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されど神頼み

先日、神様に弱音を吐いてきました。
最初に行ったのは京都の清水五条駅から近い、市比賣神社。祭神が女神しかいないという理由で行ったのですが、絵馬には「結婚できますように」「彼氏ができますように」とポジティブな願い事が沢山並んでいました。
怨念を携えてやってきた私は、少し場違いに思えて怯んでしまいました。
絵馬を書くブースに説明書きがあり、一つだけ願い事を書いたら叶うかもねとのこと。
絞りきれないので「メンタル不調をなんとかしてください」と書きました。
願掛けというより病院に駆け込んだ患者の訴えのようですが、切実なので仕方ありません。

写真撮影NGなので御守り買って退散。
かわいい神社でした。女性の皆さん、恋愛、婚活、厄除けにいかがでしょう。叶うかもしれません。ハッピーオーラに溢れた神社です。

次は豊田神社。
怨念を市比賣神社に預けたあと、仕事運を上げるために豊臣秀吉に会いにきました。


頼むよー。天下を獲るか、天国を獲るか。この一年に命がかかってんだよ。

本殿で手を合わし「なんとかしてくれ」と十回ほど唱えました。死にたい人間の悩みは無限大なので、嘆くことしかできません。
瓢箪の形をした絵馬に「出世させてください」と書いて500円を納めました。

実は生きてきて絵馬を書いたのはこの日が人生で初めてです。ちょっとスッキリしました。

私は霊感がないので、スピリチュアルな視点で物を語ることはできませんが、民俗学として考えることは好きです(雑学程度しか知識はありませんが)
天照大御神やスサノオなどの有名所の神様もいいですが、私は荒神と呼ばれる名もなき神様が好きです。例としては台所の神や便所の神や恵比寿さんですね。
特に恵比寿さんは健気で好きです。十日戎で福笹に吉兆(装飾)をつけて、商売人さんが願掛けしますけど、それを元手に恵比寿さんは出稼ぎに行きます。出稼ぎから戻ってきた恵比寿さんは元手を倍にして返してくれるわけですけど、実に面白いストーリーです。参拝にきた皆さんは、これで今年も稼ぐぞってなるわけですね。

人間はこういった心構え、目標を定めること、迷いから抜け出すこと、希望をかけること、それらが崩れてしまうと、途端に心身が弱ってしまうものですが、神社で手を合わせると、不思議と救われます。抱えきれない思いを神に預けて、自分の心を整えることができるのが、神社にお参りする大きなメリットかなと個人的に思っています。
まあ、人それぞれですが。

この日はたくさん歩いたので、珍しくレモネードを飲みました。
次の記事はアングラ系になる予定。




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