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村上春樹の小説

はじめて読んだのは「ノルウェイの森」

当時のベストセラーで、友人が貸してくれてほぼリアルタイムで読んだ。1987年出版ということなので、おそらく読んだのは翌年、私が21歳の時だろう。それ以来のファンである。

村上作品の中で好きなのは長編なら「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」短編は「パン屋再襲撃」と「納屋を焼く」など。昔はよかったとは言いたくないが、歳を重ねると趣味嗜好も変わってくるし、ノスタルジックな気持ちにもなるのでいたしかたない。

私の世代だと、おそらくアイドル(憧れの対象という意味で)がだいたい団塊の世代前後の人達で、私の中で村上春樹はその代表格だった。そして作品以上に作家自身に影響を受けたことも少なくはない。

ノルウェイの森から30年以上経ち、最近はそれほど熱心に作家の動向を気にしたりすることはなくなったが、それでも現代の作家で新作ごとに(少し遅れて読むが)読んでいるのは村上春樹だけある。今はこの稀有な作家がいったいどこに行くのだろうということに興味もあって読み続けている。



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