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「ふつうは○○」という言葉に気をつける

「困るなあ。ふつうは○○なんですよ」

とある会議で耳にした言葉だ。僕は、ふつうという表現があまり好きではない。

使う側にとっては視野を狭めるし、使われた側にとっては価値感を押しつけられることになるからだ。

ふつうというのは、多数であることや平均であることをあらわす言葉だ。とどのつまり、ただの数字である。

まず、多数が正しいこととは限らない。「そう考える人が多い」というだけで、勝敗、優劣、高低を示すものではない。

つぎに、平均。気にするべきは、「平均値」が存在しない可能性だ。

例えば、テストの平均点。100点が5人、0点が5人の場合、平均点は50点だ。しかし、そんな点数を取った人はいない。

ふつうを軸に考えるのではなく、目の前の人と向き合って会話をしたい。

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