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正解だらけのクルマ選び その7【ルノートゥインゴ①】

目指せスーパースター。蕎麦宗です。

社会人となり、少々辺鄙な静岡県天竜市(現浜松市)という天竜杉で有名な田舎町にある高校に赴任した僕は、クルマは絶対に必要だという固定観念に縛られるまま、母親から借りた『ホンダトゥデイ』にしばらく乗っていた。

これも何かの縁なのか、そのホンダの創始者、かの世界の偉人『本田宗一郎』氏の生家や墓地があるのがこの天竜市二俣の地である。僕の本名は山川宗一郎なので、命名こそ曾祖父さんから貰った物なので偉人とは無縁だが、漢字を説明するにあたってその名は便利でもあり、そして何もなしていない身としては少々名前負けしているようで気恥ずかしかったのを覚えている。

しかし、当時の僕はホンダ車はおろか国産車にはとんと興味を持っておらず、口から出るのはカタカナ横文字のクルマばかりだった。アルファロメオ、フィアット、ランチア、シトローエン、プジョー、ルノー、ローバー…etc。基本ラテンのクルマが好きで、ベンツやBMW、VWと言ったドイツ車にはまったく関心を示さなかった。

社会人となった1996年頃は、日本車がバブル崩壊の煽りを受けてションボリしているのとは裏腹に、外車、特にヨーロッパのメーカーが絶好調で、あれから25年経つ今(2020年)となっては名車だらけの悩ましい時期だった。その中で候補に上がったのがアルファロメオ・916スパイダー。同・145。ランチア・Y(イプシロン)。フィアット・ムルティプラ。プジョー・106。そして、ルノー・トゥインゴだった。

どのクルマもそれぞれに魅力的だが、決め手になったのは走り以上にスペースユーティリティ、つまり機能性。単身で赴任する初任給の若造には2台持ちなぞ夢のまた夢。これまた大好きな自転車を積めることは絶対条件で、走りと実用が1台で完結するクルマ、そしてあの【ハマのカローラFX】と同様のホットハッチを求め、ルノー・トゥインゴに決まった。

当時浜松にただ一つのルノー車の販売店に出向き、カボチャのようなサフランイエローのトゥインゴを発注。ところが中々実車が来ない。そうこうしているうちにそのディーラー、なんと倒産してしまったのだ。ひと月ほどで来る予定がちっとも来ずに季節は6月もうすぐ夏。困った。

そんなところへ一報が入った。つづく。

#1990年代の名車 #アルファロメオスパイダー #本田宗一郎 #大卒初任

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