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雲間に青く突き抜ける空

 目指せスーパースター。蕎麦宗です。

 九月になった。長い長い梅雨が明けたと思ったら、まるで日照りのような毎日で、全国の各地で連日最高気温の更新が伝えられていた2020年の夏。

 今年はコロナ禍で中止となってしまったが、例年ならば《三島の大祭り》が終わって夏の賑わいがひと段落した頃に、大抵は夕立ちや夜半の雨が降り、少しづつ暑さが和らいでゆく。
 こないだの水曜日の夜はそんな雨。久しぶりの恵みの雨が降った。

 翌朝、仕事へ出掛ける時に見上げると、流れる雲の間に青い空が覗いていた。
 この空を見つけるといつも【いつかの少年の自由の翼】で三輪と一緒に走った伊豆一周のサイクリングを思い出す。サッカー部の盆休みの頃だったからか、自分と三輪が雨男だからか、ツーリングはいつも雨。
 時折覗くその雲の切れ間の青空が高過ぎて、ずっと眺めていたかった17歳の夏。

 それにしても…どうして、晴れ渡る空よりも雲間の空の方が果てしなく高く見えるのだろう。
 ひょっとしたら、あの向こうには天国や別の世界が本当に広がっているのかもしれない、と、突き抜ける青い空を見上げて、そこへ行けたのかな、そこに行けるのかなと、眺めるままに立ち尽くした。

 それでも、ガンバラナシませう。

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突き抜ける青い空

#夏の終わりに #伊豆一周サイクリング #天国 #空色  #泣きたい時に

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