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気になるPGT-Aの事。そしてPGT-Aまでにすべき身体づくりとは。

皆さん、こんにちは!!
そあら鍼灸院の福田です。


突然ですが…

PGT-Aについて、よく分からないと思われる方は多いと思います。

この記事を見て、疑問や不安が少しでも解消できたら幸いです。



PGT-Aとは…?

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着床前診断の一つで、
受精卵の染色体数の異常があるかを調べる検査となります。

この検査を行う事で、


・妊娠までの時間の短縮
・移植数に対しての妊娠率の上昇
・妊娠後の流産率の低下


が期待できるのではないかと言われています。


どんな人が検査を受けられるのか?


PGT-Aを受ける為にはある基準を満たしているかが必要となります。

1.直近の胚移植が2回以上、妊娠が成立していない

2.直近の妊娠が2回以上連続して臨床的流産(臨床的流産とは胎嚢を確認したあとの流産のこととする)になっている

3.夫婦いずれかに生殖に影響する染色体構造異常が認められる

※子宮奇形や抗リン脂質抗体症候群の方などは検査除外になる場合があるので、受けられるかどうかは通われている病院の先生に聞いてみてください。


何故、検査除外となるのかというと…
子宮奇形や抗リン脂質抗体症候群は着床障害や流産の要因になることから、着床や妊娠継続出来ないのは受精卵の影響だけではない可能性があるからです。


PGT-Aを受ける為に…

PGT-Aを受ける為に事前に行うことがありますので、順をおって説明します。

1.PGT-Aを希望すると病院に伝え、予約を取る
2.遺伝カウンセリングをうけ、ご夫婦の染色体の検査を行う
3.問題なければ、PGT-Aを行う為に採卵を始める


1の予約を取るまでに、病院によっては2〜3ヶ月待ちとなる場合もあるようです。
2の遺伝カウンセリングや夫婦の染色体の検査、習慣流産の方は不育症の検査も含まれます。
(料金は病院により多少差があります。

・加藤レディースクリニックさんの場合
遺伝カウンセリング(8800円)+夫婦の染色体検査(44000円)=52800円
不育症検査(30800円)
・両角レディースクリニックさんの場合
遺伝カウンセリング(11000円)+夫婦の染色体検査(55000円)=66000円
不育症検査(33000円))

ここまでがPGT-Aを受ける前までにかかります。


もちろんPGT-Aを受けるには、加藤レディースクリニックさんの場合、受精卵1つにつき検査料55000円程がかかるため、経済的負担もきちんと考えなければいけません。

(他の病院で多かったのは受精卵1つにつき11万円かかります。)


以上の事をふまえると
PGT-Aを受ける前と後で、ここまで金額的負担になるという事です。
また検査に出す受精卵の個数によっては、約10万円単位で高くなっていくので、事前に多採卵出来た場合は何個検査に出すのかを決めておく必要性があるかもしれません。


具体的なPGT-Aの方法


体外受精で採卵し、胚盤胞まで培養した受精卵の細胞(栄養外胚葉細胞=胎盤となる部分)を5〜10細胞程度採取します。
その採取した細胞を検査機関へ提出するという流れとなります。

検査結果が出るまで約2〜3週間くらいかかります。そのため人によってはお休み周期になる方もいれば、上手くいかなかった場合のために再び採卵周期となる方もいらっしゃいます。


検査方法

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1.アレイCGH
比較ゲノムハイブリダイゼーション法:Array comparative genomic hybridization
胚盤胞から切り取った細胞を用いて染色体数の過不足を評価する検査です。

2.NGS
次世代シーケンサー(Next Generation Sequencer:NGS)
NGSにより従来の手法より迅速な網羅的ゲノム解析が可能となりました。

加藤レディースクリニック【検査の方法】
https://www.towako-kato.com/topics/pgt-a.html


以前はアレイCGHが主流でしたが、今ではより精度が高いNGSに移行されてきています。
NGSでは、アレイCGHでは検出できないモザイシズムも検出することができるとされています。
しかし、正常出産の約15%がモザイク胚であるとしている為、精度の高いNGSでは生まれるはずの胚が排除されてしまうリスクもあるとしています。
※モザイク胚とは、正常な染色体の細胞と染色体異常のある細胞が混在する受精卵の事。

東京HARTクリニック【染色体正常な胚を移植しても流産に至るのはなぜか?】

http://www.tokyo-hart.jp/mosaicembryo/


PGT-Aを行う上でメリット・デメリット


メリット
最初にお伝えした様に
・妊娠までの時間の短縮
・移植数に対しての妊娠率の上昇
・妊娠後の流産率の低下
その他にも
移植回数の減少や流産率の低下よら
・肉体的、精神的負担の軽減
があげられます。

デメリット
・胚盤胞へのダメージの影響
・精度が100%では無い
・経済的負担がかかる
・移植数に対しての妊娠率は上昇するが
採卵あたりの妊娠率は差がない


デメリットをみていくと
PGT-Aを受ける事で、
受精卵にダメージがかかってしまうことは確かです。


病院でも

「検査による胚へのダメージの方が良くない場合がある為、お勧めしない」と言われた患者さんもいらっしゃいます。


場合によっては、PGT-Aのために細胞を取ることによって胚への負担がかかり、その結果PGT-Aで良性な胚と出たとしても妊娠しない胚になっている可能性もあるということです。


またPGT-Aに検査を出す事で時間もかかってしまいます。

それなのにPGT-Aの結果が異常となってしまった場合、

胚盤胞で凍結できていても移植出来ないケースも出てきてしまいます。

「採卵が痛くて本当に嫌」という患者さんも多くいらっしゃるので、うまくいかず採卵を繰り返す事で精神的な負担がかかってしまうのも確かです。


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そして先程お伝えした通り、
PGT-Aを行うには金銭的にも負担が出てきます。
その金額を見てみると病院によって様々ですが、移植の費用と変わらないくらい金額が高くなります。

患者さんの中には
「移植の費用とPGT-Aの費用とでそこまで変わらないなら、検査じゃなくて移植するかな」
と考える患者さんもいらっしゃいます。


しかし上記のデメリットがあったとしてもPGT-Aを行うメリットもあります。

・過去に2回流産経験がある方
・何度も移植を繰り返してもうまくいかない方
このような方が病院からPGT-Aを勧められることが多いです。


「もう流産したくないから、絶対PGT-Aを受けた胚しか移植したく無い」
当院に通っている患者さんがおっしゃってた言葉です。

そんな方にとって
染色体異常のない妊娠できる可能性の高い胚を調べ、移植出来るということは最大のメリットとなります。


流産は身体的にも負担がかかりますが、それ以上に精神的ダメージを受けます。
その悲しみは計り知れません。

また流産後はホルモンバランスを戻すために、2〜3周期お休みを設けなければいけません。
その期間、何もできない焦りや不安も出てくる方も多いです。

流産のリスクを少しでも減らせるこのPGT-Aは、精神的ダメージを軽減し、そして妊娠までの時間の短縮につながります。


成績


加藤レディースクリニックさんや他の病院で出している結果を見ていくと

染色体数の異常のない卵を移植して着床、
そして胎嚢まで見える確率は
大体70〜80%


PGT-Aの検査をし、染色体異常の無い受精卵を移植すると7〜8割の方が妊娠するという事は、妊活をしている方にとってとても希望となるのではないでしょうか。


しかし逆に言ってしまうと

染色体数の異常のない卵を移植したとしても
20〜30%の方が着床しない
という事です。


もちろん、PGT-A検査結果が「染色体異常がない」と出たとしても、100%という訳では無いという事です。
妊娠するためには、受精卵以外の子宮の影響なども関係している場合もあるのかもしれません。

以上の事より
移植してもなかなかうまく着床しない、
また
着床しても流産が続いてしまう事は
受精卵の染色体異常が原因では無いかと考えられます。
PGT-Aを受けた場合、正常とされる胚を移植していく事で着床そして妊娠継続が期待できるのではないかという事です。

しかし、正常胚が獲得出来るまでに、何度も何度も採卵を重ね経済的・精神的負担がかかってしまう方もいるのも確かです。

そのため
いかに正常胚を採卵出来るかが重要となります。


より良い卵子を採卵するための提案

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・身体を温めたりできることをして採卵に臨むけど、なかなかうまくいかなくて、いったい何をしたらいいのか分からない。
・グレードのいい胚を移植しているのに、なんで着床しないんだろう…
・移植し続けても着床したことないから、うまくいく想像すら出来ない。


当院に来られる患者さんは、様々な不安や悩みを抱え来られます。


実際に当院に通われている患者さんにも、何度採卵・移植しても上手くいかないと来院された方がいました。

その患者さんお伝えした事は、
「採卵する前に身体を整えている事が大事‼︎」という事です。

鍼推奨日 (1)

治療を開始し、身体を整えていきながら採卵に臨みPGT-A検査を行いました。
幸い正常胚とわかりその胚を移植したところ、1回で無事着床し出産されたのです。


一般的に卵子は原始卵胞から排卵までに
大体200日
かけて成長すると言われています。

それだけの時間をかけてゆっくりと成長していくのです。


その成長の間に、ストレスの変化や内臓の不調・冷えなども
卵子にとっては負担となります。
その負担が強くなってしまうと卵巣への血流が悪くなり、栄養が届きにくくなってしまうのです。

鍼灸は、内臓の不調の改善血流促進など促す働きがあります。

妊活に重要な卵巣や子宮の栄養は、お腹にある腹大動脈という血管から分岐して送られます。
もちろんホルモンもその血管を流れ送られます。
卵巣に新鮮な血流が届くことで、質の良い卵子が育つよう身体づくりを行っています。

脈は身体の状態を教えてくれます。
脈診をすることで真の問題点を把握し、それに対し鍼灸を行います。
またあなたに合ったセルフケアをする事で、妊娠しやすい身体づくりを補助します。
そうすることで元々持っている生命力が発揮できるようになり、卵子に栄養を送りやすい環境になるのです。
それが東洋医学の面からみた、より良い卵子を採卵する一つのご提案となります。


ご妊娠ご出産された患者さんの多くは
・「経血がどんどん少なくなって生理終わっちゃうかも」と心配していたけど、量が増えて色が鮮やかになってきた‼︎
・生理始まる前の痛みや頭痛が減って、薬を飲む心配がなくなって安心できた。
・先生に初めてホルモン値をほめられた‼︎
と言ってくださいました。

妊活に向けての治療ですが、身体の不調も減っていきます。

日常生活の中で気になっている不調や負担になっている事などありませんか?

些細なことでもいいので一度ご相談下さいね。


■■【妊娠しやすい身体づくりの方式と不妊鍼灸3本柱】◆◆
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