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味覚の秋、日本酒

目指せスーパースター。蕎麦宗です。

暑かった今年(2020)の夏も終わり、秋の気配から深まりゆく秋へと、季節は足早に移ろってゆく。ここ数年は神無月になっても夏のような暑い日が続くことが多かったので、山中で*仙人草を見かけたりアケビが転がっていたり、あるいは庭先から虫の音が聞こえると、すっかり秋だなぁと感じられて心地よい。

さて、そんな過ごしやすい気候の短い秋は誰しもが活動的になるもの。スポーツの秋、芸術の秋、人それぞれの秋がある中で、食欲の秋つまり味覚の秋は万人共通だろう。

そんなタイミングに合わせて、夜営業の《navigazione》はもちろん、昼営業の《蕎麦宗》も今年の秋は積極的に日本酒を拡充してみた。なぜなら蕎麦屋と言えば昼間酒、江戸時代に蕎麦文化が発生した時から蕎麦屋は酒を飲む場所であり、居酒屋が派生して行く原点だからで、秋らしい秋の今年にぴったりな新酒が続々と出回り始めたからである。

焼酎ブームやウィスキーの流行も落ち着き、はて、次は何だろうというところ。世の中全体は酒離れが叫ばれて久しいし、クルマで移動する人が多いこのご時勢で外食時に飲酒する人は減っている。でも、たまには電車や徒歩に切り替えて、天ぷらに合わせて日本酒なんていかがだろう。飲兵衛の年配者も飲みつけない若い世代の方も、ぜひ秋の新酒に触れて欲しい。

日本酒の世界がずいぶん進化して本当に『旨い』って唸れるものが増えているこの時代を、ほんのり酔っ払いながら感じてみれば、真面目に仕事しているばかりが人生ではないことが、五臓六腑に染み入るように伝わるだろう。

ではでは、ガンバラナシませう。

*仙人草…クレマチスの原種とされる晩夏から初秋にかけてのツル性の白い花。

#秋らしい秋 #蕎麦と日本酒 #秋の味覚を楽しむ #居酒屋の原点


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