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北国の春とラッセル車

目指せスーパースター。蕎麦宗です。

3月の末のお話。三島にある鉄道模型の聖地《ニコニコ堂》から、少し前に頼んであったラッセル車が入荷したという連絡が入った。

昨年の暮れに店頭に並んでいて食指を動かされたのは、自身のコレクションが真っ黒な蒸気機関車ばかりで、その中に一台くらいオレンジ色のディーゼル機関車があってもよかろうと思ったから。まるでジャイアンツみたいなカラーの組み合わせにはダサさを覚えつつ、将来的に*ターンテーブルに並ぶ姿を想像するに、なかなかリアリティがあってよろしい。*梅小路機関区のようなところはさておき、昭和の中期には小型蒸気に混ざって置き換えられたDD16などがある景色が、地方の主要駅や機関区には見慣れた風景になっていたはずだから。

手元に届いてしげしげと眺める。なんともユーモラスで愛らしい姿にほっこりと気持ちが和む。が、この車両は雪国の豪雪地帯で使われるもので、現実的には緊張ほとばしる線路保線作業のプレッシャーあふれる中での存在。僕のような雪とは縁遠い伊豆の人間にはなかなか想像し難い。ところがタイミングよく、北海道に住む友人から便りが届いた。それが表題写真の富良野の雪景色。

すっかりと例年よりも早い春を迎えた伊豆へと、ラッセル車とそれを走らせるに相応しい風景が同時に届いた興しろさ。雪を掻き分けながら進むこの車両を想像しつつ、北国の春へと思いを馳せる。まだまだ遠い春の、冬景色なのだろうか。それとも雪解けや芽吹きは始まったのか。想いは遠い空を超えて原野を駆け巡る。

さて、ガンバラナシませう。

*ターンテーブル…転車台のこと。方向転換が出来ない蒸気機関者の向きを替えるために、機関区や終着駅に用意されていた。

*梅小路機関区…京都にある鉄道遺産。今はJR西日本の鉄道博物館の一部となり、多くのSL達が動態保存されている姿は圧巻。

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#ラッセル車 #北国の春 #ニコニコ堂 #鉄道模型 #富良野


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