本を読んだ時に思ったんです。

で、この本には主観的な時間の感じ方を遅くする方法もいくつか取り上げられていて。僕が一番取り入れられそうなのは、時間で管理するのではなく、イベントで行動を管理する日、あるいは時間を作るというものです。

どういうことかというと、普段の僕らは時間で行動を管理していますよね。僕なんかばちばちに時間で管理しています。でもそうじゃなくて、イベント(行動)で行動を管理するっていうやり方を取り入れてみようって書いてて。

たとえば、9時に走る、10時にごはん、11時に読書。って決めるのが時間による管理。じゃなくて、走ったあとはご飯を食べる。そのあとは読書をする。っていう、行動の連なりで予定を組んでいくやり方です。このやり方だと、時間の概念がなくなるので、そもそも焦りがないんですね。すると時間の感じ方がゆっくりになるっていう。

思えば、僕らが子供の頃ってこんな感じだったなって。もちろん時計も見ていたけれど、でもどっちかというと、時計よりも目の前の行動を見てたよなって思って。あんまりタスクとかそういうのも決めてなかったじゃないですか。なんか、時間を気にせずイベントベースで予定を組んだら、そういう子供の頃の心理状態を追体験できて、結果的に時間感覚が遅くなるっていうのは体感として納得がいくんですよね。だから、僕休日はね、イベントベースで動いてみようかなって思うんです。作業日は普通に今までどおり習慣で動くんですけど、休日はなるべく時計を見ないで動物的に生きてみようと思います。すると全ての行動が一つに集約される気がして楽しそう。本でも、可能な範囲で取り入れてみるといいって書いてたんで、3日に1回このリズムで動くのはいいなって思いますしワクワクします。作業日も、取り入れれる部分では取り入れたいなあ。でも寝る時間とか作業時間を決めとかないと困る部分もあるので、まあ可能ならって感じです。休日はとくにそういうのないのでね。

こんな感じで、人生観とかに関わってくるんじゃないかなっていうレベルの本なので、まじで読んだほうがいい。そして僕は主観的な時間感覚についてもうちょっと深掘りしたくなってきたので、そこらへんの関連書籍をしばらく読み漁ってみようかなと思います。時間感覚については以前エッセイでも書いたんですよね。太陽の動きに合わせて動いたほうが、人間の主観的な時間の感覚は長くなるんじゃね?説。前々から、そこには興味があるわけで。こうやってがっつりそこをテーマに書いている本を今回はじめて読んで大興奮したので、しばらくはここら辺の研究をしてみようと思います。


とまあ、書評みたいになりましたが、日記ですこれは。夜は映画のレディバードをみました。これもね、めっちゃよかったんよー。良すぎて、長文の感想を書きました、めっちゃ文章かくやん俺。でもいい映画みたら感想書いて残したいのよね。レディバード。めちゃよいね。今日は良質なインプットができた日です。さいこー。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?