ファシリテーション力を成長させるために続けること

本エントリーはファシリテーター Advent Calendar 2019の10日目の記事です。

ファシリテーションの力を伸ばすにはどうすればいいのか?

僕はチーム作りを仕事にしています。チームを作る際には、お客様のチーム・組織に入り、メンバーの意見を引き出したり、まとめたりする事、ワークショップの開催をすることが多く、その際にファシリテーションのスキルがかなり役に立っています。

1年半ほど前はまだ現在の仕事ではなかったのですが、ソフトウェア開発の傍らで同じようなことをやっていました。その時に感じていたのが「ファシリテーションの力ってどう伸ばしていけばよいのだろう?」ということでした。

今では会議やワークショップの相談を受けたり、(至らないところがまだまだあり恥ずかしい限りですが)お客様から「スーパーファシリテーター」という嬉しい通り名をつけていただいたりと成長を感じています。ふりかえってみると、僕が成長することができたのは2つの点を意識し、やり続けたからだと思っています。

それは場に立ち続けることとフィードバックをもらい続けることです。

場に立ち続けること

仕事でもスポーツでも、どんなことでも実践しないと成長はしないとは思います。しかし、特にファシリテーションは意識しないとなかなか場に立つことができないです。

なので僕は社内外問わず、ミーティングの場では意識的に進行役を買って出たり、ホワイトボードの前に立つようにしていました。また、自分が積極的に動けないような会議の場合でも、心のなかで「会議の目的に向かっていけているか?」「自分ならどう進行するだろうか?」「目的をスムーズに達成するために自分ができることは何だろうか?」ということを考えていました。

時には(しょっちゅう?)失敗することもありますが、そこは自分の中でしっかりふりかえりをして、次はよりうまくなるようにしていきます。実践の中で考えること、改善していくこと。場に立ち続けることは自分の成長を大きく促してくれたと思っています。

フィードバックをもらい続けること

場に立つことよりもさらに、意識しないと機会がないのがフィードバックをもらうことです。例えばレポートの書き方ならば上司のレビュー、プログラミングであればソースコードレビューが言わば当たり前に発生するので自然にフィードバックをもらうことができます。ファシリテーションにおいてはそのような機会がほとんどの場合用意されていないため、フィードバックをもらえることはまれでしょう。

なので意図的にフィードバックをもらう仕組みが必要です。アンケートをとるのも良いでしょうし、協力してもらえる方とKPTを行うのも良いでしょう。Happiness Doorという手法を使うのも効果的です。

また、より良いフィードバックをもらうためにファシリテーション仲間を作ることもオススメしたいです。

僕は、同じようにフィードバックをもらえない悩みを抱えていたコミュニティー仲間のびばさんとお互いにフィードバックを送り合ったりしていました。ファシリテーションの力を伸ばしていこうという共通の土台や知識・経験があるため、有益なフィードバックをたくさんしてもらえました。

さらに、このAdventCalenderの主催者であるgaoryuさんが弟子を募集しているというSNSの投稿を目にしたので弟子入りの申し込みをするということもしました。悩み相談やイベントのお手伝い、僕が主催したワークショップのふりかえりを一緒にしていただいたりと多くの経験・知見をいただくことができました。プロファシリテーターならではの考え方に触れることができ、自分の視野が広くなったと感じています。

つながりに感謝です。この場を借りてお二人に御礼申し上げます。

フィードバックをもらわずとも成長することはできると思います。しかし自分ではわからないクセや気づかない抜け漏れを指摘してもらったり、他の人のやり方も知ることで引き出しが増える、視野が広がるというメリットはとても大きいです。

まとめ

ファシリテーションを成長させるには2つの事をやり続ける事が大事。

○とにかく場に立ち続ける!考える!!
○その際にはフィードバックも意識するとより良い

最後に宣伝

チーム作りに関する本を書きました!boothにてPDFを販売しています。

また2019年12月14日(土)に開催される技術書同人誌博覧会では紙の本の販売を行いますので、参加される方はぜひお立ち寄りください!

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