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立ち食い文化研究 vol.1

本日5月12日、コミティア128にて『立ち食い文化研究』創刊号を頒布いたしました。
ちなみに熱気溢れる会場内でこれを書いています(宣伝なのに当日に書くとはこれ如何に)。

目次はこちらです。

1. 創刊にあたって
2. 〈巻頭論文〉立ち食い文化研究序説
3. レビュー(横浜エリア)
4. レビュー(川崎エリア)
5. 〈立ち食い文芸評論〉『小僧の神様』

論理的手法を志向した食品レビューを目指したということで、冊子は学会誌テイストにしてみました。
今回は「評論」系サークルとして出品したのですが、評論系といえども可愛い女の子たちが並ぶノボリや表紙に囲まれると、私たちの冊子の地味さが一層強調されるようです。
しかし、そこは学会誌風ということで硬派なのが売りなのです。
……まあ次回はもうちょっと硬派とキャッチーさの折衷をうまくやりたいところですが。

以下は執筆陣の感想です。

(湯出路ルチン)
ぼくはこれまでのフィールドワークで得た知見を元に、立ち食いそばを考える上での新たな分析手法「地域立脚アプローチ」を定立し、横浜・川崎エリアの立ち食いそば店をレビューしました。
立ち食いそばという、“サラリーマンのための食事”や、”安かろう不味かろう“といった一面的なイメージで捉えられやすい飲食店について、多少なりともその既成概念を覆すことに寄与できたら幸いです。
今回のリサーチでたるんだ腹周りを引き締めるのを兼ねて、まだ見ぬ立ち食いそば店を巡る旅にまた繰り出していきたいと思います。また次巻でお会いしましょう。

(夏木ノキ)
ぼくは「立ち食い文芸評論」とかいう謎ジャンルの文章を担当しました。
恐らく、文芸作品を「立ち食い」という視座から分析したものは、後にも先にもこれ1つだけでしょう。
その意味で、ぼくは「立ち食い文芸評論」のパイオニアになったのです。
ちなみにぼくは普段は小説はあまり読まず、詩歌ばっかり読んでいるので、小説を論じるのは骨が折れました。
しかしまあ、志賀直哉は流石に無駄のない文章を書きますね。この試みの最初に直哉の小説を扱えて良かったと思います。
次はぼくの本領、詩歌を扱ってみたいと思います。乞うご期待!

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