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読書メモ 飯田泰之著ゼロから学ぶ経済政策

飯田泰之著「ゼロから学ぶ経済政策 日本を幸福にする経済政策のつくり方」角川oneテーマ21を読んでいる。

経済政策の三本柱は成長政策、安定政策、再分配政策の三つ。

このうち、成長政策は、潜在的GDP(国内の資本と労働力が最適かつ十分に生かされた場合のGDP)を高める政策のこと。三つの視点がある。1つは労働力の増加、二つ目は資本の増加、三つめは技術の発展。

労働力の増加としては、高度経済成長期の日本のように、当時の農業のような前近代部門から近代部門への労働力人口の移動を促すような政策がある。資本の増加については、国民の貯蓄を増やし、それを国内に還流するという内国モデルの方法があるが、自由な国際資本取引の発展の中で、国内の貯蓄がかならず国内に回るというわけではなくなったため、現在は投資先としての日本の魅力を高めるという外資モデルが重要になっている。

技術の発展については、イノベーションとか研究開発よりも、現場での地道な改良や改善が大きな要素となるとのこと。

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